｢ミスミソウ｣(押切蓮介)
連載期間　2007年～2009年（ホラーM）

昼でも夜でも、おはようございます！音楽家のhiro’です。

・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶（ネットカフェ）で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。

「ミスミソウ」は、
子供は無邪気ではなく、むしろ経験不足で物の加減がわからず危険であると再認識させてくれる作品です。
東京から田舎の中学校に転校してきた主人公の春花はその悪意を受けることになります。
全３巻。ネカフェで読みました。

転校生というのは異物ではあり、それは様々なことに影響するでしょう。
ただ、だからといってイジメも殺人も許されないわけですが、これまたアイデンティティが確立していない子供ならではの集団心理からか実行されます。

そして、
悪意が連鎖し殺しあう様は過剰ではありますが人の心は脆く闇に満ちているので、そこまでフィクションとは思えませんでした。

ということで、
心が弱い人は絶対読まないほうがいいです。

あとですね。
物語をより複雑にしているのは、同性愛・恋愛と劣悪な家庭環境からかなり異常に育った人物が絡みあうところです。
こういうところにミステリー要素もあります。

いやしかし、
弱い人間（いじめてる側）の狂気は痛々しくてつらくなりますね。
当然、子供だけでなく大人も狂っているんですが、印象的なセリフはその親のこれです。
『アンタらもわかってんだろ。自分の子供がやられるタイプではなく、やるタイプだって!! 安心できるんだ。自分の子供がイジメられるよりイジメる側ならそこまで心配しなくていいって』
はい。

終わり方について。
一応、生徒達への復讐などは遂げられるものの誰も救われず終わります。
今も戦争が続いていますが、争いの結果はこういうものなのかなと思います。

ということで、
人の心の闇に触れたい人に、短いのでちょっと時間が空いたマンガ好きに、
こんなことにならないようにと考える意味でもなるべく多くの人にオススメです！

ここまで読んでくれてありがとうございました。
「ミスミソウ」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。

完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU

hiro’

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