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世界とは何か

「ヨーガって結局、自分さえ良ければそれでよい、という考え方ですか?」

と、
ヨーガ哲学を教えている生徒から質問(意見)を受けたことがある。

ヨーガスートラは、”自分”(主にマインド)について、ひたすら書いてある書物。
・(社会的に)良い人に、立派な人になりなさい
・他者に優しくしないさい、他者を許しましょう
・世界平和を願いましょう
なんて1つも書いていないから、
そう感じたのかもしれない。(もちろん私の伝え方によるところもある)

ヨーガは、
「苦しみも喜びも、原因は自分の内側にある」という考え方が土台にある。
言い方を変えれば、
「自分を健康で幸せにするのは自分の責任である」ということだ。

今までどんな人生だったとしても、
「これから自分で学んで、実践して、自分自身で変えていこう」とコミットする。
ここからヨーガのすべてが始まるし、
そのための知識とツールは全て揃っている。

「今」自分がどうなっているのか。
知るところからがヨーガは始まる。

それは、ヨーガ(瞑想)の練習で知ることができる。

緊張してこわばった体、浅く荒い呼吸・・
あちこちに飛ぶ、集中できないマインド・・

「こんなことやるんじゃなかった」
「何かもっと良い方法があるはず」
「こんなこともできない自分が恥ずかしい」
「こんなこと無駄だ」
「自分には向いていない」
・・・
いつものパターンがやってくる。

今までの人生がなぜ出来上がったのかの答えは、
「今の自分」を見ればいい。

その緊張した、思うように動かない、
健康なのか不健康なのかわからない体で、
乱れた呼吸とマインドを通して、世界を見て、
「それが現実」と信じていたと言うことだ。

この世界は、自分を通してしか見ることができないのであれば、
この世界=自分 だ。

ヨーガは自分さえ良ければいいんですか?

の質問の答えは、

自分のことを幸せにできない人間が、
他者や世界の幸せに関わることはできない。


である。

この世界は光に満ちているのか。
この世界は闇に包まれているのか。

どちらでもあるし、どちらでもない。
可能性は全てである。

つながる出発地点である「わたし」
ここから全ては始まるし、これが全てである。


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