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自作のヨモギ蚊遣りの顛末

2015年6月22日

梅雨前のよく晴れた日々が終わり、雨が降ったり、雨が降らぬまでも薄雲りという日々が始まった途端に蚊が飛び交い始め、彼らに連日のように刺されるので、いよいよ我慢がならなくなり、庭に群生していたヨモギを刈ってきました。

このヨモギで蚊燻し(かいぶし)をしてみます。

去年、「家もその周りも笹だらけだから、蚊がひどくて困ってる」旨を、近所のおばあちゃんにちらりと話したところ、

「あら、だったらヨモギよ」という。

「茎のまま干して、燃やすの。そうしたら煙で燻されて蚊がいなくなるよ」

と教えてもらったので試したのです。

けれど火は点けどもなかなか持続せず・・・。

それならば炭をおこして、そこにヨモギを被せるように置いて燻したらよかろうと、わざわざロケストを稼働して熾った炭を作り、ヨモギを被せてみたけれども、やっぱり途中で火が消えてしまう。

対蚊の即戦力を求めていたので、このときはヨモギは諦めて市販の「蚊取り線香」を使うことにしたのでした。

今振り返ってみますと、去年のヨモギは乾燥が足りなかったのではないかと思います。
それにヨモギそのままの姿では、燃やし続けることは難しそうです。

乾燥不足に関しては、天日で良く干せば解決するけれど、ゆっくりと継続して燃やすようにするのは・・・?

刈り取って干しているよもぎ

これは何やら化け物のようですが、今年のヨモギ(天日干し前)です。
去年はこんな具合に束ねて干しておいたので、乾燥があまり進まなかったようです。

今年は束ねずに広げて、天日でカラッと干すつもりで、薪棚の屋根の上に広げて置いたのですが、時は梅雨、雨に降られてしまったので、薪ストーブの上に吊るしてあるザルに移動しました。

薪ストーブの熱で乾燥させる

この時期、室内を乾燥させるためにたまに薪ストーブを焚くので、その熱で一気に乾燥させてしまおうという訳なのです。

しかし今度は葉に隠れていたアリ達が、ヨモギの束の上を忙しく歩き回る姿を見つけてしまったので、慌てて束を外に投げ、雨の中仕方なく茎から葉だけを毟りつつアリを振り落としていきました。

それをバケツに集めて何度もジャバジャバと洗います。
良く絞ってから室内へ。

葉っぱだけになったよもぎ

ここからようやく乾燥が始まります。化け物の束も室内に吊るしました。
こちらは既に数日間外で干してあったので虫の心配は無さそうです。

さて、乾燥させること数時間(注:薪ストーブを焚いています)。

カリカリに乾燥した箇所を摘み、新聞でくるりと太巻きに仕上げていきます。

今回は巻き煙草を参考に、棒状にまるめて新聞を着火剤に(なるのか?)してみようという算段です。

太巻きのよもぎ

巻き紙のように糊がついていないので、液体のりで軽くとめました。

顔を近づけると新聞越しにも青い香りがしてきます。

この「ヨモギ巻き」をその辺にあったハリガネを使って、上手い具合に立てて置きまして、下から点火!

即席スタンド
焦げるだけで燃えない

むむむ。だめだ、下側ばかりが燃えてしまうし、おまけに煙がすぐに消えてしまう・・・。

予定では先からじわじわと燃えて煙るはずだったのに。

ええい。めんどくさい。
葉巻を網の上に横たえて、バーナーで全体を炙る。

葉巻を網の上に横たえて、バーナーで全体を炙る

やっぱりすぐに火が消えてしまう。

終了

ううむ何か良い方法は無いものか・・・。

※蚊取り線香のように、小さな火で長い時間燃え続けて、蚊除けに効果を発揮するものをタダで作れないのかと思っているのです・・・。

※蚊取り線香の原料になっている「除虫菊(シロバナムシヨケギク)」を栽培してみたという人がいましたが、効果の程は「?」ということでした。
ただ植えてあるだけでも多少の効果はあるかもしれないけれど、燃やさないとダメなのかもしれないとのこと。

植えてあるだけでも効果が見込めるのが、レモングラス、ローズマリー、タイム、ラベンダーなどのハーブたちです。

また、アリに効果があるといわれているのが、「ペニーロイヤルミント」や「タンジー」です。

ペニーロイヤルミント
アリ、ノミ、カメムシなどへの防虫効果がある。

タンジー
ヨーロッパでは、昔は防虫として枝を室内や食糧庫に吊るしハエを防いだり、戸口に置いてアリよけにしたり、カーペットの下に入れてダニよけ、また犬小屋やペットの敷物にして虫よけなどに利用されていました(趣味の園芸より)

タンジーって万能!

みんな多年草(毎年生えてくる)なので、家の周りに植えておいたらいいかもなあと思っています。

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