『Motion Brush 画像をなぞると自動的に動く!「モーションカード」が画像生成AIの次のトレンドに』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.11.30
■Motion Brush 用意した画像をブラシでなぞると自動的にアニメーション作成されるGen-2の最新機能がリリース
文章から絵が描けるようになって驚いていたのも今は昔。
次のトレンドは、「生成した画像を動かす」ことに向かいそうです。
「Motion Brush(モーションブラシ)」と名付けられたこの機能は、上記の通り「動かしたい部分をなぞる」ことで、その部分を自動的に動かすことができます。
Googleスマホの消しゴムマジックに近い操作性で、厳密な輪郭を取る必要なく、消すのではなく「動かす」。これは画期的です。
Motion Brushで静止画をなぞって動かすデモ動画
この1分28秒の動画をぜひご覧ください。
ざっくりアバウトに雲をなぞると、雲が風に流されていきます。炎はなぞるだけで揺らめき、髪の毛は風になびきます。
実際には若干の設定が必要です。
なぞるだけで勝手に動くわけではなく、なぞって場所をざっくり指定した後に水平、垂直、近接の速度をスライドバーで調整したり、カメラの動きを設定することができます。
しかし、細かい動きを指定する必要はなく、雲は雲っぽく、炎は炎っぽく、自動的にいい感じに解釈してくれるようです。それっぽく動かしてほしい、のような感じで使うのがちょうどいいかもしれません。
スポーツの動きを自動生成できれば「AI版NBA Top Shot」も?
プロ野球カードでバットを振ったりボールを投げたりするほどの動きをつけっるのは、水平垂直程度しかコントロールできないこのMotion Brushではまだできないはずです。
しかし、もしスポーツの動きが自動生成できるようになれば「NBA Top Shot」のような、名シーンの動画をデジタルカードに収めたNFTが作れます。
Motion Brushの「静止画を生成し、その画像の動かしたい部分をなぞる」という後加工だけでなく、将来は初めから動き付きでモーションを生成することもできるようになるでしょう。
ダンクシュートのシーンや野球のピッチャーが投げるシーン、自動車レース、戦隊モノやマーベル映画などヒーローが必殺技を繰り出すシーンなどは動きの学習元データもたくさんあるので、それほど遠くない時期に「AI版NBA Top Shot」や「AI版ウルトラマンカード」も量産可能になる妄想が広がります。
「静止画を動かす」がトレンド化する予感
動画やアニメーション全体を作るのではなく、「静止画を動かす」というところに特化しているのが新しいトレンドを感じさせます。
動画作品を作ろうとするとストーリーやシーン切り替えなど物語を構成しなければなりませんが、文章から画像を生成し、その画像に動きをつけるだけなら手軽です。
トレーディングカードやタロットカードのように多数の絵柄あるタイプのもので、絵柄が動き出すような「モーションカード」は、画像生成AIの次のトレンドになる予感がします。
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