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落語鑑賞メモ3

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弁財亭和泉の”新”新作びゅーびゅー

弁財亭和泉の”新”新作びゅーびゅー

2024年4月22日 弁財亭和泉の”新”新作びゅーびゅー (らくごカフェ)

 隔月で行われる和泉師匠の勉強会 第18回です。
 演目は「最悪結婚式」、「オヤカク」、仲入り、「謎の親戚」でした。
 「最悪結婚式」は落語協会新作台本募集の2019年入賞作品(土屋崇之さん作)で、映画『卒業』のラストの後に残された結婚式場のような設定です。
 「オヤカク」は(親確)で、企業の採用担当が内定を出した学生が

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市童のらくご

市童のらくご

2024年4月19日 市童のらくご (門前仲町 陽岳寺)

 毎月開催される柳亭市童さんの勉強会です。
 演目は「武助馬」、「甲府ぃ」、仲入り、「天災」でした。
 今回ネタ下ろしはありませんでしたが、正調の三席を楽しみました。

立川寸志独演会

立川寸志独演会

2024年4月18日 立川寸志独演会 (道楽亭)

寸志・半四楼 トーク
立川寸志 「くしゃみ講釈」
立川半四楼 「厩火事」
立川寸志 「小林」
 仲入り
立川寸志 「三方一両損」

 寸志さんが二ツ目に昇進した弟弟子の半四楼さんをゲストに迎えた独演会です。
 今回の寸志さんの演目は今年度の賞レースへの投入候補だそうです。

隅田川馬石独演会

隅田川馬石独演会

2024年4月17日 隅田川馬石独演会 (ばばん場)

隅田川わたし 「強情灸」
隅田川馬石 「粗忽の使者」
 仲入り
隅田川馬石 「宿屋の富」

 馬石師匠はまくらの最初に、この会場ではいつも声を張り上げ過ぎてしまいますが今日もそうなります、と断わってからの熱演二席で爆笑の連続でした。

寸志ねたおろし!

寸志ねたおろし!

2024年4月13日 寸志ねたおろし! (koenji HACO)

 立川寸志さんのネタ下ろしの会 第48回です。
 演目は「佐野山」、仲入り、「付き馬」でした。
 「佐野山」は文字助師匠に教わったそうで、まくらで文字助師匠についてたっぷりと語りました。
 「付き馬」がネタ下ろしです。登場人物の饒舌さが寸志さんにぴったりで、得意演目の一つになりそうです。
 5月から始まる真打昇進カウントダウンシ

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擬古典落語の夕べ

擬古典落語の夕べ

2024年4月11日 擬古典落語の夕べ (日本橋社会教育会館ホール)

入船亭辰ぢろ 「手紙無筆」
柳亭こみち 「絵道楽女房」
立川談笑 「妾幽霊」
 仲入り
三笑亭夢丸 「明晰夢」
入船亭扇辰 「梅香の犬」

 ナツノカモさん作の擬古典落語を四人の真打が披露する会です。
 起承転結のように並んだ趣の異なる四席を生んだナツノカモさんの創作力は見事で、恐らくネタ下ろしであろう噺にもかかわらずそれぞれ

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三遊亭青森単独公演

三遊亭青森単独公演

2024年4月6日 三遊亭青森単独公演 (なかの芸能小劇場)

 今回の演目は圓朝・作「松と藤芸妓の替紋」でしたが青森さんによると、令和でこの噺を演るのは自分だけでもしかすると平成でも演った人はいないかもしれない、そうです。
 7時開演で仲入りを挟んで語り終わったのは8時半でした。ここまでで圓朝の本の四分の三位で、その後の展開についての解説もありました。
 噺に引き込まれ、改めて青森さんの落語の凄

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四の日昼席

四の日昼席

2024年4月4日 四の日昼席 (スタジオフォー)

初音家左橋 「金明竹」
桂やまと 「花見の仇討」
古今亭駒治 「地下鉄戦国絵巻」
 仲入り
隅田川馬石 「家見舞」
古今亭文菊 「転宅」

 『四の日昼席』の第198回です。
 この会に参加するのは3回目ですが毎回はずれのない楽しい五席です。ただ一人新作派の駒治師匠の噺は全体の流れの中でとてもいいアクセントになっています。
 5月は3日と4日に

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田辺いちかの会

田辺いちかの会

2024年3月30日 田辺いちかの会 (日本橋社会教育会館ホール)

神田ようかん 「違袖の音吉」
田辺いちか 「細川茶碗屋敷」
田辺いちか 「鉄砲のお熊」
 仲入り
田辺いちか 「生か死か」

 ようかんさんは前座になってまだ一年半とは思えないうまさでした。
 「細川茶碗屋敷」は落語の「井戸の茶碗」の基になった講談だが落語で練られたものを逆に講談が取り入れている部分もあるそうです。笑いの多い落語

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小せん・貞寿 二人会

小せん・貞寿 二人会

2024年3月25日 小せん・貞寿 二人会 (道楽亭)

一龍齋貞寿 「村越茂助左七文字の由来」
柳家小せん 「百年目」
 仲入り
柳家小せん 「夢の国コブシーランド」
一龍齋貞寿 「祐天吉松 飛鳥山親子の出会い」

 小せん師匠の「百年目」は最後に独自の工夫がされています。
 2019年新作台本募集の最優秀作品「コブシーランド」ではたっぷり歌いました。
 最後は、桜模様の着物の貞寿先生がこの季節

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立川談幸独演会

立川談幸独演会

2024年3月23日 立川談幸独演会 (道楽亭)

立川幸弥 「悋気の独楽」
立川談幸 「代書屋」
 仲入り
立川談幸 「花見の仇討」

 談幸師匠の一席目は、他の人では聴いているかもしれませんが私はめったにやらない噺を、と初めて聴くくすぐりも楽しい「代書屋」でした。
 二席目はこの季節の噺「花見の仇討」をたっぷりとでしたが、意外にもこの噺も談幸師匠で聴くのは初めてでした。

立川寸志トリ噺五十席

立川寸志トリ噺五十席

2024年3月20日 立川寸志トリ噺五十席 (アートスペース兜座)

 寸志さんが真打昇進を意識してトリ噺を磨く会です。
 演目は「花見の仇討」、仲入り、「死神」でした。
 「死神」は独創性が光る得意演目ですが、「花見の仇討」も楽しい独自の演出が織り込まれていました。
 最初に真打昇進企画の正式発表もありました。真打昇進カウントダウンの会でお客さんに署名してもらった真打認定証が通算1000人となっ

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三遊亭ぐん丈を囲む会

三遊亭ぐん丈を囲む会

2024年3月19日 三遊亭ぐん丈を囲む会 (なかの芸能小劇場)

きく麿・小堀 前説
林家きく麿 「半ソボン」
春風亭百栄 「フェルナンド」
小堀敏夫 「漫談 営業あれこれ」
 仲入り
隅田川馬石 「湯屋番」
馬石・百栄・きく麿・小堀 トーク

 元・三遊亭ぐん丈で現在は芸人として活動しているガッポリ建設の小堀敏夫さんを一緒に前座修行をした落語家達が囲む会です。第4回ですが私は初めて参加しました

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三遊亭青森単独公演

三遊亭青森単独公演

2024年3月17日 三遊亭青森単独公演 (ばばん場)

 青森さんの独演会です。
 演目は「鼻ほしい」、「悋気の火の玉」、仲入り、「盃の殿様」でした。
 新作や一人称落語も印象的な青森さんですが、今回は古典三席をきっちりと披露しました。「盃の殿様」はネタ下ろしです。