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『AGI(汎用人工知能)の試金石 新しいAIベンチマーク「GAIA」をMeta等が発表 人間は92%、GPT-4は15%の正解率』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.1.15

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■AGI(汎用人工知能)の試金石 新しいAIベンチマーク「GAIA」をMeta等が発表 人間は92%、GPT-4は15%の正解率

GAIAは、AIアシスタントの性能を測定するために設計されたもので、推論、マルチモダリティ処理、Webブラウジング、一般的なツール使用のスキルなど、汎用的な力を必要とする実世界の質問を提供する。このベンチマークは、人間にとっては概念的に単純なものの、最先端のAIにとっては難易度が高いとされる。

ChatGPTの一見ニンゲンっぽい解答にスゴイ!と驚いたり、かたやで著名人のプロフィールについて全く誤りの紹介文にガッカリしたりと、賢いのか賢くないのか意見がわかれることも多かったAIについて、「GAIA」というベンチマークで点数化しようという試みをMeta社の合同グループが発表しました。

PCのベンチマークテストと同じく「Meta AI vs GPT-4」のようにAIメーカー・AI製品を横断して比較できるほか、年々歳々のAIの進化度合いも点数化でき、人間の点数と比較することで、AIが人間にどのくらい近づいたかが数値で分かるようになります。


シンギュラリティは2045年?

シンギュラリティー(技術的特異点)とは、自律的な人工知能が自己フィードバックによる改良を繰り返すことによって、人間を上回る知性が誕生するという仮説です。 人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイル氏が2045年にシンギュラリティーに到達すると予測していることから、2045年問題とも呼ばれています。

汎用人工知能、AGIが進化していった先には、シンギュラリティ=人間を上回る知性を獲得することが予想されています。

しかし、シンギュラリティが2045年のその瞬間に起きるというよりも、AIの性能そのものは2045年よりはるか前に人間を超えるはずです。今でもAIのほうが人間より高速・高精度に処理できる仕事はいくつもあります。


「検証」しようとすることが重要

産業的な観点から見た本当の脅威は、「シンギュラリティ」という人知を超えた一点を見詰めて、世界で最も優秀な頭脳が集結し、カーツワイルが明確に提示した壮大な「仮説」を一心不乱に巨額な投資を投じて「検証」していることではないだろうか。

2015年に書かれた電通報の中では、2045年にシンギュラリティが起きるかどうかよりも、AIが人間を超えたかどうか、どうやったら超えられるかを、巨額投資とともに「検証」しようとする営み自体に注目しています。

概念的には上記のような「時間×技術進化」が進むだろうことはイメージできますが、進化度合いを数値化して時系列で比較することで初めて「人間を超えたかどうか」がわかるわけです。


人間の性能は道具の進化

人間の基本的な性能はそれほど上がらないでしょう。食事や教育水準が上がって平均点は少し上がるかもしれませんが、人間のフィジカル性能が2倍や3倍になることはないはずです。

人間が性能アップするのは、より良い道具を手に入れ続けるからです。自動車や飛行機の発明で「時間あたりの移動スピード」が劇的に上がったり、望遠鏡技術の進化で「数万光年先も見える」ようになったりします。

つまり、道具は常に人間の性能をはじめから追い抜いている存在です。


シンギュラリティはAIが人間の道具でなくなること

AIも、人間にとって道具であるうちは、人間の性能を大幅にアップさせます。今のChatGPTは使いこなした方が有利な道具です。

シンギュラリティが驚異だと見られているのは、人間の道具というポジションから離れて独自ムーブをし始めるのではないかという懸念ではないかと思います。AIの悪用の懸念は、まだAIが人間の道具の範疇でしかありません。

「GAIA」の点数で人間を超える時は、もしかするとAIが人間の道具ではなくなっているかもしれません。それがシンギュラリティなのでしょうか。そんなモノサシを作ろうというのが今回の「GAIA」。定点観測していくとおもしろそうです。

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