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「木原事件」文春砲 まとめ

文春オンライン

第1弾 (週刊文春2023年7月13日号:発売は1週前)

・2000年頃 Ⅹ子(木原誠二氏の現在の奥様)さんと安田種雄氏(風俗店勤務)が東京都文京区の一軒家(Ⅹの父親Z:警視庁警察官の持ち家?)に暮らし始める
・Xは、フリーマーケットで知り合ったY(Xより10歳上)と親密な関係になり、2人の子供と共にYの元に。
・種雄(不審死の半年前)「離婚したい。子供は俺が守りたい」
Xは度々行方不明になり、種雄はその度にYと連絡を取り、大阪や浜松に探しに行く。
・(不審死の1週間前)Xから安田さん(種雄の父)に離婚の判子に関する電話がある
2006年4月9日 種雄は、Xと子供を文京区の家に連れ戻す。種雄は離婚届に判を押す
2006年4月10日未明にⅩの夫(当時)が不審死(享年28)ナイフを頭上から喉元に向かって刺し、傷は肺近くに達する。死因は失血死。種雄さんの体内からは、致死量の覚せい剤が検出。(身長180㎝強)
・安田さんの父が息子に貸していた車を取りに行き発見し、110番通報(大塚署・4月10日午前3時59分)
・事件当時、Ⅹは子供2人と2階の寝室に。「私が寝ている間に、隣の部屋で夫が死んでいた」と供述。
警察の見立ては、覚醒剤乱用による自殺。(2階のテーブルと作業台の上に約2㎝四方のビニール袋。不思議なことに血が付着自ら喉を刺したのに、右太もも2~30cm右に丁寧に置かれた細長いナイフ
(遺族が納得しないことを考慮し、自殺ではなく未解決の不審死事案として処理)
・翌4月11日 Xは夫の死体を引き取らず。告別式にも出席せず。
・2006年9月 Z所有の事件現場の一軒家を売却
Ⅹは、Z所有の豊島区内のマンションに転居。
・Ⅹは銀座のクラブで働く(仕事中の子供の面倒を父Zが見ることも)
・2008年 Xは、客の木原誠二(衆院議員1回生)と出会う。
・2009年8月 木原落選。Xは、木原の生活の面倒を見る
・2014年10月頃 Ⅹ出産、木原氏と結婚
・2015年3月 木原氏の愛人Aが出産
・大塚警察署刑事課の女性刑事(コールドケース:未解決事件の掘り起こし担当)が、不審死次元に疑惑。自殺としては不自然なナイフの血の付き方
当時、よくこれを簡単に自殺と見立てたな』事件当時は、全ての事案に検視官を呼ぶこともなく、署の判断で処理できた時代。
・2018年春、警視庁捜査一課特命捜査対策室特命捜査第一係が再捜査(安田・父に、大塚警察署刑事課の女性刑事から連絡)
事件当日、Yの自家用車がNシステムから現場方向に向かっていたことが判明
・Y(18年当時、覚醒剤取締法違反で、宮崎刑務所に収監中)「あの時、Xから『殺しちゃった』と電話があったんだ。家に行ったら、種雄が血まみれで倒れていた。『どうしたんだ?』と聞いたら『夫婦げんかになって夫が刃物を持ち出して来て、殺せるもんなら殺してみろと言われた。刃物を握らされたので切ってしまった』と告白された
・東大で、刺した時のナイフの角度による人体への影響等を分析。自殺は不可能ではないが、不自然との結論
2018年10月9日 三重県(桑名市?)Zのマンションに、警視庁捜査一課の家宅捜索(殺人 被疑事件)
・同日、東京豊島区のマンション(木原誠二政調副会長宅)でも、木原氏の妻(元ホステスのⅩ)に、重要参考人として任意同行を求めるが、生後間もない子がいることを理由に、後日の出頭。
その後の聴取でも有益な供述は得られず、Yに電話を入れたことも否定
木原も捜査員と複数回面会。「2006年当時に捜査してくれていたら、結婚もしなかったし、子供もいませんでしたよ。どうして、そのときやってくれなかったんですか」とも
・2018年11月 安田、捜査の縮小を告げられる。その後、捜査員から連絡なし。(Xは被疑者とされている訳ではない)
・捜査関係者「最終的には東京地検の意見を受けて、警察庁が『やめろ』という話」
・2021年12月 週刊新潮が木原氏の愛人問題を報じる(木原氏はAの自宅から官邸に度々出勤する二重生活)
・A「なんか家宅捜査が入ったって言ってました。全部、家と実家に。『俺がいなくなったらすぐに連行される』って」
・A「(X)が連行〈実際は任意同行〉された時、すぐに来たんですよ、私(のところ)に、あの人(木原)。『離婚できるよ』『離婚届も書いたから』って」
・(捜査幹部)「当時の二階俊博幹事長が家宅捜査などの実態を知り、木原氏に対し、『今のうちに分かれておけ』と逮捕前の離婚を促したと聞いてます」
・A「やっぱり『離婚したら、奥さんがまた連行される可能性がある』っていう話になり。(私が)『連行させればいいじゃん』って言ったら『子供もいるし、どうするんだ』みたいな話になった」
・Y「種雄は三茶の不良。もともと俺と種雄が友達」
(警察はXを重要参考人と見てる?)「そうじゃなきゃ、30~40回も宮崎(刑務所:2018年当時Yは覚醒剤使用で服役)まで来ない。結局俺の供述があっても、やはり自供しないと。守られてる砦が強すぎるから。うそ発見器みたいなものも、任意ということでⅩが拒否した。俺からしたら『シロなら拒否んなくてもいいじゃん』て」


第2弾 (
週刊文春 2023年7月20日号

第3弾 (週刊文春 2023年7月27日号

【木原誠二官房副長官 妻の前夫“不審死”事件】故安田種雄氏の父親ら記者会見  7月20日

7月22日 猫組長ブログ

・ⅩとY(渥見豪)は、不倫関係
・事件は、Yの家に逃げていたXと二人の子供を種雄が取り返した夜に起こった。
・Yと種雄は、シャブ仲間、3人は乱倫関係
・再捜査当時、二階(元幹事長)は木原に「分かれろ、バカ!」と迫ったが、子供がいることを理由に拒否。二階は木原を党内の要職から遠ざける。
・岸田政権誕生で立場が逆転。木原が二階を追い落とす。
・Z(Xの父)の最終キャリアは、ノンキャリの巡査部長。捜査に影響力を行使する力なし。
・2006年の捜査が進まなかったのは、警察がシャブ家族の案件と見なしたから。
・文京区音羽通りの古いマンションには、シャブ組織の連絡所や倉庫に利用される。大塚署は、そういった連中を常に監視している所轄署。そのブラックリストの上位に種雄の名。密接関係者ということで、妻のⅩも対象。
・シャブ絡みで暴力団から多額の借金していた種雄の回りはトラブルだらけ。暴力団の取り立ては日常茶飯事。不審死の通報を受けて到着した警察は、厳しい取り立てを苦にしてシャブを打って自殺したと判断。現場の写真も少なかった。

第4弾 (週刊文春8月3日号)

「文春が報じた『謎の男Z氏』の正体がみえてしまった(かもしれない)」


「木原事件」を巡り実名告発 警視庁捜査一課殺人捜査第一係 元警部補・佐藤誠氏 記者会見 7月28日

14:24~ 証拠品とか供述は私(佐藤誠)のところに集中するので吟味したが、自殺を裏付ける証拠は存在しない。断言します。これは(殺人)事件なんです
36:44~ びっくりしたのは、タクシーの中でYの名前が出たこと。(木原夫婦間で事件の詳細を共有してるのかな。
51:18~ 覚醒剤の致死量は、100回分とかそんなもん。知ってる奴はそんなもん(量)入れない
56:30~ 再捜査の終わり方が異常。殺人事件に時効無し。被害者に対して捜査終了を告げてない。国会が閉じたら捜査を再開する予定が、自然消滅した感じ。
59:40~ 実名告発しても、当時の捜査仲間から電話が1本も来ない。
1:1:35~ 傷口、1ヶ所、のどから ひと突き。
1:13:33~ 佐藤さん自身は実行犯はZという見立てだが、捜査本部全体としては、実行犯はⅩという見立てが強かった。

会見で気になった部分を抜粋要約

第5弾 週刊文春8月10日号

・佐藤元刑事「二人の子供の親権争いだと思うんですよ」
安田・母「それ、ありました」
佐藤「どちらが引き取るかでもめたんだと思うんですよ」
母「種雄が引き取るって言ってました。『お母さんも面倒見て』って」
佐藤「そんなんで自殺するはずがないでしょ?」
・18年捜査当時の捜査員メモ〈ポイントは、種雄の体位変換(遺体の移動)。種雄の父やYが体位変換を行なってないとすると、Xの行為とするのが自然。それを解くカギは、体位変換による流動血の移動〉
〈廊下の血痕は、凶器から滴下したもの。室内の黒色マット上と階段には血液の足跡が付着。犯行現場の状況から何者かが凶器を持ち出し、一度部屋を出たと推察。ナイフに付着する血痕が滴下するタイミング、犯行直後と考えられる〉
〈Xが体位変換したとすると、自殺と偽装するために、ナイフを握らせようとしたことで体位変換してしまったと考えられる〉
事件当日(2006年4月9日)夜7時半、Zは種雄夫婦が暮らす一軒家を訪れ「仲良くしなくちゃ駄目だぞ。しっかりやれよ」と言っている。
(佐藤)「Xの調書に残されている。同日夜、Zは大塚署に種雄の家庭内暴力について相談に行っている(記録あり)。それだけ切迫していた状況。死亡推定時刻も同日夜。当時、捜査一課はZに対して任意聴取を重ねようとしたが、途中で拒否された」

・2018年以降、Xは聴取後木原氏と合流して警視庁本庁からタクシーで帰宅。車内のドライブレコーダーを捜査員が回収分析。
(佐藤)「俺(木原氏)が手を回しておいたから心配するな。刑事の話には乗るなよ。これは絶対に言っちゃだめだぞ。それは罠なんだから」「『手を回しておいた』とはっきり言っているのは間違いない。他に覚えているのは、木原氏の口からYの名前が出たこと。『Xは木原にそんなことまで話してるのか』と驚いた記憶がある
木原氏は「国会の召集日までに取り調べを終わらせろ」と捜査員に話していた。「国会が始まれば、妻の取り調べの間、子供の面倒が見られない」という理由
実際、臨時国会開会直前の10月下旬に取り調べは終了
佐藤は、佐和田立雄管理官(当時)から「明日ですべて終わりだ」と告げられた
国会終了後も捜査(Xの取り調べ)は再開せず。捜査人員は大幅縮小。
2019年2月、Xが勤めていた銀座のクラブの特定を進める。
木原氏所有の東村山市のマンション、Z所有の豊島区南大塚の物件等、計4カ所に捜査員を派遣。
同年5月東村山の捜査が解除。

8月17日 一月万冊

・(14分~)2006年4月9日(日)、Zは文京区の家に行く前(19時半)に、大塚署に寄り、これから話し合いをする種雄のDVについて相談する希望を出した。
・(19:26)近所の人の話では、22時頃(死亡推定時刻)まで人が激しく口論する声が聞こえてきた。
・(50分)佐藤元刑事は、会見で自分だけがZだと考えていたと語ったが、再捜査時の捜査陣は、ほぼ全員がZだと考えていた。
・(55:25)2018年10月9日、Z氏自宅に家宅捜索。同日、木原は自民党情報調査局長に就任。当時の警察庁長官・栗生俊一 は、現岸田政権の官房副長官。

8月19日 政経電論TV

・見城徹氏(15:47)再捜査時点で、木原は情報調査局長だったが、捜査を終了させるほどの力は無い。仮に誰かが捜査をストップさせたとするならば、木原が誰かに相談に行き、その誰かがまた誰かにお願に行き、当時の安倍政権は警察官僚がすごく活躍していたので、もしかしたらいろんな繋がりで圧力が掛かったかもしれないという理解をしている。
名前は言えない。
(18:07)間違いなく、木原は ある人、それは政治家ではない人に相談に行っている。行っていると思います。その人が大物政治家につないでいる。大物政治家の回りには警察官僚がいっぱいいる。そういうルートだと思う。もしも圧力が掛かっていたらという話。

大樹総研・矢島氏?(木原氏落選中に面倒を見る)→菅官房長官?→警察官僚(杉田官房副長官→栗生警察庁長官?)

【考察】

第6弾 週刊文春8月31日号

・2018年10月上旬 捜査一課殺人犯捜査第一係(サツイチ)のメンバー4~5人で構成される「証拠班」の一人が、「捜査差押許可状」の申請に必要な「一件書類」(供述調書・実況見分調書・数十枚の写真の束・法医学者の鑑定書と意見書)を裁判所に持ち込む。
サツイチは、種雄が自らナイフをのど元に突き立て、それを抜いて、足元に置くかという疑問を持つ
 元サツイチの佐藤刑事「法医学者に検証依頼。その結果『事件の可能性が高い』という鑑定書を書いてもらった」
 捜査幹部「法医学者に鑑定を依頼したのは事実。その結果『傷の状況から、一回刺したものを、本人が引き抜くのは、筋肉の性質的に難しい。自殺と考えるのは無理がある』との回答を得た」
・裁判官は「一件書」を半日掛かりで精査し、「事件性あり」と認め、捜索差押許可状を発付。

2023年7月13日 露木康浩警察庁長官「証拠上、事件性が認められない」

・7月26日夜 
警視庁で三者会談、重松弘教刑事部長・井ノ口徹参事官(刑事部№2)・國府田剛捜査一課長。
栗生俊一官房副長官(元警察庁長官)『どうにかしてやれよ』→露木長官『火消しをしろ』→重松部長
國府田「自殺と考えて矛盾はない」
井ノ口「自殺とする根拠がない。さすがにマズいだろう」

・7月28日 佐藤誠元警部補記者会見

國府田(警察担当記者を集めた定例レク)「事件性が認められない。自殺と考えて矛盾はない。事件性がない以上、捜査すべき人も認められない。」

・8月9日 警視庁世田谷署にて、捜査一課特命捜査第一係長W警部が、遺族(安田 父・姉二人)に、捜査継続を訴えた上申書に対する回答を行なう。
 「捜査の結果、部屋の状況やご遺体の状況から、争ったような跡は認められなかった。自殺と考えて矛盾ありません」 
 「ナイフは本人が引き抜いたと考えて矛盾しない。ナイフを抜く時、硬い筋肉で血がぬぐわれた」
(安田父:ナイフにはあまり血が付いていなかった。
18年の再捜査に持ち込んだ大塚署の女性刑事は「誰かが血糊をふき取ったのでは?」との疑念を持った。)
 W「現場の廊下にあった滴下血液ですが、遺体を部屋から出して階段を下りるとき、スイッチバックみたいにしないと出せないと思う。搬送の際に廊下に血液が付いたと考えて間違いない」
(18年サツイチのベテラン刑事のメモ〈廊下の血痕は、凶器から滴下したもの。犯行現場の状況から何者かが凶器を持ち出し、一度部屋を出たことが推察される〉。
 佐藤元刑事「搬出時に血液が付くことは100%ない。遺体は必ずチャック付きの遺体収納袋に詰めるので血が滴ることは絶対にない。現場保存の作業は3~4時間かかるので、その間に血は固まって滴下することはない。
 捜査幹部「こんな説明をするのは遺族に失礼。事件は終わってない。捜査員で『これで終わり』と思っている人は誰もいない」


2023年10月25日 木原誠二衆院議員の妻の元夫死亡 遺族 殺人の疑いで告訴し受理

2023年12月16日 17年前の不審死 遺族「納得いかない」 事件性なしとの結果に

【木原議員】妻の元夫の怪死 これでも事件性なし?若狭実演


【参考】

迷宮
・種雄は暴力団から借金。覚せい剤中毒
・死因は右頸動脈からの失血死
・警察への第一通報者Ⅹ(なぜ救急車ではなく、110番通報?)
・Yを犯人として調べた形跡










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