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「新卒で就職、3年後に転職、13年目に休職、今フリーランス」職業人講話 vol.2

vol.1に続き、その翌日21.8.6にアイビーエージェントさんの丹南事務所で講話の機会をいただきました。今回の参加者は、20代から60代の女性8名に男性1名。前半の内容は前回と同様ですので、ご興味ありましたら前回の記事を御覧ください。

「新卒で就職、3年後に転職、13年目に休職、今フリーランス」職業人講話 vol.1
https://note.com/morishu1108/n/n1ca15e389475

後半のプラスαは、前回の「心理的安全性」から「現在」の自分の知り方 という内容に変更しました。この辺りは、担当の方と毎回これがいいかな、あれがいいかなと話し合ったりしています。ご参加いただく方の年代やこれまでの経歴など、伺える範囲の情報をもとに、その方たちのこの先に繋がりそうなテーマを想像して決めています(やるからには、お互い実があるものにしたいという想いが強いです)。一番大切に考えているのは、この時間を楽しんでもらい、自分事の気づきを一つでも得てもらうこと。いつもの職業訓練とは少しギアをかえて、ゆったりした気持ちでいい時間を過ごせるといいなと思っています。

本記事の後半では、vol.1に続き、ご参加いただいた方のアンケート結果にも触れています。ご参加いただいた方の感じたご意見も含めて、この会を想像してみていただければと思います。

■登壇スライド
https://app.ludus.one/a23a90f3-9954-4b8c-8a84-1c378fbafa42

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2.「現在」の自分の知り方

第一部は、

人生は常に自分事
〜自分で決めるから得られる覚悟と納得感〜

という話でまとめました。実は、こうなっているかどうかは、普段の話しぶりに表れてきます。具体的には、「主語を"自分"」にできているかどうか。主語が"他人"であることが多い人は、たとえ自分で決めたことであっても、他人に言われたからとか、今こういう状況だから仕方なく...といったように、どこかしら逃げ道を残した決定であることが多いように思います。つまり、実際には自分事にしきれていないということ。

それは、性格の話もあるかもしれません。しかし、そうなる原因のひとつには、現在の自分を理解できていない。つまり、現在の自分を言語化できていないということがあると考えています。学生時代、就職活動の際に、自己分析をした人は多いと思います。ただ、それはいつのことでしょうか?もう何年前、遠い過去のことであれば、一度「現在」の自分を言葉にしてみることをおすすめします。重要なのは、変わらない部分変わっていく部分が間違いなくあるということ。

これまで私自身、いろいろな形で自分を見つめ直してきました。その中で、納得感があったり、気付きがあった方法を3つ、今回の講話でご紹介しました。

・原体験ジャーニー
・ストレングス・ファインダー
・自分を表す3つのキーワード

原体験ジャーニー
5つの質問から徐々に幼少期にまでさかのぼっていき、今の自分の考え方や夢のルーツを事実ベースでつきつめていく旅。自分の過去の体験は誰にも否定できない事実。その事実と今の思考や行動が紐づくことで、自分だけの揺るぎない自信や軸が生まれ、迷ったときでもブレずに生きていける。

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私も以前、ご縁あって原体験ワーク・認定ファシリテーターの武田先生に体験させてもらいました(その時のこともnoteに書いていますので、ご興味あれば下記からどうぞ)。ワークの中で自分が大事にしている価値観の再確認ができました。

原体験ワーク|過去の自分と今の自分をリンクするhttps://note.com/morishu1108/n/n6448670b930f

ストレングス・ファインダー
ギャラップ社が40年以上「人間の強み」を研究しており、それをもとに自分の強みを見つけるフレームワーク。1問20秒以内で、177問の問に直感的に答えると34の資質から自分の資質が導き出される。

やってみたところ、納得できる結果が導きださされました。自分の資質に加えて、その資質を持つ人が、どんな資質の人と相性が良く、どんな資質の人と相性が良くないのかも書かれています。たまたま、妻の会社でも取り入れられていたということで、結果を見比べてみました。すると、こちらもまた納得してしまうような結果。こういう研究をもとにしたフレームワークの導き出した結果と、自分が感じていたことが近しいと、その結果にさらに自信をもてるようになります。

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自分を表す3つのキーワード
直感的に自分を表すキーワードを3つあげてもらう。多くの結果が集まると、自分が思っている自分と、他人から見えている自分のギャップが見えてくる。他人からの見え方を知っていると、必要以上に不安に思ったり、すれ違ったりすることを防ぐことができる。

今回この方法をワークショップ形式で行いました。自分の紙を一巡させて、他の訓練生の一人ひとりにキーワードを書き込んでもらいます。9名参加だったので、今回だけで8名の意見が集まりました。中には、自分で自覚していなかった嬉しいキーワードもあり、気付きになったという声も。これもひとつの気づきです。

私は以前SNSなどで、知り合いや家族、友人にこれを依頼し100名以上から返事をもらいました(突然こんなことを送ったので、スパムか!?と警戒してくれた人もいましたww)。自分が感じている自分と、挙がっている意見にはやはりギャップがあり、付き合いが長いかどうかでも結果はさまざま。下の表の★が自分であげた項目です。

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第三部は、IchigoJamという小さなコンピュータを使ったプログラミング体験。なるほど、こういう感じなんだねという声が聞こえてきました。PCN武生という、私が仲間とこどもたちとプログラミングを楽しんでいる団体では、ノンプログラマーで仕事を定年した方なんかもスタッフとして手伝ってくれています。やってみるとできること、本当に多いものだと思います。年齢や経験で縛りをかけず、自分のモチベーションにつながりそうなことは、いろいろとやってみることをおすすめします。

今回の講話はというと...

とにかく元気でハツラツとしている人が多かった印象でした。こういう場に参加させてもらえると、こちらも元気と活力をもらえます。講話後、この事務所の役員の方とも立ち話させてもらいました。身近なところで疑問や気づきを持ち、自分で仕事を生み出しやってみるということが、これからはもっと必要になるだろう。そのために、こんなことができるんだということをもっと知る(体験する)ことが必要なんだよねと。たしかに、そうだと思います。そんな感覚で働く人が3割以上いる会社だったら、私もそこで働こうかなと思うかもしれません。

こうして自分のこれまでを整理できる機会をいただいたことに感謝しつつ、伝えるべき人に伝える事を惜しまず、今後もやっていければと思います。以降、アンケート結果となります。よろしければご覧ください。

参加者アンケート結果

今回の講話はいかがでしたか?

大変よかった(9名中7名)、よかった(9名中2名)

今回の講話を通じて何か気づきはありましたか?

気づきがあった100% (9名中9名)

気づきがあったとお答えいただいた方はどんな気付きがありましたか?

長年生きてきましたが、先生のように自分のことをしっかり見つめて人生の選択をしてきたことはあったかなと気づかせていただきました。今の時代、会社である程度、自分の存在価値を見い出せば、辞めるという選択はなかなかしないものだと思っていましたが、先生は違いますね。長男っぽくないと言いましたが、次第に長男ぽいかもと思うようになってきました。
他人が感じる自分の中に意外なワードが入っていたので、うれしかったです。考えが前向きですごいと思いました。
ご家族の理解があっての人生のステップアップをされて、私も20年ほど前に戻って、生き方を変えたかったなぁと思いました。その当時は、そんな勇気もなく自分を自制していましたが、今からでも可能な範囲でステップアップしたいと思いました。
スライドがこっていて、さすがやなぁ〜と思った。
自分を見つめなおすにも方法がたくさんあるんだなと思った。
パソコンが苦手でも、とっても楽しく聞くことが出来ました。もっと話しやプログラミングをしてみたいと思いました。
文字を入力してコンピュータが動くとは驚きの連続ですね。
仕事を辞める前に、お金のことが不安でずっと家計の計算をしていた。やめてからもずっと、"本当にやめてよかったのか?"と考えていて、最近よかったと思えるようになった。今日話を聞いて、自分の人生は自分事なので、もう少し軽く考えてもよかったのかなと思った。
もっと若い時に聞きたかった。高校生に講話には行かないのですか?若い子に聞いて欲しい。聞いておけば、うつなど体調をくずす人が少なくなるような気がしました。
自分の今後を考えてみたら、共感できる部分もありましたし、参考にしたい所もありました。自分の事をもっと理解し、今後の人生において、自分の事を大切にしたいと感じました。何より、母親は元気でいたいものなので、健康で良い人生だったとなれるようになりたいと思いました。
興味がもてたものがありましたら全て選択してください

【第一部】 9名中6名
【第二部】原体験ジャーニー 9名中6名
     ストレングス・ファインダー 9名中4名
     自分を表す3つのキーワード 9名中5名 
【 第三部】9名中5名

今回聞けなかったけれども聞いてみたいこと等
会社を辞めたり(もう戻らないということに)したことに先生のご両親は心配されましたか?先生の話を聞かせていただき、先生の2人の弟さんは先生の生き方についてどのように感じておられるのでしょうか?

せっかくご質問いただいたので、母と弟たちに聞いてみました。


色んなリスクも考慮しながら、自分の思う道にチャレンジできたのはスゴイね。その時々に相談されてもいないので、正直結果的な話しを聞いてみて、秋馬君が決めた道なら、それがベストだと見守るだけです。それはこれからもそうです。一番身近な奥さんの理解や支えがあってこそと思います。(母)

家族の理解が得られていて、尚且周りに負担をかけない状態なら、そういう生き方もありだと思うよ。まぁやりたいことがある人はどんどん挑戦していくべきだね。(次男)

羨ましい〜し自分もしたい。(三男)

周りあっての現在というのはまさにその通りだと思います。
それに加えて、今の決断は、感じた違和感を放置せずにいたこと、このタイミングで現在の自分を再確認したことがベースになっていると思います。

ターニングポイントで迷ったりはしなかったのでしょうか?自分だったらちょっと考えてしまいそうです。

正直迷いはありませんでした。今振り返ってみると、迷いがなかったのも、次の2つがあったからだと考えています。

・生きていく上で重要視しているコトがはっきりしていた
・逆(妻や家族)の立場だったら、我慢したり悶々として生きて欲しくない

我慢は、その先見据えている未来のためのものなら必要だと思います。しかし、そうでない状況依存の我慢は、きっと自分事ではなく他人事の我慢であり、結果人生を他人事にしてしまっている可能性があると思います。

お金にはあまり興味がないとのことでしたが、実際家族5人の生活はひと月どの位の生活費でされていますか。

具体的なご質問ありがとうございます(笑)
実はお恥ずかしながら、ちゃんと把握できておりません。。。昨年まで二人とも正社員ではたらいておりましたので、家のローンなども含め片方の給料分くらいにおさまっているような感じでした。

画面の文字が見づらいかなぁ。老眼にはきついですね。

IchigoJamでのプログラミングで、画面の大きさは変わりませんが、文字を大きく表示するコマンドはあったのでご案内させてもらえばよかったですね。ぜひまた次の機会に。

3才の孫も参加させてみたいけれど、やんちゃで周りとの関わりに不安がございますが、大丈夫でしょうか?

3才くらいだと周りをハラハラさせてなんぼのところもあるかと思います。うちは、小学生になってもハラハラしていますし、やんちゃなことは何の問題もないと思います。プログラミングという意味では、それくらいの年齢だと、まだ遊びの段階でキーボードたたいて遊んだりする程度になると思います。私としては、そんな不安をもたなくてよい場作りも一つの目標だったりします。家庭でも、学校でも、習い事でもない、第4の場。それが例えば、お寺というのもいいなと思っています。

今回ご参加いただいた感想、ご意見等
近くでお仕事されているので、とても身近に感じました。若い先生から、たくさんのことを教わったように思います。ありがとうございました。

若いかどうかは別として(笑)、気付きがあったのは嬉しく思います。ここからこんなことはじめましたとか、前からやってみたかったことをやってみましたとか、そういう話も聞けると嬉しいです。

プログラミングと聞くとすごく難しい感じがしたけれど、お話を聞くと身近にもたくさんあり、子供達も興味を持ってやっているのはすごいなぁと思いました。

今回体験して感じたことは資産だと思います。ぜひぜひ、難しそうだと感じていることでもかじってみることをオススメします。

お話をお聞きする前は、どんな方だろうと想像しておりましたが、実際にお会いすると頭の良いしっかりした考え方をされている方だなと感じました。今後のご活躍をお祈りしています。

ありがとうございます。大分良く書いていただき恐縮です。今後も悔いなく生きていくため、いろいろと動いていこうと思います。

今の自分を作った昔のコトにも少し目を向けてみたいと思いました。私は『人生は常に自分事』だからこそ、いろんなコトに挑戦したり学んだりする時に、しりごみしてしまう所があるので先生のお話をきいててすごいな〜と思いました。

しっかりとご自身の特徴を掴んでいるからこその、しりごみなのかなと思いました。全てを自分でやらずとも、チャレンジへの背中を押してくれる人、チャレンジを一緒にやってくれる人、チャレンジをやって見せてくれる人、そんな人と関わることを決めることも自分事だと十分いえると思います。

話しを聞いていて楽しく話に引き込まれました。つねに子どもたちと関われるから楽しい仕事でいいな〜と思いました。もっと多くの子どもにも、たくさん知って欲しいです。話を聞いていて夢がふくらんでワクワクしました。楽しかったです。ありがとうございました。

子どもたちとは、これからも多くの機会を創り、関わっていきたいと思っています。子どもたちは、楽しそうにしている大人たちと、日常から関わっていけるといいんだろうなと思っています。ですので、是非楽しいことを見つけて、楽しく生きていきましょう。

大変よかった。プログラム体験おもしろかった。若いころに出会えてたら、はまりそうですね。

ありがとうございます。これからでも遅くないですよ(笑)

奥様がすごいと思った。今旦那に仕事やめたい言われたら、私だったら反対してしまう気がする。でも、旦那の人生だし、本当にやりたい事ならば、応援すべきだと考え方が変わった。

ありがとうございます。妻にも伝えさせてもらいました。最終的に、旦那さんにどこまでの覚悟があるかで判断してもよいかもしれません。期間と条件を合意した上で、チャレンジするというのはありかと思います。年間いくらは稼ぐ、まずは1年限定でみたいな感じで。

プログラミングを体験して、子供達が夢中になる理由がわかりました。楽しかったです。活動が収入もともなって、もっと広がっていくことを期待しています。

まさに体験して感じてもらえたことを嬉しく思います。活動の収益化は当面の課題です。ただ、稼ぐのは他でという考え方も含め、届けたい活動や体験を届けることに対してはブレずに今後もやっていこうと思ってます。

挑戦している事が大きくて、すごいと思いました。これから子供達が必要なことなので、機会があればイベントに参加したいと思います。話は分かりやすく、とても楽しかったです。

是非イベントでお会いできるのを楽しみにしております。こども達に対しても、大人達に対しても、より根源的な楽しむ気持ちみたいなものを、楽しんでいる姿を見せながら伝えていければと思います。

サポートを歓迎します!皆さんのサポートを社会やこどもたちに還元していきたいと思います。