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[いただきました] 村上研一『再生産表式の展開と現代資本主義――再生産過程と生産的労働・不生産的労働』(唯学書房、2019年)
村上研一『再生産表式の展開と現代資本主義――再生産過程と生産的労働・不生産的労働』(唯学書房、2019年)をいただきました。ありがとうございました。 https://amzn.to/2y8LGzY 長年にわたるマルクスの文献研究の重要論点のひとつであった、生産的労働/不生産的労働の内容および区別を精緻におこなっている仕事です。本書の立場は「価値法則が貫徹する領域の労働を価値形成労働、すなわち生産的労働と把握」し「『資本論』での分析対象である『生産的消費』の領域に属する労
[いただきました] 奥田宏司・代田純・櫻井公人編『深く学べる国際金融――持続可能性と未来像を問う』(法律文化社、2020年)
奥田宏司・代田純・櫻井公人編『深く学べる国際金融――持続可能性と未来像を問う』(法律文化社、2020年)をいただきました。ありがとうございました。 https://amzn.to/2XtsKXp 「ドル体制」という概念を軸にした平易な国際金融のテキストの続編です。ドル体制とは、金とドルの交換が停止された現代においてもなお米ドルが基軸通貨として機能し、またそれを土台としつつドルの国際信用連鎖が形成されている体系を指します。同時に、こうした体系のもとで各国はドル体制の維持に
[いただきました] 秋山道宏『基地社会・沖縄と「島ぐるみ」の運動――B52撤去運動から権益擁護運動へ』(八朔社、2019年)
秋山道宏『基地社会・沖縄と「島ぐるみ」の運動――B52撤去運動から権益擁護運動へ』(八朔社、2019年)をいただきました。ありがとうございました。 https://amzn.to/2ND2pkw 本書の定義する「島ぐるみ」とは、「一つの地域を超えて沖縄の多くの人びとに問題意識や意見が共有され、特定の課題について集合的な解決へと向かおうとする一連の動き」(20ページ)。これは、「生存」の視点、すなわち戦争/占領体験に裏打ちされた生活や生命を守ろうとする人びとの運動を重視す
[いただきました] 榎津幸広・清末愛砂編集代表『公文書は誰のものか?――公文書管理について考えるための入門書』(現代人文社、2019年)
榎津幸広・清末愛砂編集代表/飯島滋明・池田賢太・奥田喜道・永山茂樹編『公文書は誰のものか?――公文書管理について考えるための入門書』(現代人文社、2019年)をいただきました。ありがとうございました。 https://amzn.to/2zsiAJu 公文書は公務員のための文書ではなく「主権者のための文書」である――。これが、憲法の要請するところです。こうしたきわめて常識的で基本的な観点から、公文書管理やその取扱いについて、やさしく、かつ包括的に整理したものが本作品です。
[いただきました] 今野晴貴・藤田孝典編著『闘わなければ社会は壊れる――〈対決と創造〉の労働・福祉運動論』(岩波書店、2019年)
今野晴貴・藤田孝典編著『闘わなければ社会は壊れる――〈対決と創造〉の労働・福祉運動論』(岩波書店、2019年)をいただきました。ありがとうございました。 https://amzn.to/3288Ksd 本書の強い関心は「はじめに」にあるように、「『対決』を避けた制度論議は、結局はさらなる規制緩和に没していった」(v~viiページ)ということからいかにして距離を取り、「対決と創造」のプロセスを日本社会に取り戻すということにあるでしょう。 「共助の必要性を語り、政治利用と