外星通訳一族、 ”AKIMOTO”11


  『我々は武器を持っています。ですが、ここでは最も弱いのです。』

——————中華連邦軍遠征隊隊長 オウ・ビンフー の心中——————


「これが……船の中……?」
「重力があるんですけど……どうなってんの、これ……。」
「でかいな……。というかやっぱり白いんだな、ウルスの船も、内装は。」
「天井が高い……。」
「このくらい普通だろ?」
「俺の身長を見てみろ、日本人の平均身長なんだよ!!」
「合衆国サイズとあまり変わらないさ!ハハハ!!」
「ド畜生!!」

「はーい、そこまで。皆さん、話したいことはあると思うけど、そこまでだ。」
 秋元 和久 は転送された直後、興奮と困惑に包まれた船員をまとめるため、あらかじめ『用意してもらった』スピーカーを使い、話す。

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