森巣ちひろ

小説やエッセイやその中間を書いてます。
固定されたノート

断片小説大賞まとめ

※2019/08/19更新 【参加者】 クマキヒロシ ☆☆ 亀山真一 ☆ 【要項】 ・お題に沿った文章を原稿用紙1〜5枚程度で執筆 ・「断片小説大賞」をハッシュタグに設定 ・お...

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ナデシコクエスチョン

幸子は怖いと思った。岩をつなぎ合わせたような堅い手に、自分の華奢な手は握りつぶされてしまうのだろうと思った。千と千尋の神隠しの大きな赤ちゃんの台詞が甦る。  こ...

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私に解けないクロスワードパズルはありません。

クロスワードに知識なんていらない。必要なのは覚悟だけです。番号順にただ直感で埋めていけばいい。立ち止まったり、振り返ったり、そんな暇は私たちにはありません。 ク...

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十二年と数カ月前から

ごを二重線で消して、欠席に丸をつけたはがきを、出さずに捨てた。以来、同窓会の誘いの手紙は受け取っていない。  ひさしぶりに届いたのは、当時の担任の訃報だった。 ...

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白を残して

遠く北海道への船旅。水平線が融け合うように、二人の手と手は同じ色。 帰りの新潟行きのフェリー。私は一人、甲板の夜風に背を向けていた。 内向きのライトが照らすデッ...

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赤信号のつどい

火が小さくなってきた。これだけあれば充分だろうとかき集めてきた枝も、そろそろ尽きようとしている。塩田は中央の焚き火に向かって、手元の枝を放り投げた。狙いが定まら...

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