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2023春分図「はじまり〜はじまり〜」

「真東から太陽が昇る日」
今年も春分の日がやってまいりました。

占星術を学ぶからには、春分の日の星詠みをしない訳にはいかぬということで、春をお祝いするつもりで書いてみようと思います。

ちなみに春分図は「日本の動向を見るもの」に当たります。
個人の細かな現象とは変わってくると思います。
「日本の流れ」と思ってご覧くださいませ。

日の出と春分点

まずは、ホロスコープを。
星座はサイデリアルです。
ハウスはインド式で詠みます。

今回の春分図で象徴的なのは、春分点が早朝であり、日本時間日の出すぐ後ということです。
春分の日の日の出時刻は、AM5:48頃、
春分点の時刻は、AM6:24です。

今回これを書くにあって、毎年の春分点時刻が気になったので、過去に遡って見てきました。(笑
すると春分点は、4年毎に時間を一周する様にずれていて、
その4年毎のリズムも、少しずつ早い時間にずれている様です。

その為、前回朝方に春分点があったのは、4年前2019年のAM6:58。
次回朝方に春分点が来るのは、4年後2027年のAM5:23です。
ちなみに今回のAM6:24に一番近かった年は、1990年のAM6:19です。
今回は「33年ぶりの、日本の日の出と共に迎える春分点」です。
(2023−1990=33)

当たり前ですが、日本が朝ということは、日本の裏側にあたるヨーロッパ方面では夕方が春分点ということです。
春分点も陰陽の様に波打っているというのは、今回初めて実感しました。
面白いですね♡


お金と向き合う必要性(2ハウス)

せっかくなので、1990年がどんな年だったか振り返っておこうと思います。
気になるニュースは「バブル崩壊の前兆の年」ということですね。
一般的にバブル崩壊は1991年からと言われている様ですが、株価は前年から下がっています。

日経平均株価については、1989年(平成元年)12月29日の大納会に、終値の最高値38,915円87銭をつけたのをピークに翌1990年(平成2年)1月から暴落に転じ、湾岸危機と原油価格高騰や公定歩合の急激な引き上げが起こった、1990年(平成2年)10月1日には一時20,000円割れと、わずか9か月あまりの間に半値近い水準にまで暴落した。1993年(平成5年)末には、日本の株式価値総額は、1989年末の株価の59%にまで減少した

Wikipedia バブル崩壊 

先日、アメリカシリコンバレー銀行破綻のニュースがあったばかりですね。
世界的な金融の流れの中に日本が巻き込まれていくのも、必然と感じてしまいます。
今年は金融崩壊1年目になりそうです。

占星術で、お金や財産を表すとされているハウスは2ハウス。
今回は♈︎牡羊座です。
♈︎牡羊座は、2016年頃から♅天王星が居る部屋です。
♅天王星は「♄土星を超えた意識の広がり」に関係ある星だと思っています。
「集合的無意識を超える変革」です。
そんな♅天王星の居る♈︎牡羊座が2ハウスということは、「お金や財産の分野で、集合的無意識を越える様な変革的感覚を促される年」ということでしょう。
「お金や価値という感覚」に対して、今までの常識を越える様な、新たな発想を促す必要がありそうです。

同じ♈︎牡羊座に、♀︎金星と☊ドラゴンヘットが居ます。
♀︎金星も、お金と関係があるとされる星です。
その♀︎金星が同室に居るということは「価値というものを、新たな発想で感覚的に掴んでいく必要がある」と言えます。
自分の感覚を研ぎ澄まして、自分にとっての価値を、従来の常識的な感覚を超えて考える必要がありそうです。
♀︎金星にとって♈︎牡羊座は「障害の部屋」です。
あまり居心地の良い部屋ではありません。
金星の象徴する「喜び・贅沢・美など」は、控えめになりそうな気配です。
自分にとっての価値を探す旅は、簡単にはいかない様です。
ただそんな環境だからこそ、私たちは「従来の常識を越える様な価値」を見つめていくのだと思います。
そして☊ドラゴンヘットも同室なので、そんな流れから逃れることはできないと思われます。
「陰と陽を越える・既存概念を越えるポイント」が、☊ドラゴンヘットだと思います。
常識を越える♅天王星と、既存を越える☊ドラゴンヘットが共に♈︎牡羊座で2ハウスです。
そして☊ドラゴンヘットと♀︎金星は、ピッタリ合です。
「お金・財産・価値」と向き合うことからは、逃れられなそうです。


キロンの傷と♆海王星の長期的な流れ(1ハウス)

1ハウスは♓︎魚座で、♃木星の「自室」です。
ちなみに10ハウスに当たる♐︎射手座も、♃木星の「自室」です。
今年は、♃木星が取り仕切る年になりそうです。
♃木星は「巨大な力に守られた平面的な世界」を指すと思っています。
日常的な平面世界が、大きく動く年となりそうです。

♃木星の隣に居る星は、キロンベスタです。
先日この3星は合を迎えたばかりでそばにいて、今回ほぼほぼAscと合です。
ベスタについては、私はまだまだ理解不足なので解釈は割愛しますが、
キロンは、西洋占星術の中で「心の傷」を表すとも言われている星です。
そんなキロンがAscに合なのは、かなり気になります。
小惑星キロンの軌道は、♄土星と♅天王星をまたがる様に動いています。
天体の動きから解釈しても、♄土星と♅天王星を結ぶ星であり、「♄土星的集合的無意識概念」と「♅天王星的概念を超えた発想」を結ぶ力でしょう。
日本人が潜在的に持っている集合的無意識の傷を超えていく必要があるのかもしれません。
Ascと合なので、その傷が見え始めるとも言えます。
そこが浮かび上がってくる様なイメージです。
日本人が目を背けてきた様な傷が、浮かび上がるのでしょうか。
そこを超えて♅天王星まで辿り着く発想と、2ハウスの価値・お金が、関係ありそうです。

同じく1ハウスに、☉太陽を挟んで♆海王星と☿水星がいます。
こちらの3星も先日、合を迎えたばかりです。
♆海王星は2023現在、太陽系一番外側を運行する惑星です。(冥王星は準惑星)
その♆海王星が、「♓︎魚座時代終焉度数」の射程内に入りました。
♆海王星は今年・来年の春分と、徐々に☉太陽との距離を詰め、
2025年春分図では☉太陽と「合」になり、
2026年には☉太陽と交差し終えた位置で春分点を迎えます。
大きな切り替えの3年間(合前後で5年間)と感じてしまうのは、私だけではないでしょう。
「2028年辺りからガラリと世界が変わっていることを、目に見えて実感する様になる」という話もありますが、この海王星と春分点の交差も関係ありそうですね。
♓︎魚座時代の終焉については前回書きましたので、気になる方はこちらをどうぞ。


☿水星にとって♓︎魚座の部屋は「減衰」にあたり、力を発揮し辛い部屋です。
今後どうしていこうかを考えていく時、やや苦労するかもしれません。

☿水星や♀︎金星は、自分の内面と向き合う時に力を発揮してくれる星なのですが、今回の春分図ではどちらも一筋縄ではいかない様相です。
ただこれは、自分の内面と向き合っても仕方がないということではなく、逆に向き合う必要があるということだと思います。
調子がいい時は、人はあまり内面と向き合わないですしね。
かなり自分と向き合う必要がある年ということだと思います。
世界の動きは♃木星守護神に任せて、個人としては内面と向き合いながら過ごすのがいいように思います。


社会的価値に興味がなくなる国民(12ハウス)

では12ハウスです。♄土星と☽月に触れない訳にはいきますまい。
12ハウスは一般的に「損失・引退・静養」など、社会から距離を置く場所とされています。
そこに♄土星と☽月が居るのはどういうことなのか?

♄土星にとって♒︎水瓶座は自室であり、ムーラトリコーナです。
♄土星の性質が、良い形で発揮されるということになります。
私は♄土星は「大衆の意見の象徴であり、集合的無意識を取り仕切る存在」だと思っています。
♄土星が♒︎水瓶座に居るこれから約2年間の間に、大衆の力が強くなる一方で、ピラミット的社会構造は崩れ、♒︎水瓶座的公平性によりバランスが取られていくと思っています。
ただ今年は12ハウスなので、大衆が社会と距離を置き始める形で、それが行われるのかもしれません。
一般大衆が、社会的な権力から距離を置きだし、離れていってしまう。
離れる人数が多くなればなるほど、ピラミットは足元から崩れる。
そんなイメージが湧きます。
国民みんなの意識が、社会的観念や常識から離れたくなるのかもしれません。

☽月は、占星術の中で春分図を読む際「国民」を表すとされている様です。
私は、☽月は「こころ」を指すと思っています。
どちらの解釈にせよ、国民もこころも、社会から距離を置くと詠めます。
国民の意識が、一斉に社会的価値に興味がなくなる年と言えそうです。
確かに今すでに、個人でできることに意識が向いている人が多い印象がありますよね。
それがさらに増えていく様です。


4ハウスと11ハウス

4ハウスに♂火星が居ますね。
4ハウスは、基盤・基礎・土台を表すとされる場所。
そこに♂火星が居るということは、基盤が壊れる可能性がありますよね。
根本的土台から変えていく様な年なのでしょう。
ただ壊れるだけではなく、そこを造り変える年とも言えます。
壊れた所だけに目を向けずに、新たにどんな土台を造っていくかを意識していくと、気持ち的に元気になれるかもしれません。

冥王星は♑︎山羊座で11ハウスです。
現在「♑︎山羊座的社会王国イメージ」を作り替えている真っ最中と思われます。
そんな♑︎山羊座が11ハウスということは、社会的王国イメージに、やや希望の光が入っていく様な年かもしれません。
こんな国がいいなとか、こんな可能性もあるなとか、冥王星が今までの概念を壊しながら、あらたな希望を組み込んでくれるのかもしれません。
ここに関しては、やや希望も込めてこの様に書いておきます。


全惑星は潜在的パワー秘めてます!!

今回の春分図は、12・1・2ハウスに星が集中しているのが特徴的ですね。
日本時間朝に春分点が重なることもあり、かなり日本にとっては出発のエネルギーが強い年ということでしょう。
自分で書いていてなんですが、かなり社会的変化はきつい年になりそうだと思いました。(汗

今回の様に惑星が一箇所に集中していると、各惑星の力関係はあまりわからないのですが、そんな時はインド占星術の分割図が参考になりますので、最後に載せておきます。

9分割図と呼ばれるナヴァムシャチャートでは、
☉太陽・♌︎獅子座 自室
☿水星・♍︎乙女座 自室
♂火星・♏︎蠍座 自室
♃木星・♑︎山羊座
♄土星・♐︎射手座 (♃木星と♄土星 星座交換
♀︎金星・♋︎蟹座
☽月・♉︎牡牛座 (♀︎金星と☽月 星座交換
Asc・♐︎射手座

なんのこっちゃかもしれませんが、各惑星かなり潜在的に力を溜め込んでこの春分の日を迎えているということです。
正直、私はこの分割図をみて、今年の春分図をnoteに書かない訳にはいかないなと思いました。「なんかすごいぞ」って。(笑

私的個人の総括としては「今年は、社会的変革は♃木星と♄土星におまかせして、個人のできることに集中しましょう♡それがベストでしょう♡」です。
自分に集中して、出来ることをコツコツやっていきましょうぞ♡

長々とした文章を、最後までご覧いただきまして、ありがとうございます♡

Jyotish-ONE Chart


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