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『現実資産(RWA)トークン化の課題まとめ』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.8.14


■現実資産(RWA)トークン化が暗号資産市場に及ぼすインパクトとは

ジャン・ヘンリー氏によれば、 アセット・トークナイゼーションやセキュリティ・トークンとしても知られるRWAは、新しい概念ではない。RWAが表す莫大な基礎資産に多くの人がその可能性を期待してきたが、完全な実装には至っていない。

その主な理由は、トークン化の総コストが高いことにある。ZE氏によれば、実際の資産をパブリック・ブロックチェーンにオンボードする場合、適切な会計処理や税務対応など、多くの要因を考慮しなければならない。これらの課題を解決することは、多くの専門家にとって頭痛の種、あるいは「頭を悩ます事態」と評されている。

よく取り上げるRWA(Real World Assets)のトークン化ですが、世界中で注目されてはいるけれどRWAブームになるほどのスピード感がないのが実情。

可能性を感じた先輩方が挑戦して洗い出した課題は学びになります。

先日ご紹介した「鑑定業」もRWA普及にまつわる課題のひとつです。コレクターズアイテムにはニセモノが生まれ、真贋鑑定ができないとRWAトークンを安心して買えません。

RWAトークンを通じてコレクターズアイテムを取引しやすくするマーケットプレイスのシステム自体は比較的簡単に作れますが、真贋鑑定の仕組みは一朝一夕には構築できません。

先日開催されたWebXでの「モノのトークン化:RWAトークンが暗号資産市場の次のステップか?」のパネルディスカッションでは、会計制度や税制など法整備が追いついていないことの課題が挙がりました。

他にもいくつか重要な課題が挙げられています。


MakerDAOによるRWAトークン化課題まとめ

ウー・コリン氏は、現実資産トークナイゼーションコストについて、MakerDAOのプロセスを分析したDigiFTのリサーチを紹介した。

上記ツイートで紹介されている記事はこちら↓


GPT-4で英文記事を要約

このページは、メインストリームのDeFiプロトコルが実世界の資産(RWA)をどのように採用しているかについて、MakerDAOのRWAレイアウトを例にとって解説しています。

RWAは、DeFiプロトコルが安定した収入を得るために必要なものであり、特に米国債券などの固定収入商品が注目されています。MakerDAOは、RWAをDaiの担保として使用することで、分散化された安定コインシステムを構築することを目指しています。

しかし、RWAをオンチェーンに持ち込むには、複雑な信託構造や法的な課題があります。そのため、専門的でコンプライアントな資産発行者を通じてオンチェーンでトークナイズされたRWAを購入する方が効率的で実現可能です。このページでは、MakerDAOのRWAレイアウトの仕組みやメリット・デメリットについて詳しく説明しています。

・・・と、Bing ChatのGPT-4にURLを渡して要約してもらいました。

https://www.digift.sg/weekly_roundup/research_DeFi_protocols_adopt_RWA.htmlの内容を日本語で800文字程度に要約してください。

たったこれだけのプロンプトです。

続けて尋ねます。

その記事の中で挙げられている、RWAのトークナイズについての課題を箇条書きで列挙してください。

得られた解答は以下の通りです。

記事によると、RWAのトークナイズには以下のような課題があります。

・RWAはオフチェーンの法的な契約に基づいているため、オンチェーンでの監査や検証が困難です。

・RWAは流動性が低く、市場価値が変動する可能性があります。そのため、適切な担保率やリスクパラメータを設定することが重要です。

・RWAはオンチェーンでの交換や移転に際して、法的な制約や規制の遵守が必要です。そのため、高いコストや時間がかかる場合があります。

・RWAはオンチェーンでの管理や運用に専門的な知識や経験が必要です。そのため、信頼できる資産発行者やサービスプロバイダーとの協力が不可欠です。

今回のWebXでのトークセッションで挙げられた課題も含みますが、こちらの方が幅広く課題が挙げられています。


オフチェーン資産・流動性の低さ・法整備・事業者の信頼性

MakerDAOが挙げた4つの課題はどれも興味深いものです。

・RWAはオフチェーンの法的な契約に基づいているため、オンチェーンでの監査や検証が困難です。

オフチェーン資産であるRWAは、例えば不動産は法務局に登記データとして記録されているものが正なので、RWAトークンだけを売買しても不動産登記データと連動しないことが課題です。

・RWAは流動性が低く、市場価値が変動する可能性があります。そのため、適切な担保率やリスクパラメータを設定することが重要です。

RWAトークン化は現物資産の流動性の低さを解決することを目指しているはずなのに、流動性が低いことが課題だと言っています。

暗号資産で取引すること、NFTとして売買することに対応できる人が多くないことも原因でしょうか。

・RWAはオンチェーンでの交換や移転に際して、法的な制約や規制の遵守が必要です。そのため、高いコストや時間がかかる場合があります。

トークセッションで挙げられていたのはこの部分です。RWAトークン化に限らずブロックチェーン界隈のサービスは法規制を確認するためのコストが膨大にかかるのは、ブロックチェーンゲームを開発している私の経験の中でも痛感しています。

・RWAはオンチェーンでの管理や運用に専門的な知識や経験が必要です。そのため、信頼できる資産発行者やサービスプロバイダーとの協力が不可欠です。

トークンが本当に現物資産とペッグされているのか、チェーンそのものが将来にわたって維持されるのか、サービス事業者が詐欺業者ではないか、など、かなり根本的な信頼性の部分に課題があるのは確かに現状そうです。

Web3の思想性から中央集権型のサービスを避ける傾向にあるため、免許事業にしたり大手企業の運営ではない方法を貯めそうとすることも、RWAトークン化の普及が遅い一因かもしれません。


MakerDAOがRWAトークン化を活用する理由

追加でGPT-4に尋ねてみました。

この記事の中で挙げられている、MakerDAOはなぜRWAトークナイゼーションを活用しようとしているのかの理由を箇条書きで教えてください。

得られた解答は以下の通りです。

MakerDAOは、RWAトークナイゼーションを活用しようとしている理由は以下の通りです。

・安定した収入を得るため:RWAトークナイゼーションにより、MakerDAOは米国債券などの固定収入商品をDaiの担保として利用できます。これにより、Daiの価値を安定させるとともに、高い利回りを得ることができます。

・リスクの多様化を図るため:RWAトークナイゼーションにより、MakerDAOは暗号資産以外の資産クラスにもアクセスできます。これにより、暗号資産市場の変動に対するリスクを分散させることができます。

・分散化された安定コインシステムを構築するため:RWAトークナイゼーションにより、MakerDAOは現実世界の資産とブロックチェーンの世界をつなぐことができます。これにより、Daiの需要と供給を拡大させるとともに、分散化された安定コインシステムの実現に貢献することができます。

なるほど。RWAのトークン化によって現物資産の流動性や透明性を高めること自体が目的ではなく、MakerDAOという組織やDaiトークンの価値を安定化させることが目的だと。

確かにステーブルコインはLUNA崩壊の例もあり不安視されていますから、現物資産を裏付けに持つことは大きな安心材料です。

ペイパルもステーブルコインを発行・販売で得た法定通貨を投資に回すことで利回りを得るビジネスを始めました。

日本だと無免許の事業者が預かり資産で投資するのは禁止されているような気がしますが、預かり資産扱いではないのか、アメリカでは禁止されていないのか、ちょっと怖いと感じます。

ステーブルコインの裏付け資産にRWAトークン化を活用する方向より、RWAトークン化自体で社会課題を解決するほうに個人的には興味を持ちます。

「RWAトークン化は流動性が低い」が一番衝撃的でした。Web3のハードルの高さをいかに下げられるかが大きな課題です。

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