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マネーフォワード クラウド会計で手作業を減らす「振替伝票入力」の活用方法【#クラウドTips】

マネーフォワード クラウドのカスタマーサクセスを担当している森田です。
本シリーズ【#クラウドTips】では、実務上起こりうるケーススタディをベースとした、マネーフォワード クラウドのちょっとした使い方のコツ(Tips)をご紹介したいと思います。

#クラウドTipsはマネーフォワード クラウドを使い慣れている方向けのテクニックをご紹介するシリーズです。一般的な操作にお困りの方は、サポートページをご参考ください。

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今回は、マネーフォワード クラウド会計での手作業を減らす「振替伝票入力」の使い方についてご説明します。通常の仕訳入力ではなく、以下の機能を活用した3つのパターンをご紹介します。

(1)仕訳複製
(2)入力内容保持
(3)未実現仕訳

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(1)「仕訳複製」機能について

どんな機能なのか
振替伝票入力内にある仕訳検索機能を利用して、指定した仕訳内容を入力画面に複製する機能です。仕訳辞書と同様の使い方が可能になり、登録内容をメンテナンスする必要がないため気軽に利用できます。

仕訳辞書とは:
仕訳形式を記録し、呼び出すことの出来る機能。詳細はこちら

想定される利用ケース
・給与仕訳の入力が毎月同じ仕訳のため、前月の内容を複製して当月分を計上する

手順
(1)振替伝票入力の入力部分の下に仕訳検索機能があります

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(2)複製したい仕訳を検索し、編集をクリックすると複製ボタンが表示されます

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(3)複製ボタンを押すと入力画面に複製されます。日付や摘要を修正して登録を押すだけで同様の仕訳登録が完了します

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(2)「入力内容保持」機能について

どんな機能なのか
仕訳の登録をすると通常は入力情報がリセットされますが、入力画面をそのまま保持する機能です。前述の「仕訳複製」機能との合わせ技も有効です。連続して同じ取引を入力したい場合や同じ仕訳形式で日付と金額だけを修正して連続入力するといった方法で使うことができます。

想定される利用ケース
・家賃等の毎月発生する仕訳を先行入力する

手順
(1)この仕訳を連続して同じ内容で入力していきたい場合は「入力内容保持」にチェックを入れて、仕訳を登録してください。

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(2)黄色の背景が登録した仕訳です。通常、仕訳登録すると伝票上に入力した情報はリセットされますが、「入力内容を保持」にチェックを入れていたため、入力内容が残っています。このまま日付や金額を編集して連続で入力することができます。

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(3)「未実現仕訳」機能について

どんな機能なのか
仕訳として登録はするが、帳票には数字を反映させない仕訳を「未実現仕訳」と呼んでいます。未実現仕訳を活用することで帳票に金額を反映させずに毎月の定型仕訳や決算整理仕訳をあらかじめ登録しておくことができます。

想定される利用ケース
・先ほどの家賃先行入力を未実現仕訳で登録する

手順
(1)家賃支払の仕訳をしたあと、「複製」して「入力内容を保持」を使って12か月分入力していきます。この際、取引状態の「未実現」マークにチェックを入れておきます。

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(2)あっという間に12か月分の仕訳ができました。日付の下の「未実現」マークが未実現仕訳の証です。

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(3)仕訳を先行入力しましたが、推移表には金額が反映されていません。上部の未実現仕訳を「含む」にしていただくと、未実現仕訳を反映した金額を確認することもできます。

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(4)未実現仕訳として登録していた定型仕訳を、当月分、通常の仕訳として登録します。

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(5)会計帳簿の仕訳帳で、期間を当月で絞り、未実現仕訳を指定して検索します。

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(6)検索結果として出てきた仕訳は、仕訳の右にある実現ボタンを押すと、通常の仕訳として登録できます。

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振替伝票入力の便利機能を使うことで、手入力の手間を軽減することがでいます。マネーフォワードクラウドシリーズを活用してより業務を効率化し、本業に専念できる環境を作りたいですね!#クラウドTips、次回もお楽しみに!

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