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【即興詩】2024/04/11「営み その2」

微塵にも感じない
人の気配
生き物としての私が
消えたように感じた
何をしても不安は募り
呼吸ひとつで安心を抱く
人間など
その程度の
出鱈目な生き物であることを自覚する

通したと思う筋は
思い込みが締め付けた
単なる網模様で
自己満足の装飾を
指でなぞって
満足に浸る
それでいいのだ
それが不満になる頃には
別の欲求に操られている

ただ格好をつけたいだけと
ただ注目してほしいだけと
ただ憂さ晴らしたいだけと
早く気づけばよかったのだ

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