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花を愛でる日本人

春夏秋冬があること。それは、日本の気候の特徴である。そして、季節ごとには様々な花が咲き誇る。

日本をイメージさせる花としては、桜がある。卒業式や入学式に華やぎを添えたり、人を引き寄せそこではお花見が始まったり。また、様々なシーンで「春」「日本」のモチーフに使用されたりもする。

春先に始まること、それは桜の開花宣言。気象庁が標本木を観察して、開花した花の数が基準を満たしたら「桜の開花宣言」を発表する。東京では靖国神社境内の桜がそれであるが、他の地域でも、標本木は定められている。

国の一機関が花を観察しに行き、何輪か咲いていたら「ok、桜、開花しました!」とのジャッジを下して発表をするという、一連の流れ。そしてそれが報じられると喜ぶ国民。よくよく考えると、なんともほっこりする光景ではないか?

景気、不祥事、事件などといったシリアスなニュースが飛び交う毎日。そこに、桜の開花というのどかなニュースが飛び込み、テレビの前で大勢の人がそれを見て喜ぶ。シビアに生きていかなければいけない現代社会において、このような血の通った人間的な感覚は、忘れてはいけないものなのではと思っている。

桜の開花宣言。これは、日本における文化といってよいものだと私は思う。来年の開花宣言が、また楽しみである。

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