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【地域から学校へ】人生は想定外の連続だから、伝えたいこと

割引あり

みなさんこんにちは!道民になって早半年になりましたひよです!
新年を迎えて、気づけば2月。

如月といえば、西行が詠んだ「願わくは 花のもとにて 春死なむ その如月の 望月の頃」という和歌を思い出しますね。

2月の満月は24日となります。

京都じゃないし、陰暦じゃないし、2月の北海道は雪祭り。
立春に始まるんですよ、雪祭り。

さて、今回の記事は2024年1月25日に配信された8期4回目の講義「地域のおばちゃんだからできること~地域でつながる・学校とつながる~」をまとめたものです。

登壇者

中井 ひじり さん
NPO法人ままとーん(@つくば)理事(子育て当事者としての支援、情報発信
生と性のはぐくみ研究室[はぐ♡ラボ]」メンバー
元研究員→現フリーライター
性教育講師(活動は15年ほど)
占い師 ←!?

気になるプロフィールもありますが、それはまた追々。

今回のテーマは、NPO法人ままとーんのキャッチフレーズ「子どもがいてもできる事・子どもがいるからできること」からきているそうです。

みなさんは地域の人とどのような関わりを持っているでしょうか。

私が小さい頃は子ども会が機能していました。
地域の人と挨拶したり、遊んでもらったり、怒られたり……今の小中高生に比べると多かったと思います。

でも……地域の人と性教育はなかなか結びつきにくいですよね。

地域社会との結びつきが薄いと言われる現代。
希薄ではあっても、私たちは確かに地域社会の中には存在しています。

社会の中で生きる1人の”人間”として、どんな関わり方ができるのか?

これまでの実践から教えていただきましょう!
アーカイブもあるので、ぜひご覧ください。

ひじりさんの話し方って、すごく心地いいんですよね。
ぜひ聞いてもらいたいです。



性教育の原点は科学的知識にあり


みなさんはジェンダー規範という言葉を知っていますか?
社会的に作られた女性らしさ、男性らしさであり、身体的性差でそれが求められがちです。

ひじりさんも子供のこと、家族から、女の子らしさを求められたと言います。

例えば家事の手伝いはひじりさんしか求められませんし、お人形遊びを期待されるし、男の子と遊ぶことより女の子と遊ぶことを期待されたとか。

勉強もよくできたひじりさん。褒められるかと思いきや、

「男に生まれてきたら出世できただろうに……」

と身内からよく言われたそう。

女の子だから、〇〇でいてほしいって因果関係は全く無いですが、それを期待されているということは、自分にその要素がないと思われているんだなぁと思ってしまった記憶があります。

そんなこんなで、幼少期から「女の子って損だ」と思っていたひじりさんですが、あるときそれが一変します。

それは高校の理科の時間。生命の誕生について。

一つの生命の誕生する過程には、37億年のドラマが詰まっていると言われますが、それを知ったひじりさんは非常に感動しました。

この科学知識と感動体験で、女性であることに抵抗感を抱いていたひじりさんは、女性であることを受け入れることができました。


NPO法人ままとーんとの出会いは情報誌


月日は流れて、結婚し、初産は30歳。
妊娠と出産に対してとても主体的であったひじりさんは、女性が主体的に産むことを決める「アクティブバース」ができる助産院で産むことを決めました。

しかし、当時2001年、今のようにインターネットで気軽に検索できず、イエローページ(電話帳)を見てもわからない。

「自分の住む地域に助産院ってあるの? あったとしても、複数の中でどうやって選ぶの?」


そんなひじりさんの悩みを解消したのが、NPO法人ままとーんです。

転勤族が多い茨城県つくば市。そこで出産子育てをする人たちは頼れる身内がいません。
1999年、そんな人たち向けに、地域の子育て支援情報をまとめた情報誌をつくったのが「ままとーん」です。


感動を子どもに! 地域の場に!


無事に出産を終えたひじりさんは、その後NPO法人ままとーんに参加します。

2002年、学校で総合的な学習の時間が組み込まれたことをきっかけに、ままとーんは、「あかちゃんを連れて、学校に来てくれませんか?」と頼まれます。

それまでは地域の方々が、赤ちゃんを模した人形を使って行っていましたが、今回は本物の赤ちゃんが来たと、赤ちゃん争奪戦です。

「ぜひ来年も!」と言われ、期待していましたが待てど暮らせど、継続依頼が来ない。

その要因は、先生方の人事異動や予算など、いろいろあります……。

なにより、赤ちゃんを中心に、子どもが、地域の人が笑顔になるのを見て、そんな場づくりをしたい。

ひじりさんは2012年にいのちの出前授業(ライフデザインセミナー)を始めます。
赤ちゃんを通じて、自分の生と性を考え、また地域の人も関わる事業に。

かつて自分が思った「いのちってすごい、からだって面白い」という感動を伝えたい。

そんな思いで始めた事業はとても好評で、現在も継続されています。


「伝えてる」つもりじゃなくて、「伝わる」話


しかし、事業を開始して5年過ぎたある日のこと。
かつていのちの授業を受けた生徒が自死するということが起きました。

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