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1789 観劇記録


12列センター大好き
私がエリックなら買い上げる席です


ごきげんよう。お久しぶりです。
表題のように1789を観に行っていたのですが、まぁ色々ありましたので感想や余韻をうまいこと咀嚼できずに引き摺っていたら次の観劇まで終えてしまったので供養させてください笑

ムラでのチケットが全然取れず、東宝のチケットを得て諦めかけていた頃に宝くじ貸切が当たりましたが公演中止となり、「あぁ宝塚歌劇の殿堂でディミトリの衣装をじっくり見たかったのになあ」となっておりましたが、唯一のチケットを大切に楽しみを募らせていたところ、礼真琴さんの休演発表がありました。なので私が観劇したのは暁さんロナン、天華さんデムーラン、碧海さんダントン、鳳真さんラマールの回になります。

まず暁さん。いやはや、ほぼ確でトップになるのでしょうがお披露目より前に大羽根を背負う姿が見られてラッキーだったなあと捉えてます。後々配信や円盤で礼さんのロナンを見ましたが、暁さんは本当に野良犬というか野犬感がすごかったです。革命の兄弟たちも信頼はしてても正直心の底から信用はしてなさそうな感じ。だから一度仲違いする時の説得力がありました。オランプとの出会いも刺々しかったけども、自分を助けた彼女に恩義を感じてというのも納得できました。いくら新公でやったとはいえ8年前の話ですし、突貫工事だっただろうに本当に素晴らしかったです。

舞空さんのオランプは彼女の真骨頂といったところでした。彼女は今のトップ娘役の中でも母親役もかなり経験してますが、やっぱりお転婆なお姫様が一番得意そう。すっごく可愛くて、劇場でも何人かオランプと同じ髪型の女性をお見かけしました。歌もソロが1曲しかないのが本当に勿体無いほど、許されぬ愛が刺さりました。

瀬央さんのアルトワ伯。代役公演の中で変わらずにいる敵サイドだからこそ安心してぶつかってこれるのかなあと朧げながら思いました。見た目はV系バンドマンぽいですが、不遜に王位を淡々と狙う野心強さやアプローチを変えてオランプに詰め寄る姿もちょっと怖くて、直近で見たまるで本人のようなラモンと大違いでした。普段はアレほど親しみやすい方なのにな笑 専科に異動とのことで、次はどの組の公演でお見かけできるか楽しみです。

デムーラン役の天華さんも後々見たダントンと違って本人の性格により近い感じの優しいお役でした。私はフランス革命の登場人物だとデムーラン(夫妻)が大好きなのですが、本当に年下のリュシルと大恋愛の末に結ばれたカップルなのだろうなあとわかるし、武器を取れも心に染み渡りました。その分あの後の末路が辛いんだよなあ。これはダントンの時もですが、天華さんのポーズの決め方がすごくバレエの上手い人とわかる動きで大好きです。誰のために踊らされているのかのだ!とお!はマジで停止してガッツリ見たい。

ロベスピエール役の極美さんもいかにもお金持ちの坊ちゃんという感じがしつつも節々から神経質そうな感じが滲み出てて、そりゃあ恐怖政治しちゃうわという感じですよ。1人だけ長めの髪でリボンで結んでいるのも刺さりまくりでしたし、誰のために踊らされているのかもとっても好きです。きらきら感が一番すごいのが極美さんだと思ってましたが、それがギラギラになり、大人の男性としての魅力に繋がっているなあという感想。

碧海さんダントン。ダントンは天華さんの時もいやモテないわけないやろ!と思いましたが、さらにモテないのが信じられない感じの男。碧海さんがやられる貴族の役って、結婚するならこの人にしておけば間違いない!って思えるキャラが多いですよね(めぐあいの副騎士団長とかね) それこそラマールからだと出ている場面もだいぶ異なりそうですが、星組Pが彼女を重宝する理由が本当によくわかりました。

そしてマリー・アントワネット役の有沙さん。すでに退団されてしまいましたが、今までの彼女が持てる全ての娘役力が遺憾無く発揮されている集大成でした。1789は見るたび泣きますが、やはりフェルゼンとの別れや王妃としての覚悟ができてからの神様の裁きが本当に泣きどころでした。有沙さんを知ることができた宝塚人生で本当に良かったです。私は三重に住んでいたことがあったので彼女は個人的にも応援してました。これからの彼女の人生も幸せなものになりますよう。

フェルゼンといえば私の好きな天飛さんも本当に好きでした。これは初演の暁さんもですが、学年が上の方と組みつつ史実は同い年で大変だろうなと思ってましたが、すでにマノンで兄を経験しているのもあってか違和感なく見ておりました。マリーとの別れのシーンは王妃に亡命してほしいからこそ彼女の選択を尊重しつつ納得いっていない一連の芝居が本当に痛いほど伝わってきてここも泣いてましたね。

102期さんには思い入れがあるのもあり、鳳真さんのラマールも楽しみにしておりましたし、彼女なら絶対大丈夫と信じてましたが本当にこれまた劇場の空気を支配しておりすごかったです。代役の前だと色んな場面で色んな立場に立って演じられていたから彼女もしんどかったと思いますが、逆に観客の心配を笑いに変えるセンスは一朝一夕のものではないので得難いスターさんです。

ペイロールの輝月さん。いや、登場人物なら彼が一番好きだった笑
フィクションなのでまぁ仕方ないでしょうが、ボース地方に出張したり、国王のもとで三部会に参加したり警備したりマジで忙しそう。
でも彼女の背の高さや雰囲気で本当に怖い人でびっくりしました。暁さんロナンとパリで再会するのは新人公演以来8年ぶりでしょうし胸が熱くなりました。

今回のメインどころじゃなくてもひろ香さんのルイ16世もベルばらとかで知る優しすぎた国王という印象そのものでしたし、ネッケルの輝咲さんも仕事が絶対できる方だろうなとなりました。

娘役陣もポリニャック伯爵夫人はさすが白妙さんでしたし、ソプラノボイスの妖精からギラギラしたマダムそして娼婦となった悲劇の女性までなんでもできる小桜さん。アーティスト賞なのも納得です。新人公演のヒロインでもエトワールでも活躍された詩さんもやさしのリュシルであることが本当に伝わるお芝居でした。あとは重要ポジションを占めることが多くなった瑠璃さんも可愛いシャルロットが好きでした。シャルロットという名前でコルデーという姓じゃないのを祈るばかりですよ。

やはり星組さん、そして自分自身世界史で一番楽しく好きだったフランス革命なので思い入れが強くてもう一個記事書けそうなのでまた落ち着いたら…
配信や円盤で礼さんのロナンや暁さんデムーラン、天華さんダントン、碧海さんラマールを見た感想でも書けそう笑 いくらでも書けそうなのでこの辺りで!
ですが次は花組の観劇記録を残します!

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