見出し画像

2022/10/10 コンサルタントのための情報リテラシー


今日は、2022年10月10(月)に実施された、リベコの理事でアルスコンビネーターの矢萩邦彦さんによる「コンサルタントのための情報リテラシー」のご紹介です。
 
情報収集の鉄則は、情報収集⇒情報分析⇒行動判断⇒行動開始 の順番で行うことです。また、情報収集の基本は以下の3つです。
①   目的を明確にする
②   事前準備を行う
③   利用できるものから着手する
 
解決したい問題の種類を識別しておくことも大事です。種類はいくつかありますが、コンサルタントが扱うのは、無作為問題(答えや候補が複数あるが、範囲は確定)と不確定問題(答えや候補が複数あり、範囲は不確定)の間のものです。シークレット(答えは存在するが隠されている)を扱うかどうかは、適宜判断するのが良いし、ミステリー(答えの数、答えが存在するかどうかも分からない)はコンサルティングの対象にしない方が賢明です。
 
 ロンドンに亡命中のヤコブ医師がドイツの軍事機密情報を収集した話があります。彼は新聞から得た結婚式、葬式の出席者情報のみから、軍の組織構成や指揮官を割り出していたのです。一般に公開されている情報から、機密情報を探り出すことも可能なのです。
 
 そもそも日本語で「情報」と呼ぶものは、英語では3種類あります。Data(存在する情報)、Information(意味が分かる情報)、Intelligence(使える情報)の3つです。日本語ではこれらを区別していないので、「情報」の意味が広く、曖昧になります。
 
Intelligenceを作り出すには、先ずは目的を決めます。その目的を達成するために必要な情報は何かを明確にし、それにはどの情報とどの情報を組み合わせれば良いかを考えた上で必要な情報を集めます。今知っていることを組み合わせたら何が分かるかというやり方ではだめなのです。
 
情報を受け取る際に、妥当性、一貫性、具体性、関連性を確認することが重要です。情報分析の鉄則は、情報源が信頼できるか、丹念に調べることです。
 
世の中に多くの情報が溢れていますが、確かな情報を得て、使える情報を作成するには、今日の内容を参考にしていただきたいと思います。

「リベラルコンサルティング協議会」
自らアップデートでき、豊かで潤いあるキャリアを歩める仲間を募集しています。
https://liberal-consulting-association.com/
@liberal.consulting.association

(仲井圭二)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?