「フリマアプリで出品中の商品がヤフオクで無在庫転売されている…」

他のフリマアプリで自分が出品している商品の画像・説明文がそっくりそのまま無断転載されて高値で販売されているのを見かけて愕然としました。

他人の画像を無断でネットにアップロードする行為はれっきとした著作権法の複製権・公衆送信権の侵害にあたります。また、ヤフオクにおいてはガイドライン細則に出品者の禁止行為として以下の項目が定められています。

8. 商品の現物が手元にない状態で出品すること
現物が手元にないとは
・メーカーなどから直送されるもの、落札後に発注するもの、取り寄せが必要なもの、商品入荷後に落札者に発送するものなど、在庫がない状態での出品と当社が判断するもの
・商品代金が未払いのもの、入札前に在庫確認を求めるもの、落札後に在庫切れだった場合の条件があるなど、商品の現物が手元にないことを示唆するものも含みます

9. 落札者の入金を商品調達に充当することを前提に出品すること

（『ヤフオク！利用規約 ガイドライン細則 A.出品者の禁止行為』から一部抜粋）

https://guide-ec.yahoo.co.jp/notice/rules/auc/detailed_regulations.html

自分の預かり知らぬところで譲渡する前の商品が売られていることに強く憤りを感じ、著作権の侵害と利用規約の違反を根拠にYahoo! JAPANカスタマーサービスに通報しました。

翌日に権利の所在や内容がわかりかねるため、明白な権利侵害が発生しているという事実を正確に把握できない、といった返信があったため、以下の証拠を添付して返信しました。

・私が商品を出品している他社フリマアプリの出品ページのURL

・転載された画像と同じ背景・アングルで商品を撮影した画像（今現在所有していることを証明するために当日の日付を書いた紙を写り込ませました）

これで対応してくれるだろうと思っていたら、11月16日に来た回答がこちら。

動かぬ証拠を送ったにも関わらず、知的財産保護プログラム？なにそれ（怒）と思ってググって出てきたものがこちら。

プログラムAで削除依頼を行う権利者の方は、知的財産権を侵害していると思われる出品物を発見した場合、申告書と、権利が侵害されたことを証明する資料をご郵送ください。Yahoo! JAPANは、受領した書類ごとに、利用規約などに基づいて対応すべきかを検討します。
ただし、必ずしも削除などを行うことをお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

（『Yahoo! JAPAN知的財産権保護プログラム』から一部抜粋）

https://business-ec.yahoo.co.jp/ppip/program_a.html

ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ郵送？このネットで完結するのが当たり前のこの時代に？大手IT企業が？嘘だろ…IT企業の看板降ろせばいいのに、と本気で思いました。

しかも、申告書以外に印鑑登録証明書、住民票をわざわざ発行する必要があり、郵送費含めて当然すべて個人負担（そもそも、なぜ違反商品の通報に個人の印鑑登録証明書と住民票が必要なのかは一切不明）。

プログラムの内容を読んで、仕組みとしてネットで完結できないのではなく、通報を諦めさせるための制度なんだなとヤフー側の悪意をようやく察しました。

『忙しいのに通報してくんな、無在庫転売？知らんがな、手数料収入が入ってきてワシらが飯食えればなんでもええねん』

カスタマーサービスセンターに勤務する従業員、ヤフー経営陣の心中はこんなところでしょうか。

※ちなみに競合のメルカリの場合、トラブルが発生した場合はアプリから通報できる仕組みがあり（IT企業なので郵送で書類を提出しろなんて言われません）、何度か利用したことがありますが私の場合はかなり丁寧に対応していただけました。

結局アh…💢じゃなかった、ヤフーのカスタマーサービスではまともに取り合ってもらえずどうしたかというと、私と同様に無在庫転売の餌食に遭っている元の出品者様の方々に片っ端からヤフオクで無断転載、無在庫転売されていますよ！！とコメント欄から連絡を取っていきました。

被害に遭っていること、通報した方がいいですよとお知らせして無在庫転売者の悪行を公にしようと考えたわけです。人によってはコメント欄での連絡は迷惑に感じるかもしれないと思いましたが…もうこのくらいしかできることがなかったので。

当然商品の所有者様は無在庫転売されていることを知らず、自分が思っていた以上に通報にご協力いただいた方がいらっしゃいました。中にはわざと自分の商品を落札して評価欄で注意喚起を行う方もいて非常に心強く感じました。

なお、出品元については無在庫転売されている商品のタイトルをコピーしてラクマで検索をかけたら一発でヒットしました。自動化ツールを使ってラクマからデータを引っ張ってきているのは明らかでした。

…えぇ、ヤフーはこんな調査すらロクにできないのです。お得意のビッグデータ笑とやらで無在庫転売のチェックくらいできないのでしょうか。そもそも評価20そこらのアカウントで2100点以上の出品があったこと自体、おかしいと思わないのでしょうか。運営の在り方に疑問しかありません。

さて、無在庫転売に利用された方々と出品者を撃退したことについてに名称が有形無実化しているカスタマーサービスに連絡を入れた後の回答がこちらになります。

もう貼るのも嫌になる。バカらしくなってここで返信を止めました。

その後無在庫転売者のID『fixgr98741』がどうなったか逐一チェックしていたのですが、アカウントが凍結されることもなく生きたままです（11月27日現在）。評価欄に無在庫転売を告発されてしまったのでさすがに出品は止めているようです。

が、今日ヤフオクをチェックしているとまたまた無在庫転売を発見。利用された出品物やテンプレートの使い方、出品物カテゴリの傾向もまんま一緒。逃げた無在庫転売者の個人名、住所、銀行口座等の情報を全て押さえているヤフーでまた…ということは結局何も対処しなかったんですねぇ。杜撰の一言に尽きます。

無在庫転売者の新たなIDは『zhagm13559』です。評価8件と少ないですが、釣具、ゴルフ用品、洋服等のカテゴリで既に301点が出品しています。今回もラクマから情報を引っ張ってきているようです。試しに何か検索してください。めっちゃヒットしますので笑笑笑。

最後に、ヤフオクで買い物されようとされている方、まずは同じタイトルでメルカリ・ラクマの方で同じものが安く出品されていないかチェックされることを強くお勧めします。商品画像・説明文がそっくりそのまま一緒なのに、なぜかヤフオクより2,3割ほど安く出品されているかもしれませんよぉ…？？