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ヨーガ

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私たちの中でずっと響いている音

私たちの中でずっと響いている音

一番好きな映画は、ガイアシンフォニーなのだけど、

映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』とは、
イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論、
「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に勇気づけられ、
龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズです。
(ガイアシンフォニーHPより)

第2番は、フリーダイバーのジャックマイヨールが出演

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ヨーギーにとって知識とは?

ヨーギーにとって知識とは?

ヨーガやヴェーダの知識を学ぶのはこの上なく好きだけど、

理論をこねくり回したり、

議論をするのは嫌い。

先生や書物の言葉を素直に実践するだけ。

自分の信じたものを大切にしたい。

一元論とか二元論とか。

プルシャ(魂)はあるのか、ないのか。

輪廻はあるのか、ないのか。

神はいるのか、いないのか。

答えの出ないこと、
死んでみなければわからないようなことを、

あれこれ議論したり、考

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ダルマを生きる

ダルマを生きる

インドから戻りました。

今回のインド修行は特に得るものが多かったと思う。

「新しい知識を得た」というより、

これからどう生きていくか。ということを確信した、という意味で。

とても清々しい。

インド哲学にはダルマ(darma)という言葉がある。
日本語だと「役割」と訳されていたけど、
「その人の人生の役割」という意味で、
それは生まれながらに決まっていると。

最初にインドに来た時には、こ

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私を支えるもの。

私を支えるもの。

「何があっても私にはヨーガの練習があるから大丈夫」と思える自分が嬉しい。

生徒さん皆そうおっしゃいます。

もちろん、私もそうです。

長い間ずっと、ヨーガが私を支えてくれている。

イライラしたり、悲しかったり、落ち込んだり。
人生いろいろある。

でも、朝がきてマットの上に乗りさえすれば、
いつもの通り、練習が始まり、

いつもの通り、練習の後は心の中に「あの」静けさが戻る。

落ち着いて自

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ヨーガにとって”健康”とは?

ヨーガにとって”健康”とは?

「健康」の定義は、人それぞれ少し違うかもしれないけれど、

・病気ではない状態(どこにも痛みがないなど)
・元気である

という感じでしょうか。

ネットの辞書で調べたところ、

1 異状があるかないかという面からみた、からだの状態。
2 からだに悪いところがなく、丈夫なこと。また、そのさま。
3 精神の働きやものの考え方が正常なこと。また、そのさま。健全。

とありました。

体だけでなく、心(

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全ては好み通り

全ては好み通り

全ては自由なので、
好みの人生を生きることができる。

「今の自分」「自分の人生」は、
それが完全に「自分の好み通りである」ということに、
気づいていないことが多い。

「いや、今の現実は全然好みじゃない」
「こんな人生嫌だ」
と思っていても、その「嫌だ」も含めて「自分の好み」になっている。

例えば。
休日に映画に観に行く。
映画館に着くと、たくさんの映画を上映している。
「アクション」
「コメ

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主従の関係

主従の関係

主人と、それを支える者。
この主従の関係が重要である場合がある。

例えば、
犬を飼っていて、飼い主(主人)と犬の関係が適切である場合、
犬は家族として一緒に幸せに暮らしていくことができる。

そうでない場合、犬がルールを持たず、暴れたい放題になってしまったら、
飼い主も犬もハッピーになることはできない。

それと全く同じことが私たちの中に起きている。

ヨーガでは「わたし」を超えた、「自分の本質

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自分について知る

自分について知る

ヨーガでは、「自分について知ること」がとても重要とされている。

マインドは外側に向くようにできているので、
意識をして内側に向けることにとても意味がある。

「自分について知ること」「自分を見ること」の1つとして、
ヨーガスートラ(ヨーガの教科書)を読むことも上げられる。

ヨーガスートラを読んでいると、不思議な感覚になる。
まるで、自分のことが書いているように思えてくるからだ。

ヨーガスート

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瞑想でもっとも重要なこと

瞑想でもっとも重要なこと

「瞑想」を実践している人がここ数年でとても増えた。
今、たくさんの瞑想クラスが開催され、気軽に瞑想の練習を行うことができる。

しかし、「瞑想」が正しく伝わっているように思えない。
瞑想の本質を理解し実践している人がどれだけいるだろう。

瞑想の練習は「目に見えないもの」を扱う。
「意識」や「マインド」という、体よりも深い場所にある繊細なもの。
明確な「知識」という目印が必要である。

まず瞑想は

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快適な(人生の)旅をするには?

快適な(人生の)旅をするには?

「ヨーガはフィジカル・エクササイズではないよ」とよく話すのですが、

目的が「体のためではない」
というだけで、
ヨーガのプラクティスは、体を使わないと成り立たない。

呼吸は体を使うし、

そもそも、マインド(心)だって、
体がないと存在できない。

アーサナ(ポーズ)は非常に重要な練習。

私も毎朝1時間、夜は30分、
しっかり体を動かします。
1日も欠かさず。

人の住まない家は、どんどん朽

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わたし。とは何か

わたし。とは何か

「わたし」とは、何か。

「わたし」は体を持っている。
手足を動かして、行動する。
でも「わたし」は体だけでできているのではない。

「わたし」は、心(脳でも)を持っている。
何か考え事をしたり、学んだりする。
でも「わたし」は心(脳)だけでできているのではない。

嬉しかったり、感動したり、怒ったり、悲しんだりする。
でも「わたし」は感情だけでできているのではない。

「わたし」とは何か?
今自

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世界とは何か

世界とは何か

「ヨーガって結局、自分さえ良ければそれでよい、という考え方ですか?」

と、
ヨーガ哲学を教えている生徒から質問(意見)を受けたことがある。

ヨーガスートラは、”自分”(主にマインド)について、ひたすら書いてある書物。
・(社会的に)良い人に、立派な人になりなさい
・他者に優しくしないさい、他者を許しましょう
・世界平和を願いましょう
なんて1つも書いていないから、
そう感じたのかもしれない。(

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自分の音を取り戻す

自分の音を取り戻す

ヨーガでは「音」を使った練習をする。
「音」とは「声」を出すこと。

サンスクリット語では「マントラ・ジャパ」と呼ばれる。
(英語では、ヴェーディック・チャンティング。日本語ではヴェーダの詠唱)

声は、その人そのものを表すが、
その人本来の声が出ている人は、ほぼいない。

一人一人、体も呼吸も、その人らしさも違うのに、
なんとなく同じような声、話し方をする。

その時代の、
その年代の、
そのコ

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変化と安定

変化と安定

今は、特に変化の時ですね。
数年前から「明治維新と同じかそれ以上の変化の時が来る」なんて言われていたけど、本当にそうなりそうです。

人の価値観なんて、簡単に変わります。
柔軟に対応することができるから、今まで人類は生き残れたわけで、
当たり前のことなのかもしれません。

変化の時は「安定」を求めたくなるのが人間なのかもしれませんが、
全てのものは、常に変化するようにできています。

「昨日と同じ

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