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【ネタバレ前提】DEVILMAN crybabyを観ました

フォロワー同士の感想トークに挟まれて聴いていたら気になってみた次第です。タイトル通り、ネタバレ前提の考察なので注意をお願いします。

悪魔の核は誰もが持ってる

色々と考えを巡らしている時に、amazarashiの「タクシードライバー」が流れてきて、今回の考えの核心を突く歌詞があったのでそれを紹介。

痛みを無視出来るなら人は悪魔にだってなれる

この痛みはその人自身が感じてる、悩みであったり、劣等感であったり、人それぞれです。

その相手の持ってる痛みを無視し、自分の痛みだけを主張し、押し付け、相手を攻撃することは、作中でも「悪魔」に見えたと思います。

ネットの私刑であったり、磔にしてリンチであったり、火祭りであったり。

序盤は、人間(デビルマン)対悪魔の戦いであったはずが、いつのまにか人間対人間にすり替わっていたのです。

了がそう仕向けたとはいえ、人間が悪魔と合体して悪魔化する以外にも、人間が悪魔になることでき、それは些細な引き金だったりするんです。

了は愚かか

DEVILMANを見た直後に、勧めてくださったフォロワーさんとの感想会で

「了は愚かだった」という感想があり、自分はそれがなんとなく引っかかっていました。

確かに了がやったことは、人間をかき乱し、世界を破滅させたのですからそう言われても仕方ないのかもしれません。

ですが、何となく腑に落ちませんでした。

了の欲したものとは

物語の後半で、了は自分が「サタン」の生まれ変わりだと気付きます。

無意識下で、「悪魔復活」という悲願を達成するべく動いていたと見れば、了の行動に一貫性が生まれます。

まずは、悪魔の誕生方法と操り方をデビルマンとなった明とともに探る。

次に悪魔を全世界に発信させて、人間にパニックを起こさせる。

了が引き金を引く役となり、群集心理の被暗示性により、人を「疑う」「攻撃する」といった気持ちを伝播させ、人々を悪魔にしていったのです。

人の痛みを無視する悪魔に。

引き金を引いた後は、勝手に人々は悪魔になっていき、了の目的の「悪魔の復活」は着々と進んでいったのです。

了が行ったことの是非は置いておきますが、了が行ってきたことへの一貫性は取れています。

しかし、ひとつだけ自分の中で疑問だったのは了の明に対する思いです。

私はてっきり、悪魔の実態を知るということだけを目的で明を利用し、反旗を翻せば即処分するのかと思ったら、そうではありませんでした。

明が了と決別の意を伝えた時、了はかなり狼狽えていました。

私には明がいないとダメなんだと言わんばかりの。

目的達成のためであるならばデビルマンの1人特に脅威でもないはずだし、なぜあんだけ了が明に執着していたのか分かりませんでした。

自分にはないもの

美樹の語りの中に明について書かれたところがあります。

「明くんは人のために泣くのです。」

明という人は、人の痛みを理解し、共感し、泣くことができる人。

これは「人の痛みを無視する」悪魔とは真逆な考え方です。

だからこそ、了は明に魅かれたんではないでしょうか。

サタンの生まれ変わりである「悪魔」である自分には持っていない、人の痛みを理解し、泣くことできる明という人を。

自分には持っていないから近くに置いときたいという純粋な欲で。

最後の了と明の2人で語ったあの時にそれに気づいたんではないでしょうか。

まとめ

にじさんじの初期を知る人ならデビルマンMADを見たことがある人はいるはずです。

作中にもよく聞いた曲が流れますが、その度に複雑すぎる感情になります。

もう、デビルマンMADを素直な気持ちで見れませんw

また思いついたら追記します。

月の石

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