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【家18】断熱気密⑤みんなで壁にネオマ施工


断熱施工の最後は壁です。
年末に屋根、床に断熱材のネオマフォームを入れたので、
あとは壁にもぐるりとネオマフォームを入れていきます。

壁の断熱施工は、「断熱DIYの教室」と題して中田製作所のみなさんに教えていただきながら
一部をワークショップ形式で行いました!

壁に入れるネオマフォーム。
屋根、床と同じ100mm厚です。
積み上げるとすごい量。圧倒的な存在感

①壁に断熱材を入れる

100mm厚のネオマフォームを、ひたすら柱と間柱の間にはめていくという作業です。

ワークショップでは、担当のたいちくんから、壁の構造の説明。参加者のみなさん真剣
柱と間柱の間に、ぴったりはめていく
どんどんはめます。
ちなみに壁のベニヤ(構造用合板)の外側には、
透湿防水シートが貼ってあって、すぐ外です
桁までぴったり入れるために、
丸鋸でカットしながらはめていく
どんどんはめます。パズルみたい
隙間なくはめるためにサイズぴちぴちなので、
ベニヤで抑えてカケヤで叩いてはめることも。
丸鋸でカットしたりカケヤで叩くと結構粉っぽいのが舞うのでマスク必須、メガネもあれば良かったかも


断熱材にもいろんな種類がありますが、グラスウールというガラス繊維のものは、
ふわふわしてる状態を潰さないように施工する必要があるらしく、
初心者には結構難しいそうです。

ネオマフォームは基本はめるだけなので、施工する人による個体差なく、精度のばらつきが少ないというメリットもあるらしい。

ちなみにネオマフォームの厚さ100mmは柱の厚さと同じに揃えてありますが、
グラスウールで100mmだと断熱性能的に足りないとのことでネオマにしたそうです。

これがグラスウール。断熱のためではなく、防音のためにお風呂とトイレの壁に入れてました。たしかにふわふわしてる


あとは、隙間があれば断熱欠損になってしまうので、屋根や床でやった時と同じく、断熱効果のあるウレタンフォームで埋めていきます。

ウレタンむにゅむにゅ。入れた後、むくむくと膨らんでくる
膨らんだところは後で平らにカットする


とにかくひたすらはめていきます

三角屋根のところはカットしながら入れる
とんとんはめる
ネオマフォームにそのまま座ると、自分の体温が逃げないので
ほんとにじんわりあったかい

②気密シートとテープで気密をとる

断熱材を入れた後は、気密施工です。

※気密って何なの?息苦しいの?という方は、
こちらの記事でQ&Aにまとめたのでぜひ!


屋根と床はベニヤと気密テープで気密をとってましたが、
壁には防湿・気密シートを貼りました。

気密は暖かい空気を外に逃さず、冷気を入れない。
防湿は?というと、室内で発生した水蒸気が断熱材に入らないようにして内部結露を防ぐ機能(結露すると断熱性能が落ちる)。柱などの木材の腐敗の進行も防ぐ。
ハウスバリアシートという防湿・気密シートを使ってます
透明なペラペラのシート。
ちょっと硬くて厚めのジップロックみたいな質感
窓周りは気密テープで隙間を塞ぎながら貼っていく
写真だと若干分かりづらいですが、ネオマフォームの上から半透明の気密シートが全面に貼られていきました


現場のみんなは、気密のことを「気密をとる」と表現してました。
壁ひとつとっても、ベニヤや防水シート、断熱材などが何層にも重なって構成されているので、
「どの面(ライン)で気密をとるのか?」みたいな表現になるようです。

そして、気密シートを貼った後は、電気やコンセントなどの配線を壁に通すスペースを確保するための
「配線胴縁」なる木材を打っていきます。

気密シートの上から、柱や間柱に胴縁をビスで打っていく。ビスで打つとそこに隙間ができて気密が取れなくなるのでは?と思ったが、木材の柱に対して面で打ってるから、そこから空気が漏れることはないみたい。
配線胴縁できた!


③執念の気密施工

そしてこのあと、ほんとに感心したのですが、
抜け漏れなく気密をとるための
細やかな施工を目撃しました。

中田製作所で今回現場を担当してくれている気密大臣のムネくん曰く、
「この小さな積み重ねが高気密を実現する」のだそうです。

床のボルトが埋まってるところ。ボルトは金属なので室内外の熱を伝える「熱橋」になってしまうので、断熱効果のあるウレタンフォームで埋めた後、気密テープを貼って気密をとる
床のベニヤとベニヤ同士の継ぎ目、
ベニヤから柱が立ち上がっているところ。
すごい、すごいぞ気密テープ!
玄関周り。なんかもうすごいことになってる
屋根の登り梁の斜めになってるところは、コーキングで隙間を埋めた上から気密テープを貼る。よく見えないけどとにかく丁寧に気密をしてくれている
細かいところ、すごい体勢で気密施工してくれてる。気密大臣むねくん
窓周り。窓の枠まわりにテープを貼るのはわかるけど、
近寄るとすごい細かく貼ってある。
テープが貼りづらいところはコーキングで埋める。
第一種換気システムが入るところ。隙間ないように、テープを貼る
配線のための穴が壁から外につながるところもテープで埋める

これだけ丁寧に気密施工してくれてるのを見て、
なんだかほんとに、ここまでやってくれてありがとう、と心から感謝しました。
ありがとうございます。

この執念の気密も、最終的には壁の中や床の下なので全く見えなくなるんですね。
断熱材ももちろん見えないところにあるし、
家って、見えないところに大事なことが詰まってるんだなーと思います。

次回はついに、この執念の気密が、
ほんとに気密されてる?隙間ない?を確認するための
第三者機関による検査が入ります!
結果はいかに!

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