「さんざん飛び散ったガンもきれいサッパリや。薬で散らすなんてアホのするコトや。切らなあかんで！」
私が好きな漫画のセリフである

正月早々親知らずが炎症を起こした
痛くて口が開けられない
細菌が広がり喉まで痛い
三日三晩蕎麦しか食べていない

親知らずは一番最後に生える永久歯で、それまでに生えてきた他の永久歯によって追いやられスペースのない場所で無理に生えようとするからおかしな生え方をする
私たちの生きる社会のようだ

凝り固まった世界から押し出されるようにして異物は生まれる
異物は必ず排除される
異物が世界を逆転させるには同じような異物を増やし受け入れるしかない
しかし異物は自身を異物と思っていない
だから異物も異物を排除する

人間関係の拗れや悩み事にも何かしらの異物が影響している
排除の手法に緩和療法を取る人が多い
誰かに相談して発散したり時間に委ねて忘れたり
根治したわけではなくただ見えにくくしているだけだ
異物は再発する

ロキソニンを飲んで親知らずの痛みは随分マシになった
このままやり過ごしたいところだが、痛みがなくなれば歯医者に行くことにしよう
もう全部、切ってしまおう