『ガシャポンがいつのまにかキャッシュレス化していた件』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.2.3
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■キャッシュレス決済対応カプセルトイ自販機『スマートガシャポン』
コイン不要、キャッシュレス決済でガチャ回し放題!(お金が続く限り)
という『スマートガシャポン』というものがあったのですね。
先日品川駅の構内で初めて見ました。
2019年4月からキャッシュレスガシャポンはあった
調べてみると
2019年4月からあったんですね。このころはSuica支払いのみでしたが、今はQRコード決済などにも対応しているそうです。
キャッシュレスなガシャポンは小銭がなくても気軽に回せますが、電源が必要になります。最近増えてきたガシャポン機の大量設置店のような展開では従来通り電源不要な小銭ガシャポンのほうが適していますが、キャッシュレス民が増えている現状、一部はキャッシュレス機も置いてほしいなと思います。
2022年には現金&キャッシュレス両対応機も登場
2022年11月には、1台で現金&キャッシュレスの両方に対応する筐体も登場していました。
息子がガシャポン好きで、たまに大量設置店に行きます。でもキャッシュレスなガシャポン筐体に出会ったことがありませんでした。もっと増えてほしいなぁ。
ガシャポンをキャッシュレス化するメリット
小銭を入れて、ハンドルを回して、カプセルを取り出す。
というフィジカルでアナログな体験こそ楽しいのだ!
というのもよくわかります。
それでもガシャポンをキャッシュレス化するメリットは何なのか、列挙してみたいと思います。
・キャッシュレスな人に対応
当然ですが、まずはこれです。現金を持ち歩かない人が増えていますので、現金オンリーだと物理的にガシャれない人も今や多くいます。
・海外からの旅行者に対応
中国や韓国などキャッシュレス化が圧倒的に進んでいる国からの旅行者は、日本に訪れても現金での両替をしないことも増えているはずです。
WeChat Payや支付宝(ALIPAY) といった海外決済ブランドに対応することで、お土産としてガシャってもらえます。
・コインの種類が自由になる
100円ガシャでも10円玉10枚では回せず100円玉が必要です。
1000円札を小銭に崩す両替機はガシャ店舗内に設置されていることが多いですが、10円玉10枚を100円玉に両替してくれる機械は置かれていません。
キャッシュレスであればコインの種類という概念がなく、残高が足りていればガシャれます。
・金額設定の自由度が上がる
小銭ガシャの場合は、物理的に入れられる金額の限界があります。100円玉10枚入れる1000円ガシャのような高額ガシャは物理的に無理でした。
キャッシュレスであれば金額は自由です。高額商品を入れた際の防犯面の心配はありますが、1万円ガシャも設定は可能です。
・コンプリートまで回しやすくなる
欲しいものが出るまで回す、全種類コンプリートするまで回す、という人も一定数います。こういう人でも、何度も1000円札を両替機に挿していると冷静さを取り戻してしまうでしょう。
スマホゲームもそうですが、現金よりデジタルな数字のほうが「なくなっていく実感」を与えずにコンプを目指してもらいやすくなる、でしょう。
高額ガシャも、熱量高いままコンプまで回してしまう人が現れそうです。
・ログが取れる
ガシャ回数、売上、人気商品、売れる時間帯などのログが取れます。これまでは集金のタイミングでまとめて情報を集めるしかありませんでしたし、リアルタイムにリモートでログを取ることもできませんでした。
他にも「品切れがリアルタイムにわかる」「金額設定の変更が簡単」「小銭売上を銀行入金する際の手数料がなくなる」などのメリットはあります。
一方デメリットは「電源が必要で大量設置に向かない」「機器が高額」「機器の償却寿命が短い」「仕様変更が頻繁」「決済事業者の手数料がかかる」などがあります。
未来のガシャはアプリ化・サブスク化か
将来は
・キャッシュレスガシャ専用にお金をチャージする仕組み
・ガシャ回数がわかり、回した回数に応じてポイントが貯まる専用アプリ
・毎月定額でお得に回せるサブスクガシャ
くらいはありえそうです。
ガシャポンが好きな人は、ガシャの中身より回すことそのものやギャンブル的な当たりを引く快楽を楽しんでいるんだと思います。とするとキャッシュレス化は上記のように大人向けにもっと進みそうな予感がします。
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