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漫画「フルーツバスケット」感想(完結作品を語る! #291)

「フルーツバスケット」(高屋奈月)
連載期間 1998年~2006年(花とゆめ)


昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。

・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。


「フルーツバスケット」は、全23巻。LINEマンガとネカフェで読みました。

主人公は純粋無垢だけど芯の強さがある女子高生の透。
そこに優等生な男子高校生の由希とヤンチャな夾が絡む三角関係的な展開をする
ので、序盤だけ読んだ時は、絵柄も含めいわゆる少女マンガ的で小学生の女子向きだなと感じました。

ちなみに、
十二支がテーマで、異性と抱き合うと鼠だったり牛だったりになってしまう12人のキャラなどがやけに少しずつ出てきます。
その辺りで、長期連載を初めから予定して流れを考えているんだとわかりました。
前作の話もオマケ的なスペースで当然のように語っているので、すでに長期連載を雑誌社が許すレベルの人気作家だったんですね~。

で、個人的にはそれが、
つまり、行き当たりばったりで描いてないからこその説明不足がいくつもあって読みづらい部分はありましたね。
例えば、Aという人物が〇〇という性質を持っている場合はそれがなんとなくわかるようなエピソードを持ってきて、その後、さらに掘り下げたりするのが一般的なんですが、「はい。Aという人物は〇〇という性質もってますけど何か?」みたいな感じなんです。
ポジティブに捉えるならもう一度読みたくはなる部分ではありますね!

あと、
十二支がテーマと書きましたが、もっと言うと血の絆と呪いです。
もちろんそこには愛憎が入り交じるわけです。
そして、
中盤に明かされるとある人物のあることによって、物語は深みを増します。
昼ドラになっちゃった、とも思いましたが!(笑)

推しキャラは紫呉。
だけど、この人がもうちょっとハッキリとした行動・言動をしていたら、だいぶ傷つく人は減ったのでは?と思ったりも。
慊人の制裁が厳しすぎますし。

あと、印象的なセリフや場面も多いんですが、
そこまでのドラマがあるので、あのキャラが言う「おまえになりたかった」には心が揺れました!
最終話の「君が俺を〝人間(ひと)にしてくれた〟」も…。

終わり方は、
ラスト2巻くらいかけて丁寧に話を畳んでいくので各キャラに愛情たっぷりで読んでいて心地よかった
です。
最後の最後は、幸せな家庭とそれが続いているところを描いていて、棚っぽいところに思い出の品が飾られてる場面も言うことないです!名作でした!

ということで、
様々な恋や愛が描かれるので恋愛マンガが好きな人、主人公の透の母のような魅力に癒やされたい人に、
一巻を読んだ印象と最後まで読んだ印象が全然違って感動するので読んだことない人にはけっこうオススメです!


ここまで読んでくれてありがとうございました。
「フルーツバスケット」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。

完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU

hiro’


#漫画 #マンガ #マンガ感想文 #フルーツバスケット #フルバ #高屋奈月

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