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近所の意外な地名を探る旅シリーズ 砧&狛江

多摩川沿いに会社と自宅を持っておりますので、この川に対する想いはかなり強い物があります。元々生まれ育った所が川の側で、子供の頃はそこが遊びの全てでした。東京に出てきた時にいずれ自分の住む所は川沿いだろうと感じてたし、それを求めて行動してました。現在その想いは叶ってる訳ですが、この川の歴史や成り立ちを詳しく知ってる訳ではありません。大河の一滴から大海原までの旅をいずれしたいと考えてますが、今回はその流域の歴史を訪ねる旅です。

さて、砧です。キヌタと読みます。環八を北上すると246号にぶつかりますが、それを超えた辺りがその地域です。砧公園が有名ですね。このキヌタはキヌ(衣)を叩く(タ)からきてるとの説があるようです。平安時代かな、渡来人がこの地に住みついて、税の代わりに布を納める為に夜な夜な布を叩く音がしたそうです。そこからキヌをタタク→キヌタ→きぬた→砧となったとの話があるようです。事の真意はさだかではありません。原に違う説もあります。

しかし、この多摩川流域には布にまつわる地名が多いのです。調布、布田、など。想像するに、税の代用品も含めこの地は色々な繊維製品を作ってたのでしょう。そして、それらを舐めしてより良くする技術も開発され、洗う場所として多摩川は最適だったと考えるのは妥当だと思います。

更に環八から多摩川に近づいた地域に狛江(コマエ)があります。狛江の狛は高麗(コマ)であると思われます。
この地域にある時期朝鮮から様々な理由で渡来して来た人々がいて、この地に住みついたと考えるのは、むしろ自然だと思います。

その人々が我々日本人の一部の元になっているのは間違いない事実でしょう。そして、そんな彼らの足跡が地名として残っているのは、ロマンがあり楽しい事だと感じます。色々な立場で違う意見もあるのは承知してますが、こんな側に外国があるのを意識して、自分の中の海外を認識したいと思います。

アイヌや沖縄民族含め、日本は他民族国家なのを再認識したほうが良いと思います。おそらく各地にそんな〝外国〝の地名が点在してるはずです。ちょっと意識して、近所を探索してみるのも楽しいし、新しい海外の近所を見つけれるかもしれません。

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