夫の育休取得で、家庭と仕事がもっと楽しくなった。

3人家族だったわが家はこの夏、新しい命を迎えた。出産にともない、夫婦そろって育児休業を取得する「ダブル育休(夫は2ヶ月、わたしは来春までの予定)」もはじめて経験した。

夫は当時、転職してまだ4ヶ月。入社早々、育休を取らせてくれた(それどころか「絶対とれよ」と言ってくれた)夫の会社には、感謝しかない。

先日お邪魔した夫の会社の先輩宅で「育休、ありがとうございました。お世話になりました」と神妙にお礼を伝えたところ、先輩から「昭和か」と突っ込まれた。

「申し訳なく思ったり、わざわざお礼を言うようなことじゃない」というニュアンスが伝わってきて、わたしはまだまだ考えが古いんだなと反省した。と、同時に夫の会社の大ファンになった。

「夫が2ヶ月育休とった」と、友人や知人に話すと「なんて良い会社!」と驚かれるので、わたしの周囲からの好感度もだだ上がりである。

夫婦共働きは当たり前になって、自然体で家事育児に取りくむ男性は多い。それでも、男性の育休取得はまだまだ進んでいない。たとえ取得できても「数日」が過半数らしい。

「(家族や本人が望めば)男性も育休を取得しやすい会社」がもっともっと増えたら良いな、そんな気持ちを込めて我が家の「ダブル育休、なにが起きた?」を伝えたい。

恥をしのんで言うと。個人的には「男性の育休取得」に懐疑的だった。

男性育休なんて、妻側の仕事に「夫のお世話」が加わるだけ。自分1人なら簡単に済ませるランチもちゃんと作らないといけないし。新生児のお世話もどちらかひとりいれば十分でしょう。と、とにかくケンカ腰に斜めから見ていた。

そんなわたしの偏見は、この夏の経験で180度変わった。ちなみにわが家のスペックはこんな感じ。

妻:34歳、仕事大好きなワーママ6年目。
夫:34歳、男性の育休取得をガンガン推進しているネットベンチャーへ転職したばかり。
娘:6歳、自由人、よくしゃべる。
息子:0歳、平成最後の夏に生まれたばかり。

「子どもの誕生から成長を見守りたい」という夫の熱意からはじまり、転職初日に「ぜったい育休とれよ」と社長からも背中を押されたダブル育休生活。

お姉ちゃんの精神的なケアは夫がほとんど担い、彼の家事育児スキルもアップ。家族みんなが健やかにおだやかにすごせる期間だった。

「楽しみ」「可愛い」と妊娠中から赤ちゃんに好意的な態度をしめしていた娘。でも保育園ではイライラすることが増えたらしく、先生からも心配されていた。今まで一身に受けていた愛情が、新たな脅威にとられるかもしれない危機感があったのだろう。

夫はそんな娘を積極的に外へ連れだしてくれた。ちょうど出産は真夏のレジャーシーズン。周囲が遊びに出かける中、我慢をさせるのではなく、普段以上にさまざまな体験を提供できた。わたしひとりでは、とてもできなかった。

諸先輩がたの助言をふまえて、なにごとも「お姉ちゃん優先」で対応。おかげで「かまってもらえない」といじけさせることもなく、夫の育休が終了して母子3人ワンオペ育児な日も、小さなかあちゃんとしておおいに戦力になっている。

夫とは、戦友感も増した。

もし里帰り出産をしていたら、妻ばかり育児スキルが上がって、夫の無力感アップ。「どうせ俺じゃダメだよ」とやる気がなくなる。なんて展開もあったと思うが、オープニングスタッフのように夫婦のスタートラインが同じだったことが良かった。

何が起きても初めてのこと(6年ぶりの育児は、もはや覚えていないことばかりだ)。赤ちゃんが吐き戻したときのパニックとか、はじめて笑ったように見えたときの喜びとか、ゲップがでない苦しみとか、ひとつひとつの感情を共有して、一緒に歩んでいけた。

夫の育休中は、今まで彼がほとんど担当していなかった「料理」もお願いした。家事を一通りこなす中で、「名もない家事」の存在にもちょっとだけ気づいてもらえたようだ。

まだわたしが寝たきりのような生活をしていた、産後まもない頃。娘を保育園に迎えに行き、帰ってそのまま夕飯を作りながら娘の相手をしていた夫。「毎日仕事のあとにコレやってたの、キツイね」となにげなく言われて、涙が出そうだった。

たとえ手を貸してもらえなくてもいい。共感して労われるだけで、いやされる。

いまは「どちらかしかできないタスク」が家庭から減って、状況に応じて柔軟に選手交代ができる。控えが誰もいないワンオペは、本当にきついから。

夫の仕事にはなにか良い影響があったのか。聞いてみると「仕事の一般化」が一番にあがってきた。自分の仕事を「誰でもできる状態」にすることだ。

計画出産でもないかぎり、赤ちゃんはある日、突然世の中に出てくる。夫は予定日の1ヶ月前くらいから「いつ育休に入っても大丈夫な体制づくり」をしていた。

ともすると、誰かに仕事をうばわれるリスクもあるが、夫は仕事を引き継げたことで、復帰後は希望していたあらたな仕事に奮闘している。会社にとっては業務ノウハウを溜めて、社員に新しい挑戦をさせる機会になっているのかもしれない。

「ニコニコでいようね」が合言葉になっているわが家。仕事も家庭も家族の連携なしには成り立たない。

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