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言葉を拾う 言葉を捨てる

あなたは、
言葉を拾っていますか?
言葉を捨てていますか?


よく会話をしていてこんなことありませんか?


「〇〇したいけど、△△なんだよね。◇◇の方がいいかな?」
こんな感じで意見を求められることがあると思います。

意見を求められたので
「△△なんだったら、◇◇にすればよいと思うよ」

そう伝えると、

「でも、◇◇は××だよね」
と、伝えた意見を何故かひっくり返す返事が戻ってきます。

それに困ってしまい、

「だったら、自分が思うようにすれば良いよ」
と伝えると、

「〇〇はダメってこと?」
とまた返ってきます。


結局相手が何を聞いているのかわからなくなって

「どっちでも良いから自分の好きにしたら良いよ」
そう伝えます。

が、何故か不機嫌に黙ってしまいました。


私のところには、こういった会話の対処法の相談がよく来ます。

相手のちょっぴり?あまのじゃくな感じに戸惑ってしまっています。

意見を求められ、意見を言うと、意見を返され、
好きにしたらと言うと、不機嫌になる


いったい、どうしたらいいんですか?




答えは、

言葉を拾う 

です。


人は必ずしも正解を持って会話するわけではありません。
そして、安定した心持ちで問いかけてもいません。

誰かに何かを問いかける時、
人はどちらかというと不安定で不正解な状態で会話をしています。

そんな時、人は問いかけが多くなります。

本来なら自分の中で消化して解決したくて自問自答しているのですが、
それを人を介して他問自答しているのです。

だから

「好きにしていいよ」「思うようにすれば」
こう言われてしまうと、自分からの問いかけは

捨てられた!!!!

という返事になってしまうのです。

問いかけている言葉が捨てられてしまうと、
不安定で正解のない現状も解決できず、
言葉を捨てられた負の感情が残ってしまいます。


では、例で出した会話、

どう返事をすれば良かったのでしょう。


意見を求められる、意見を伝える、意見をひっくり返される

そうしたら、

ひっくり返された意見にも同調しましょう。

「その見方もあるね」
「考えをまとめるなら手伝うよ」

などと言って不安定で正解がなくさまよっている相手を
安心させてあげましょう。

味方がいれば心強くなります。


そもそも、こういった会話の類は
意見を求めてきた相手の考えをまとめることが目的です。

意見を求めてきておいて、意見を言うとひっくり返す。


そう思ってしまうと、

相手の言葉を捨ててしまいます。


いやいや、

ひっくり返された方だって、捨てられてる!!!!


そうなんです。

確かに、相手の意見をひっくり返しているので
見事なまでに捨てています。


ここは、立場や自分の心のゆとり具合が肝心になってきます。


言葉を拾った方が良いとわかってはいても、

ゆとりがないと

「いい加減にしてくれ!」

と言いたくなってしまいます。
口に出さずとも心が叫んでしまいそうです。


親子、上司と部下、先生と生徒、お客様とスタッフなど、
言葉を拾って返した方が良い関係性の場合
捨てずに拾うを心掛けることが大切になります。

特に、医療機関や福祉施設、教育機関などでは言葉を拾うことで多く広く関係性を保つことができます。

そうは言ってもゆとりがない場合、

「ごめんなさい、わからない」

などと、自分には手に負えない問題であることを伝えましょう。


「ごめんなさい」と伝えることに
相手も不快感を持つことは少ないです。

正直に伝えれば概ね大丈夫。


言葉を拾い、
難しければ難しいことを伝える

相手に真摯に向き合うことが大事です。

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