【ドラマ】『私の夫と結婚して』~垣間見える社会の実情~
こんばんは、森捺貴です。
今日は韓国ドラマ、『私の夫と結婚して』について。
韓国名は『내남편과결혼해줘』、英語も『Marry My Husband』となってます。
(以下、ネタバレ含みます)
あらすじ
タイトルだけ聞くと、???となりますが、1~2話あたりでそのタイトルがピッタリなことがわかります。
付き合ってても、一方的に別れられない、それも女性の方が男性よりも下に見られている、権力が弱いとされている韓国だからこそ創られたドラマと思います。
あらすじは以下の通り。
↓↓
それぞれの相関図等の詳細は下記ページにとても詳しく記載されていたので、気になる方はご覧ください。
壮絶な状況からのスタートですが、1度目の人生も、悲しいことにあるあるな人生ともいえる気がします。
決して裕福とはいえない家庭環境ながらも、愛情深い父親の男手一つで育ち、それに答えるかのように韓国内での一流の大学に進学。
お父様が亡くなって以来身寄りがなかったが、有名企業にて正社員として頑張って働いてるところ、同じ会社に勤務する男性とお付き合いをし結婚。
相手方のご実家に住み、姑から料理や家事を徹底的に鍛えられつつ、会社との両立に勤しむ。
ところが、頑張りすぎていたのもあり、身体の不調に気が付いても病院にさえ行く暇がなかったところ、早期発見とならず癌治療のため入院しやせ細っていた。
ここまでだと、世の中でも同じ状況の方、似た方は多いのでは、と思います。
ここに更に主人公のカン・ジウォンにとってハードな現状が追加されます。
・夫がクズ(仕事も辞め、暴力も振るい、家事もしない)
・姑も厳しい(嫁は働いて当たり前、男性主義、家事も仕事も嫁がやるべき)
こうなると、私の感覚からしたら、早くその夫と別れたらいいのに!と最初は思いました。
簡単には離婚できない
ただ、同時に思い出したのが、理由がない限り、簡単には離婚できないこと。
日本においてもこれは同じ、民法に定められているのは、合意があれば離婚が出来るということ。
合意がない場合は法律に定められた自由に該当する場合は離婚できますが、それ以外の場合は厳しい結果となります。
法定の離婚自由は下記になります。
裏を返せば、これ以外の場合は離婚が認められません。
そもそも、裁判を起こす、となると、それだけでかなりの労力が必要になるのと、判決まで早くとも数年かかります。
今回のドラマの状況としては、1項5号の「婚姻を継続し難い重大な自由がある」と認められる可能性は十分にありますが、
そもそも裁判を起こすことさえ許されない環境にあるといえそうです。
もう1度、人生をやり直せるとしたら?
そして、物語は、末期癌の最中、夫が親友と浮気していたことを知りました。
クズ夫は、嫁の保険金を狙い、死ぬのを待っていました。
たまたま浮気が発覚した結果、法律上も浮気が発覚すると圧倒的不利になります。
死ぬ前に離婚を切り出されて成立したとしたら、保険金の受取も危うくなりますし、そもそも社会的名誉も傷つきます。
それもあってか、浮気現場で夫が逆切れし、カン・ジウォンを殺してしまうところからのスタートです。
気付いたら、10年前にスリップしてました。
この、ちょっと非現実的なのがこのドラマの魅力です。
先にネタバレになりますが、もう1人10年前からスリップしてきたのが、部長です。
『もう1度やり直せるとしたら、どういう人生にしたいか?』
これが共通のテーマです。
せっかくやり直したんだから、理想の人生にするぞ、と決めて動く2人の生き方には感銘を受けます。
書籍、『生きがいの創造』でも輪廻転生は繰り返される、と言われていますが、
同時期に同じシチュエーションで生きれるのは今のところ1度きりと思ってます。
そうだとしたら、1度きりの人生どう生きたいか、
何を理想として、ここから努力次第でいかようにでも変えていけるとしたら、どういう人生にしたいか、深く考えさせられるドラマでした。
1日1日を丁寧に生きよう、と改めて思ったし、
理想の人生に向かって生きることの価値、そのありがたみも感じました。
もう1度見返したいとも思える素敵な作品です。
皆様素敵な1日をお過ごしください。
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