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ヤスミノさんに勝手に恋しかけて勝手に冷めた話

人に見られる仕事の人って大変だな~~~

オモコロが好きだ。
仕事をしてた時は昼休みにオモコロの更新を見て現実から目を逸らしていたし、無職の現在も頻繁にオモコロページを開いては猫とごろごろしている。

オモコロのことをはっきりと認知したのは

この辺りだったような気がする(何回見てもおじさんたちの本気の安っぽい女装がいい)。

Twitterで話題になったものが何本もゴロゴロあるわ名前だけ知ってた自分の好きなジャンルについて語っていた人はいるわで衝撃を受けて何日もかけて記事を遡ったりした。余談だけど遡るだけじゃ読めない記事がいっぱいあるし探しにくいし記事の検索どうにかなりませんかね。

仕事で荒んだ心でオモコロを読み耽っていた私は、ヤスミノさんというライターさんが大好きになった。背の高くて落ち着いた雰囲気、出演する記事での積極的にふざけるのではなく周りの雰囲気にノッているような温度感。書く記事でのかっこいい画面作り。

いいな~~~。と思った。

こういう仕事してる人ならDMとかで告白したら面白がって付き合ってくれんかな~~~。

ここに多大なる思考の飛躍がある。
芸能人じゃない、という一点で手が届きそうな近い憧れだったんだろう。
幸い淡いこの憧れを行動に移してなかったので私はヤスミノさんにやべー女として通報したりはされていないわけである。

自分は顔も良くなければ頭も普通、面白くもなければなんならちょっとコミュ障気味である。それでも毎日のように見て、作ったものを読んで、親しみを感じたら不相応な憧れを抱いて、この人は私を受け入れてくれるのではないか……?と思っていた。

そんなぬるま湯のような恋愛とも憧憬ともつかない思いを抱えている時にヤスミノさんがnoteを始めた。
更新頻度は最初は毎日、1日飛んで再度、暫くすると更新は頻繁ではなくなった。
毎日の更新をされるものかと勝手に期待していた私は更新されない日も毎日毎日「今日こそは更新されてるんじゃないか?」と何度もページを開いた。
更新を期待して、されていない。
それが何度も続くうちに私は思ったのだ。

「この人、私とのLINEもそうなんだろうな……」

その瞬間、付き合ってもなければ連絡先を知るわけもない私の恋は冷めた。

人との連絡って死ぬほどだるい。私は大嫌いで父母から電話が来ても一度ではあまり出ることがない。出たくない私の気持ちと出ないと相手が嫌な気持ちになる当たり前の現実と折り合いをつけなければならないからだ。
でも私は私が連絡を取りたい人から連絡が来ないのが嫌なのだ。LINEなんか一言ならトイレの最中でもご飯中でも返せるだろ?と自分を天よりも高い棚に上げて思う。
私があなたに伝えたいことはすぐに反応して欲しい。そんなわがままな私には好きな人からのLINEが返ってこないことには堪えられない。あと最初から返ってこないんじゃなくて徐々に返ってくる頻度が遅く少なくなりそうだな、というのが私が日常に馴染み飽きられたようで絶対に無理だ……と思った。

強調しておきたいが、見知りもしない人で連絡先も知らない人が勝手にここまで想像している。勝手に恋して、勝手に冷める。なんという横暴。知らんがなとしか言いようがない。
アイドルや声優の結婚が決まった時にそれを裏切りと捉える人がいるがそれと限りなく近い。ヤスミノさんが「彼女いないんです」「募集中です」等と記事で言ったわけでもない。なんでここまで勝手に想像できるのか不思議である。
こういう変な人が出ないためにはどうしたらいいのだろう。芸能人やライターさんが「この前彼氏(彼女)と~」なんてわざわざ話し始めたら話の本筋へのノイズにしかならないのは言うまでもない。ただでさえ世の中色んなことを気にしなきゃいけないのにこういう変な人への配慮までしてたら何にもできない。

至って真面目に自分の仕事をしているだけで勝手に変な人に恋をされたり、憧れられたり、期待されたり、失望されたり、悲しまれたり、人に見られる仕事の人ってめちゃめちゃ大変である。みんなこんな変な人のことは本当に気にしないでほしい、自分が変な人なので余計にそう思う。自分のしたいことをして、したくないことをしなくて、それを喜んでくれる人だけを見ることができる世界になればいいのにな。

ヤスミノさんは、今も私の大好きなライターさんだ。恋はもうしていないけど、最近は公共料金の支払いとかを私にさせてもらえればいいのに……と思っている。
いつまで経っても変な人である。
でも私だったら他人が公共料金支払ってくれる家なんて気持ち悪すぎて住んでられない。とも冷静な私は思うのだ。

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