請願書の趣旨説明❶

9月16日の民生委員会での市民有志の会からの【新型コロナウイルス感染症対策の拡充を求める請願書】の趣旨説明は以下の通りです。

市民有志の会 代表 小林久恵さん


本日はこういう議会をいただきまして、ありがとうございます。ただ今ご紹介を頂きました市民有志の会の小林久恵と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
それではまず9月2日に提出した請願書を読み上げさせていただきその後、何故請願書をだしたのか経緯と意見を述べさせて頂きます。

『請願書』

新型コロナウイルス感染症は今年1月16日武漢からの帰国者の感染に始まり、その後プリンセス・ダイアナ号の乗船者の感染が起こりはじめました。3月2日からは全国一斉の休校が始まり、県内でも尾道市でも感染者が出ました。
全国で感染の拡大が続くなか、4月7日緊急事態宣言が発令され、学校は新学期が始まって間もなく2度目の一斉休校となりました。


私たちは、医療のこと、PCR検査・軽傷者のための隔離施設の確保、高齢者、特に一人暮らし、老人介護をされている方、介護現場のこと、自営業の方や、非正規雇用の方のしんどさ、また不足しているマスクや消毒液についてなど、市民が直面している具体的な問題について、議員の皆さんに話し合って頂いて、そして是非、行政、医師会、保健所の皆さんでこんごの対策について話し合ってもらえませんか?と、4月14日に議長・副議長へもうしいれをしました。
「執行権は理事者側にあるので、ここですぐに答えが出せることではないけれど話しをしてみます。」ということでした。


5月28日「第2波に備えてコロナウイルス渦中でも安心して暮らせるための要望書」を平谷市長宛に提出しました。
市長には会って頂けませんでしたが、総務部長、産業部長、福祉保健部長、健康推進課長、秘書課長の5名が私たちよ要望を熱心にきいてくださり、90分もの長い時間、意見交流しました。
しかし、言われることは今回の議会の答弁と同じく、PCR検査も軽傷者の隔離療養施設も県の統制の枠から出るものはありませんでした。


コロナウイルス感染症は症状のない方も感染を拡げ、発症2日目が人に感染させるピークということも分かってきました。しかも変異を繰り返す未知の感染症です。であるならば、落ち着いている今の時期に社会的検査をして、市民のみなさんの安心を担保して頂きたい。そう考えて私たちは請願の準備を始め、9月2日に議長に提出しました。


今、世界はコロナ対策と経済対策をどう両立させるかという問題に直面しています。
多くの国々の場合、コロナを抑えこむことができないうちに経済活動の再開を余儀なくされ、その結果、感染拡大を招いてしまい、結果的に経済活動を続けるどころではない状況に追い込まれています。


国会でも発言された医療ガバナンス研究所理事長の上昌弘さんが『コロナ第2波日本に決定的に足りない対応策』のなかで、「日本の感染症対策はクラスターが発生すれば徹底的に治療するが、クラスター予防(いわゆる無症状者への検査)には無弾着だったことが問題」であったと指摘されています。
東京都世田谷区のPCR検査は『いつでも、誰でも、なんどでも』スローガンに区民に安心をもたらしています。世田谷区だけではなく多くの自治体が独自にPCR検査を実施してあます。
尾道も是非続いていただきたいです。


まず、検査の対象に、医療、福祉、介護
保育、学校など人と接する職業の方、そしてこれまで社会を牽引して来られた高齢者の皆さんから公費負担で実施して頂きたいです。


9月7日現在の日本の最大検査能力は1日62316件。
中国の1日378万件、アメリカの50万件はもちろんのこと、ドイツの18万件、フランスの10万件を大きく下回っています。
検査体制が貧弱なために検査が「渋滞」してきたのです。
しかし、つい先日国は今年度内には1日20万件の検査をできるようにする。と明言しました。湯崎知事は県内5700件まで増やすと言われています。また加藤厚労大臣は、9月3日の参議院予算委員会の閉会中審査において、今後各自治体で検査を増やす場合は国が半額支援するので財政的に無理という事がないようにしてもらいたいと発言されました。
尾道市民病院では、遺伝子検査装置(PCR検査装置5台、ランプ式検査装置2台)が近々導入されるそうです。(1300万円 全額県費・県は1日5000件の検査体制を目指している。技師15名)


尾道市の金本医院でも発熱外来を始められ、今月半ばからは朗報もあり、少しずつ検査体制が整備されていることは喜んでいます。


未知の感染症対策は、「最悪のことを考えて、小さなことを見逃さない。」そういう姿勢が大切なのではないでしょうか。


これからも数年は続くであろうコロナ禍を、市民が少しでも安心感を持って生活を営み、そして経済を回すために、行政は長期的な視野を持って13万市民の命と健康を預かる使命があるとおもいます。
国や県が言ったことを実効性のあるものとするために、市行政、そして市民の付託を受けた市議会議員のみなさんのお力を発揮して頂きたいです。
是非この請願書に賛成していただきますように切にお願い申し上げまして、私の発言を終わらせていただきます。


熱心なご清聴ありがとうございました。

請願の趣旨説明❷へつづく

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