将棋の現役師弟

https://www.shogi.or.jp/player/images/diagram202011.pdf

ABEMAの師弟トーナメントが面白いです。将棋における師弟という人間関係がどういうものなのかっていうのが面白い。

8チームが出場されています。

現役師弟ってこれで全部じゃないよねと思って、ネットで一覧を探したんですが見つかりませんでした。

なので、上掲の2つのページから、師匠も弟子も現役という師弟を自分でピックアップしてみました。

目視、手作業なので抜けモレやミスがあったら誠に申し訳ありません。ご指摘お願いします。

以下、敬称略です。

・師匠:森下卓  弟子:増田康宏
・師匠:深浦康市 弟子:佐々木大地
・師匠:青野照市 弟子:西尾明、八代弥
・師匠:鈴木大介 弟子:梶浦宏孝
・師匠:塚田泰明 弟子:藤森哲也
・師匠:豊川孝弘 弟子:渡辺和史
・師匠:小倉久史 弟子:山本博志

・師匠:中村修  弟子:阿部光瑠、上村亘
・師匠:小林健二 弟子:伊奈祐介、島本亮、古森悠太、池永天志、冨田誠也、井田明宏(元弟子:今泉健司 一時預かり:杉本昌隆)
・師匠:杉本昌隆 弟子:藤井聡太
・師匠:桐山清澄 弟子:矢倉規広、豊島将之
・師匠:谷川浩司 弟子:都成竜馬
・師匠:井上慶太 弟子:稲葉陽、菅井竜也、船江恒平、出口若武、横山友紀、狩山幹生
・師匠:畠山鎮  弟子:斎藤慎太郎、黒田堯之

・師匠:大平武洋 弟子:長谷部浩平
・師匠:中田功  弟子:佐藤天彦
・師匠:高橋道雄 弟子:中村亮介、黒沢怜生
・師匠:中座真  弟子:谷合廣紀
・師匠:木村一基 弟子:高野智史
・師匠:所司和晴 弟子:松尾歩、渡辺明、宮田敦史、石田直裕、石井健太郎、近藤誠也、大橋貴洸

(訃報をうけ、西川慶二・西川和宏師弟を省きました。また記事を書いた時点で西川慶二先生は引退されていたようです。調査にて不足大変失礼いたしました。また、西川慶二八段のご冥福をお祈り申し上げます。いつかの叡王戦で糸谷先生に勝ち、山崎先生と好勝負を繰り広げられたことは記憶に新しいだけに残念です)

見つかっただけで20組もいらっしゃるんですね。どうせだったら全部を呼んで当代最強の師弟を決めてほしかった気もする。いろいろご都合があるのでしょうけど。

3世代現役という師弟は見つかりませんでした。杉本先生が、師匠の物故によって一時兄弟子である小林健二先生に預かりになっていたケースがあるそうで、強いて言ってもこの例だけ。

にわかファンのため勉強不足で知らなかったんですが、上掲の系統図によると、現役将棋棋士の方々は一門の系統をさかのぼると、関根金次郎さん、小菅剣之助さん、阪田三吉さん、木見金治郎さん、井上義雄さん、川井房郷さん、神田辰之助さんの7名に収束するのかな?

……と思って念のため確認したら、ウィキペディアの記述だと、関根金治郎さんが八代伊藤宗印及び十二代大橋宗金さんの門下らしい。ウィキペディアではこの二人より遡れない。ウィキペディアで見る限り、この方々の世代で師弟制度になったということでもなさそう。天野宋歩さんなんかも弟子入りしてるし。

むかしは将棋御三家という家があったみたい。そらまあ、御三家の当主は誰かに弟子入りはせえへんのか。なのでこれ以上は遡れないんかな?? 誰か詳しくてお暇な方は教えていただけると嬉しいです。

他の方々も遡ってみよう。

小菅剣之助さんも八代 伊藤宗印門下。

阪田三吉さんは小林東伯斎八段門下か、もしくは小野五平十二世名人門下とのこと。遡って小林東伯斎八段は天野宗歩さん門下。小野五平さんも通説では天野宗歩さん門下(十一代大橋宗桂門下説もあるみたい)。いずれにせよ天野宗歩さんは十一代大橋宗桂門下なので、ひっくるめて十一代大橋宗桂門下ということになる。

木見金治郎さんは関根金次郎さんの門下生らしいので、ウィキペディアでは八代伊藤宗印及び十二代大橋宗金さんまでしか遡れない。

井上義雄さんは阪田さんと同じく小林東伯斎八段門下らしいので遡ると十一代大橋宗桂さんにいきつく。

川井房郷さんの師匠筋は少なくともウィキペディアには書かれていない。

神田辰之助さんの師匠は最初は坂田三吉さん、のちに木見金治郎さんとのことで、阪田さんからさかのぼれば十一代大橋宗桂、木見さんからさかのぼれば八代伊藤宗印及び十二代大橋宗金さんまでになる。

そうすると、現役棋士の全ての師弟関係は(ウィキペディアでわかる範囲では)十一代大橋宗桂さん、八代伊藤宗印及び十二代大橋宗金さん、川井房郷さんにさかのぼることになるっぽい。

叡王戦の段位別予選みたいな独特な区分けの予選が好きなんです。いつもと違う珍しい対局が多い気がするので。

一門別予選のタイトル戦なんかがあったら見てみたい。

十一代大橋宗桂一門、八代伊藤宗印及び十二代大橋宗金一門、川井房郷一門それぞれで勝ち抜いた3名の挑戦者決定の巴戦が見てみたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?