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ウィキペディアタウン in すその とは?

オープンデータの世界では、世の中の情報を知的情報として残す動きが活発で、その中の活動の1つに、「ウィキペディアタウン」があります。裾野の中で行われている活動は色々あるのですが、その活動のなかの1つ、ウィキペディアタウンのお話をします。

1.ウィキペディアタウンとは?

有名な百科事典であるWikipediaに詳しい記載がありますが、文化財や観光名所などをWikipediaに載せていく活動のことです。実際には、実世界にQRコードを張り、該当するWikipediaへたどり着けるようにして、より情報を得たりできるようにする活動のことをいうようです。

今回の活動も、いわゆるエディタソンと呼ばれる活動で、「裾野市のある観光名所・文化財の情報をWikipediaに書いていこう」という活動のことをいいます。

2.なぜこの活動を?

最初にウィキペディアタウンをやろう、ということで裾野市鈴木図書館などの資料を書くことになりました。その時に出た大きな課題として、裾野市は広報データを紙媒体蓄積しているものの、情報として使える形になっていませんでした。こういうデータが埋もれていくことで歴史をさかのぼったりすることができないわけです。

今どきはインターネットをつかった歴史探索授業などもあるし、Wikipediaで記事を書くには情報が検証可能になっていることが必要な事から、誰でも使える形でデジタル化されていくことは、とても大切なことです。

オープンデータは、持ち合わせているデータをオープンにしていろいろ活用していこう、という考え方のほかに、「ありたい姿に対するギャップ」あるいは「現状の問題」を解決するために、「持ち合わせている情報をどうやってオープンデータとして公開し、活用して解決するか」という考え方・視点もあります。

この辺りは、しっかり問題・課題をきりわけて、プランニングして進めていくことになります。

3.Code for Japan

オープンデータを活用、推進している団体にCode for Japanがあります。

裾野市は政策立案におけるデータ利活用推進に関するパートナーシップ協定Code for Japan と締結しました。これらの流れもあり、これからオープンデータを活用した問題解決活動をしっかりやっていくことになります。

この活動を提唱し、後押ししているのが、Code for ふじのくに で活動されている市川さん。ロジカルな考え方、グラフィックレコード、分析方法など…いろいろな手段・思考方法をつたえながら、市役所職員などへ支援・活動をすすめていらっしゃいます。

4.Code for Susono (仮称)

この手の話は、市役所が解決すればいいじゃないか!という話になりがちなわけですが、そこでとどまらず、「市民と一緒に解決していけば、もっと面白いことになるのじゃないか?」ということから、勤務時間外の市役所職員(有志)と 市民(有志)、企業市民(有志)で構成されるメンバーが中心となって、活動をはじめました。

まずは、Wikipediaに記事を上げていくための前提である「検証可能なデータ」をしっかりデジタル化して、利用可能にしてから、記事に残していこう、ということで、史料のデジタル化、オープンデータ化をすすめていきながら、Wikipediaに記事をあげていくことになります。

地縁型コミュニティが色濃く残っている土地柄なので、その文化財がある周りのひとも巻き込みながら、活動を進めていっています。

今日のレポートは、ウィキペディアタウンを1つずつ、すすめるところから!

5.今日の活動は…

今回は、参加者からの提案で、まずは「佐野原神社」と「裾野中央公園」について記事をつくろう!という声がでて、みんなで記事をかきはじめています。

書き方のガイダンスは、Code for ふじのくに市川さんに資料を最初に読んで、それからWikipediaの執筆ガイドを読みながら、進めました。

テンプレートをみながら、いざ書き込もうとすると…写真がない!情報がない!ってことで、取材班、編集班、スキャン班に分かれることに。

5.取材班の活動

ただ取材するのでは面白くない!ってことで、取材班は見て感じたところを語りながら、その話を文字化してみたらいいんじゃないか、ってことで、UDトークまあちゃんを使うことにしました。

現地で、写真をとりながら、情報を探しながら・・・色々語ります。その言葉は、音声認識ソフトで順次文字化されていきます。そして、編集班の部屋では

その様子がしっかり表示され、取材班の様子が見えます。

その結果、記事としては2つの記事が完成しました。

しっかり写真もついてて、新規で記事を起こした割には、しっかりかけているでしょう!?(^^)ノ

もっとも、Wikipediaは、指摘してくれる人、書き換えてくれる人、見てくれる人・・・いろいろいますから、最初から完璧を狙わず、まずは「スタートをきって、少しずつアップデートする」ことが大切!ということで、みんなで書いてみました。

まぁ、反省としては、「検証可能な記事を書く」という視点で資料、HPデータ、ネット情報・・・いろいろ探してくっつけることができれば一番よかったんだけど、その情報を読み込むのに時間がかかってしまった。ここはカンコツもある作業なんだな、とおもってるので、次回はみんなでわいわいやれたらいいんじゃないか?とおもってます。

成功も反省もぜーんぶひっくるめて、みんなで一緒に体験し、共有していければそれでいいのです。それが参加しているみんな、ひいては地域全体が成長して底力をしっかりつけていける、ということに繋がるからです。

まぁ、(決して努力を放棄しているわけじゃないですが)「wikipediaに参加するみんなで記事を育てていける」ところも、Wikipediaのよいところですね!

6.今後

このような形で、いろんな人を巻き込みながら活動します。もちろん、デジタルデータにするチームなので、ITも上手に活用しながら!

チームとして正式なCode for グループとなっている訳でないですが、活動を通してみんなで地域を見つめなおし、盛り上げ、みんなで地域を新たに作っていくことができたらいいな、とおもっています。

コミュニティの問題解決力・課題発見力は、このような活動で培われる側面も強いと思うので、ぜひ応援を、そして興味のある方はこの活動そのものに、参加してみてください。皆さんの参加をおまちしています!

*そして、今後、note に code for susono(仮)のIDつくってみんなで書いていける所までもっていきたい!とおもってます。

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