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クリスマスをイギリスの友人宅で過ごした後

再びフェリーに乗りアイルランドに戻ってきた

そしてまた港町にあるホステルに泊まった


真冬のホステルに旅行者はほとんどおらず

地元の道路工事に携わる人達や

町に多く残る茅葺屋根の

葺き替え職人などが長期滞在をしていた


“ゲールタハト“と呼ばれる 

アイルランド語(ゲール語)が話される地域から来た

測量士にゲール語を教えてもらったり

茅葺職人から誘われて葺き替えのバイトをしたり

未だ建設中のホステルの材料集めを手伝ったり

気づけば私も長期滞在者になっていた


裏庭にあるトレーラーハウスにはオーナーの親戚

80代のシーラという女性が住んでいた

一日おきくらいに彼女のトレーラーハウスに行き

お茶をご馳走になりながら

free spirit の持ち主 シーラの波乱に満ちた人生の

昔話を聴くのが楽しかった


パブは“Public house“ が語源となっている通り

お酒を飲むのはもちろんだが

特に田舎町では人々の社交の場としての役割が色濃い

そして最新情報を集めたければ、まずパブに行く

私がパブに顔を出し始めると

瞬く間に噂が町中に広がり

日本人を見るのが初めてという

好奇心旺盛な地元の人たちがホステルに訪ねてきた

握手を求められたり

いろいろと質問を受けたり

なんだか不思議な体験をした