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宮城旅行 3日目 (2024/02/03)

レイトチェックアウト万歳

宮城旅行の3日目、最終日の記録です。さて、2日目とは打って変わって、朝食はとらずに9時45分に起床。宿泊したホテルのチェックアウトは11時と、一般的な10時よりも1時間遅く設定されているのがありがたい。昨晩は結局3時前まで起きていたので、しっかり7時間睡眠できて元気いっぱい。チェックアウト前になって、もう10時間後には仙台にいないのか…という哀愁が漂っていた。

日本三景、松島。

最終日の最初にして最後を締め括る観光は「松島」で。仙台駅から仙石線に乗って松島海岸駅で下車。乗車時間は40分ほどで、仙台駅から15駅だったと記憶している。松島とは、松島湾内外に浮かぶ260の島々の総称で、これを巡る遊覧船のツアーが目玉である。松島海岸駅に到着したのは12時過ぎで、遊覧船の乗船予定時刻は14時だったので、この空き時間に昼食をとることに。
昼食は「漁師の海鮮丼」で。実は、今回の旅行で最終日の昼食だけは「海鮮が食べたい」ということしか決めていなく、具体的にどの食事処で食べるのかは決めていなかった。したがって、仙台駅から松島海岸駅に向かう電車の中で調べて「どうも『漁師の海鮮丼』の評価が一番高いらしい」という情報だけ仕入れていた。実際に訪れてみると、なんと行列ができている。その光景を目の当たりにしたとき、自分は俄然ここで昼食がとりたくなった。乗船までは2時間近くあったので、まあ間に合うだろうと考え行列に並ぶことに。
しかし、店内に案内されたのは並び始めてから1時間10分後くらいのことである。途中から「これは乗船時刻に間に合わないんじゃないか」とヒヤヒヤしていたが、すんでのところで入店することができ、海鮮丼を注文。海鮮丼はいくつかの種類から選択することができるのだが、自分はマグロとサーモンといくらが乗った海鮮丼を選択した。
肝心の味はというと、すごく美味しい。海鮮に関しては、昨年に北海道旅行で6, 7回ほどホンモノの海鮮丼や寿司を食べたことから舌が肥えたというか、そんじょそこらのものでは大満足に至らなくなってしまったのだが、今回の海鮮丼は北海道のときと同様に大満足である。マグロのしっとりした赤みの絶妙なこと、サーモンの弾力があって海鮮味の強いこと、いくらの薄皮で苦味のないこと。どれをとってもホンモノの味わいで、行列に並んだ甲斐があった。
昼食後は乗船時刻が迫っていたので、やや急ぎで港へ。当然ながら寒い。寒いことは覚悟していたのだが、気温が氷点下近辺を変動する中での海風はとてつもなく過酷である。なぜ、港で乗船を待っている周りの乗客がこんなにも涼しげな顔をしているのか理解ができなかった。みんな雪国から来たのだろうか。そんなことを考えているうちに港には一隻の船「仁王丸」が着岸。船内は全面ガラス張りで暖房の効いたぬるま湯環境であり、先ほどまで寒さで逝きかけていた貧弱な関東人は、まだ何も見ていないのに満足してしまった。
何はともあれ、乗客が全員船に乗ったところで仁王丸は離岸。50分に及ぶ遊覧船ツアーの開幕である。正直、島を見るだけのツアーのどこが日本三景なのかと思っていたのだが、4つの穴が特徴的な鐘島や、とても自然に形成されたとは思えない仁王島など、神秘的な何かを感じるものが多く、これらに惹かれた自分は気づけば船外で写真を撮っていた。日本三景に選ばれるのも納得である。島の形に特徴がないものでも、その断面からは歴史の積み重ねを感じることができる。地層である。そんな、島の迫力に圧倒され、スピリチュアルを感じられる松島の遊覧船ツアーは、たったの900円で楽しむことができるので、ぜひともおすすめしたい。

瑞巌寺

遊覧船ツアーを終えた後は、仙台行きの電車までに時間があることを利用し、もう一つの観光スポット「瑞巌寺」へ。あまり時間もなかったので軽く散歩をした程度だが、中でも目を引いたのは「洞窟遺跡群」である。
Wii Sports Resortをプレイしたことのある人ならご存知だろう、いや、憶えているかは怪しいところだが、あのゲームに洞窟のような遺跡のような場所があったかと思う。瑞巌寺の洞窟遺跡群は、そんな感じの雰囲気なのである。安全性の観点から遺跡の中へこそ入れないものの、外から見ただけで湧き上がってくるワクワク感。時代が違えば入れていただろう。そんなこんなであっという間に時間は過ぎ、一行は仙台へ戻ることに。

牛たん閣

仙台最後のご飯は「牛たん閣」で。
この店ではオーソドックスな牛タンはもちろんのこと、牛タンの「たたき」という、いわゆるレアや、さらには牛タン刺しを食べることができる。この日は牛タン刺しの入荷がなかったそうで、たたきを注文することに。どんなものかと待っていたところに登場したのは、7枚の牛タンのたたきと、大量に盛り付けられたネギ。ちょっとネギが多過ぎやしないかとも思ったが、決してそんなことはなく、たたきと大量ネギとの組み合わせが抜群に良いのである。そんな牛たん閣だが、開店17時に予約して行ったにも関わらず、他の席も同様に予約客で埋め尽くされていた。夕方に開店した瞬間から満席ってどういうことなんだ。兎にも角にも、それほど人気のお店で、味も申し分ないほどに美味しかったので、もちろん仙台旅行の食事処としておすすめしたい。なお、席の予約は三越店ともう一店舗でのみ受けているようで、今回足を運んだ三越店は仙台駅から徒歩15分ほど。

お土産を購入して帰宅

さて、2泊3日の宮城旅行もいよいよ幕を閉じる。夕飯を食べ終えたのは18時前で、帰りの新幹線は20時発である。この空き時間を利用してお土産を購入。主に、というか全てずんだ系のお土産しか買わなかったのだが、これが厳選した結果なので、自分としては納得している。また、書き忘れていたのだが、この日の昼頃に仙台駅から松島海岸駅へ向かう際に、仙台駅構内にある「喜久水庵」というお店の「ずんだシェイク」を飲んだ。これが大変美味しい。自分がこれまで飲んできたスイーツ系の飲み物の中ではトップレベルだったので、機会があればぜひ飲んでみてほしい。ずんだの味とおそらくチーズっぽい感じが見事にブレンドされていて、ずんだが苦手な人も甘いのがそこまで得意でない人も飲めると思う。
ずんだについて語り尽くしたところで、予定通り、20時発の新幹線に乗って東京へ。正直、とんでもない虚無感に襲われたのを今でも憶えている。というか、これを書いている筆者は今現在、その感覚が鮮明に蘇ってきて辛い。それは、明日からまたバイトとかがあるからというのもそうなのだが、何よりこの3日間が充実しすぎていたからだと思う。個人的には、スケジュール的にも満足度的にも完璧な旅行だった。既にまた旅行に行きたいと思っているし、次に計画するときは、さすがに西の方に行こうかな。大阪も京都も中学生以来行っていないし、沖縄に至っては人生で未上陸である。こんな感じで、今回の旅行の余韻に浸りつ、次回の旅行の妄想を膨らませつ、おしまい。一区切り。


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