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漫画「東京大学物語」感想(完結作品を語る! #285)

「東京大学物語」(江川達也)
連載期間 1992年~2001年(ビッグコミックスピリッツ)


昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。

・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。


「東京大学物語」は、
全34巻。LINEマンガとネカフェで読みました。
ネタバレ?的なものがあるので、気にする方は読み終わってから是非

まず、
自意識過剰なド変態の主人公、村上の思考と奇行と変顔が面白いです!

あと、
社会学的であったり哲学的であったりします。
色々考えさせてくれるのは個人的には良作の証です!

いやしかし、
ヒロインの遥ちゃんは天真爛漫で子供のようでいて圧倒的に母なんです。凄いです!
誰もが母から生まれてきているわけで、この絶対的な存在感には敵わない、そう思わされてしまうんです。
可愛いとか美しいを超えている感じですね。

ただ、
人間のイヤーな部分、つまり自分のイヤーな部分を凝縮して見せられている感もあり、苦しくなったりもしますね!
もちろん村上くんやその他の登場人物ほど極端な人はまずいないでしょうから自分と同一視することはないですが…。

ちなみに、
はじめからそれなりに性的ですが、途中からエロ本ですか?というレベルの性描写になります。
苦手な人は一定数いると思うのでそういう人は読むのは控えましょう。

さらに、
作品の内容を振り返ると、34巻もかける必要はまったくなかったと思います。

で、終わり方について。
終盤、ほぼ精子とセリフだけになるようなぶっ飛んだ作画
になります!(笑)
遥の出産に際して、胎盤を食べるところは個人的にはあがりました。
狂気的ですけど究極の愛という感じもします。

そして、
一気に時は動き、死の場面まで…、と思ったら全ては妄想でした、という…。
と思ったら、それも妄想でしたという…、合わせ鏡のような終わり方です。

「現実と思っている現実とはどこまで現実なのだろうか」
まぁ言いたいことはわかりますけど作家としてはこの結末は逃げ
でしょう、と思いつつも、
江川先生の「GOLDEN BOY」を読んだ今となっては、頑張ったほうなのかなと!(笑)

ということで、
引っ張りまくった挙げ句の夢オチに激怒しない心の広い方、性と生についていつも考えている方、
圧倒的母性!遥ちゃんに癒やされたい方にもオススメ
です!


ここまで読んでくれてありがとうございました。
「東京大学物語」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。

完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU

hiro’


#漫画 #マンガ #マンガ感想文 #東京大学物語 #江川達也

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