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ギブ&ギブしても心までテイクされない方法

ギブ&ギブ。もしくはギブ&ギブ&ギブ。成功者の実践としてよく挙げられるこの法則によれば、持てるものを惜しみなく他者に与えるべきだという。どこまでも。

見返りを求めてはならない。でも、結局は何かしらの形で、与えたものがどこかから返ってくる。要するに与えれば与えるだけ、成功を考えなければ考えないだけ成功する、というわけだ。(ただし「返ってくる」を期待してはならない)

情けは人のためならずと言う。世の大多数が自分のことばかり考えている中、その人の視点で、心から真摯に他人を思いやり、助けを与える。手を差し伸べる。それはとても素晴らしいことだし、実際、相手の立場に立っての提案ができなければ、人はこちらの「言うことを聞かない」「思った通りに動いてくれない」。

逆説的ではあるが「人を動かす」ためには、「人がそうしてほしいように自らが動く」必要がある。このことは多くのビジネス書、自己啓発書で述べられている真実だ。(デイル・カーネギー『人を動かす』)

ところが実際にギブ&ギブすると、この通りにならないことがままある。成功者になるどころか、どんどん貧しくなり、下手をすると精神を病むことすら少なくない。

・タダでこき使われる
・本来は有料で提供しているサービスまでが無料(格安)扱いされる
・一言で言えば「格が下がる」
・タダの人、つまり「稼いでない人」「安い人」として下に見られる
・そのことを周囲に吹聴される
・疲れる
・人間関係がイヤになる

よかれと思って。金銭度外視で。相手のために何かをする。正直、プラスの見返りは一切考えてないとしても、プラスどころか上記のようにマイナスになってはさすがに浮かばれない。

ギブ&ギブは正しい。でも、その実践は「虚しい」。

このギャップはなぜ発生するのか。ギブ&ギブして虚しくなっている人を観察していて、その原因がわかった。ギブ&ギブは正しくとも、「心までテイクされない」方法で行われなければダメなのだ。

ギブ&ギブしても心までテイクされない方法

・ギブできないのにギブしない
・与える前に「受け取る」
・受け取るスキルを身につける方法
・タダで「ほしいもの」を受け取るスキル
・対価として「ほしいもの」を受け取るスキル
・売れないがデフォルト
・安い値付けをしない
・小さな成功体験を積む
・ギブ&ギブでない経済圏には近寄らない
・まずは「受け取る」。「与える」のはその次

ギブできないのにギブしない

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