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「コスト」の話をしているとき、実はコストではなく「価値観」の話をしてる、って話。

今更なんだけど、Amazonプライムすごいね。随分前に検討したときは「お急ぎ便が無料だぞ」くらいのサービスだったので「別に必要ないわ」って思ってそのままにしてたんだけど、先日見たら、いろいろサービス増えてて、思わず入会してしまった。特におもしろいなと思ったのはAmazonダッシュボタン。

物理ボタンがあって、それをWiFiにつなぐと。で、そのボタンを押すと自動で特定の商品が自宅に運ばれてくるらしい。

たとえば、洗濯機の横にアリエールのダッシュボタンを貼っておく。で、「あ、そろそろ洗剤なくなりそう」ってなったらポチ。ボタンを押せば何もしなくても自宅に洗剤が届く、ってわけ。

これ試してみたくて、思わずAmazonプライムに入会してしまった。

で、こんなサービスがあるよと周囲に吹聴してたら、結構多くの人が「いちいちAmazonで洗剤買ったりトイレットペーパー買ったりするほうが高くない?」と言ってきた。

確かに洗剤やトイレットペーパーなんて近所のスーパーでセールしているときに、まとめて安く買ったほうがお金はかからないかもしれない。Amazonプライムには年会費もかかってるわけで、その分を考えたらさらに「高くつく」と言えるかもしれない。

けれども、ダッシュボタンのほうが「コストが安い」とも考えられる。

①ドラッグストアまで行く時間がかからない
②ドラッグストアまで行く交通費がかからない
③ドラッグストアでついでに他の無駄な買い物をしてしまうリスクがない
④脳内からしなきゃいけない「買い物」を追い出せる(記憶しなくていい)

特に④のコストがかからないというのは結構大きいんじゃないか。やたらしょっちゅうリマインダーに「洗剤」とか「ティッシュ」って残す手間考えたら、それがすべてなくなるってだけで、結構嬉しい。

こういうこと考えても、単純な金額の多寡だけでコスト比較できるわけでは必ずしもないんじゃないかと思うんだよね。

自分は「ドラッグストアに売っているものはほとんどが無駄」って思ってる。絶対余計なもの買っちゃう。セールならなおさら。

ドラッグストアもそれをわかってて価格ミックスとか、粗利ミックスってやってる。つまりトイペやティッシュだけ安売りしてお客を呼び込み、そのついでにいるのかいらんのかわからない(でも価格や粗利は高い)養命酒だったり、サプリだったり、風邪薬だったりを買わせようとしてる。

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