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『札幌市が膨らんだバッテリーの回収を発表!全国とJBRCに広がれ!』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.4.4

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■【朗報】ふくらんだモバイルバッテリーを回収してくれるぞおおお! 電池が膨張して困る人は多い

リチウムイオンバッテリーが入っている製品の捨て方、ご存じですか?

ゴミ収集車にプレスさせてはいけない、炎上するということをご存じの方は多いと思いますが、正しい捨て方はあまり知られていないかもしれません。

というのも、正しい捨て方を行政が提示できていないケースが多いからです。

特に膨らんでしまったバッテリーは家電量販店では回収を拒否されることがほとんどで、「家電量販店の回収ボックスに捨ててください」としか言っていない行政は、膨らんで回収拒否されるバッテリーの捨て方を提示してません。


2018年度から4年間で被害総額111億円

リチウムイオンバッテリーがゴミ処理過程で発火するなどして被った被害総額は2018年度からの4年間で111億円に上るそうです。

リチウムイオンバッテリーを内蔵した製品の種類が増えるに伴い、電池が内蔵されていることを知らず誤って捨てられるケースもありそうです。

しかし、行政が公式に破損・膨張したバッテリーを捨てる方法を提供していないことも、ゴミ捨て場に捨てられてしまう原因だろうと思います。


札幌市が「破損・膨張したバッテリーを市施設で回収」の英断

<札幌市広報部のXツイート>

「破損・膨張したリチウムイオン電池やモバイルバッテリーは市施設等で回収しますのでお持ち込み下さい。場所:市役所本庁舎12階(循環型社会推進課)、清掃事務所、地区リサイクルセンター、リサイクルプラザ宮の沢、ビックカメラ、ヤマダデンキ、マツヤデンキ市内店舗」

素晴らしい判断です。札幌市が破損・膨張したバッテリーを市施設で回収することを発表しました。

上記の書き方だと、ビックカメラなどの家電量販店でも膨らんだバッテリーを(市の公認で)回収してくれるように読めてしまいますが、膨張したバッテリーを家電量販店に持ち込んで拒否されたとのことで、

「破損・膨張したバッテリーは市施設で回収します」

という表現が正しいようです。

しかし実際に破損・膨張したバッテリーを札幌市管区の清掃工場に持ち込んで拒否されず回収されたということなので、これは画期的です。


多くの自治体は膨らんだバッテリーの捨て方を提示していない

リチウムイオン電池などの使用済の小型充電式電池(二次電池)は、市で回収していませんので、クリーンステーションには出せません。販売店などに設置されている回収ボックスに入れてください。(電池を出す際は、セロハンテープやビニールテープを張り、絶縁してください。販売店などで引き取りができないものについては、ごみ減量対策課にお問い合わせください。)

私の住む鎌倉市の例です。

そもそもリチウムイオンバッテリーの回収そのものをやっていません。そのため膨らんでいなくても行政サービスの中で捨てることができません。

こんな箱が家電量販店に置かれていると思っている人は多いと思いますが、少なくとも鎌倉市界隈にある家電量販店には回収ボックスは自由に使えるかたちでは設置されていません。

なぜなら、このボックスに捨てられたバッテリーを回収し処理することを請け負っているJBRCが破損・膨張したバッテリーの回収を拒否しているからです。

誰でも何でも捨てられるように店内に置くと、間違いなく膨らんだバッテリーを入れられるため、店内カウンターで店員さんに回収可能かを判断してもらう手続きが必ず入っています。

回収対象外電池
・外装が破損・変形・膨張・液漏れしたもの

「破損している小型充電式電池は発火の可能性があるため回収できませんので、処分については購入店などに相談してください。」と行政のホームページに書かれていることが多いですが、各家庭ではむしろ、火事になりそうで怖いから早く捨てたいのです。

そして購入店などに相談しても、膨らんでいると回収してくれないから、こっそりと捨てられてしまうのです。

公式な捨て方があれば、多くの人はそれに従って正しく捨てます。今は行政も販売店も、誰も膨らんだバッテリーを回収してくれないことが問題です。


膨らんだバッテリーは誰も回収してくれなかった

・行政はリチウムイオンバッテリーを回収しない。
・JBRC加盟の家電量販店では膨らんだバッテリーは回収してくれない。
・外見が正常でもリサイクルマークがないバッテリーは回収してくれない場合がある。(Anker社製バッテリーなど)
Anker社のように状態問わず回収してくれるメーカーはあるが、メーカー不明、問い合わせ先不明なものが非常に多い

結果、メーカー不明&膨らんだバッテリーは捨て先がないという事態になっています。


ノベルティでメーカー不明バッテリーが配られる

ちゃんと捨てられる有名メーカー製のバッテリーしか買わない!と誓っていても、ノベルティでモバイルバッテリーを配るケースも増えています。

うちの次男が昨年3月に中学校を卒業した際に生徒全員に配られたのがモバイルバッテリーでした。さらに、通っていた塾の卒業記念ノベルティもモバイルバッテリーでした。もちろんどちらもメーカー不明です。

卒業記念品ですから「メーカー不明なので要りません」とはなかなか言い出せません。

(余談ですが、micro-USBで充電する古い規格のモバイルバッテリーは本当に要らないので配らないで欲しいです。)


火事になる前に行政とJBRCが回収すべき

行政が回収しないなら流通を差し止めるべきという意見もあるかもしれませんが、ワイヤレスイヤホンや扇風機にもバッテリーが内蔵されている時代ですから止めようがありません。

やはり行政公式に破損・膨張したバッテリーを回収する方法を市民に提示すべきです。そうしなければ、各家庭の片隅で捨て先なく溜められ忘れられたバッテリーが、震災など事故で火事を起こすこともあり得ます。

行政が回収しても多くの場合はJBRCを通じて処理されるのではないかと思いますが、いずれにしても行政が市民に捨て方を案内しないと家庭内に膨らんだバッテリーが溜められてしまいます。

札幌市の今回の発表が先駆例になって、破損・膨張したバッテリーを全国の行政とJBRCが回収するように広がることが望まれます。火事になってからでは遅いのです。

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