見出し画像

PhotoshopEPSとPhotoshopPSD間で、どうもダブルトーンがうまくない

カワココ先生から宿題を頂戴したので、検証しました結果のエントリー。

●問題(質問もとの方のツイートから転載)
「ダブルトーンのリンク画像が、psdの場合→イラレで特色になり分解できない、epsの場合→特色にならない、の違いが知りたく質問させていただきました。なぜ違いがあるのか、どう使い分けしたらいいのか…」


●検証方法
ダブルトーン画像をEPS、PSDで作成。
ダブルトーンのカラー名でパターン作成。
 1 Black/Magenta
 2 ブラック/マゼンタ
 3 DIC 409s/DIC 111s
 4 特色その1/特色その2
 5 black/magenta

これをIllustratorにリンクして、分版状況を確認。
1,2,5はプロセスカラー狙い。
3,4はスポットカラー狙い。
(検証環境は、MacOS10.13.6/PhotoshopCC2019/IllustratorCC2019)


●結果

画像1


画像2

3

画像3

4

画像4

5

画像5

狙い通り動いたのは1,3,4。
2,5はプロセスカラー狙いでスポットカラー化してしまう。
ただし、2に関しては「EPS」のみプロセスカラーとして挙動。

ここまでで、PhotoshopEPSと PhotoshopPSDのダブルトーンのカタカナ表記カラーを、Illustratorが別々に捉えていることがわかる。これはおそらく、Photoshopの予約語の問題。
EPS側の予約語にはカタカナ表記が含まれているのに、PSD側の予約語にカタカナ表記が含まれないためと思われる。
また、1と5の比較でアルファベットの大文字小文字差異で有っても予約語が区別していることがわかる。


●以上を踏まえて、対処と対策
プロセスカラーとしてのダブルトーン画像を作る際、
1の書式に則って
 Black
 Cyan
 Magenta
 Yellow
を大文字小文字まで含め正しくカラー名として使用すれば、EPS-PSDどちらであってもプロセスカラーのダブルトーンを作成することができる。

また、流用EPSダブルトーン画像等をPSDとして別名保存する際には、カラー名を確認し、必要に応じて上記書式に揃える必要があるので注意。

↓検証結果ファイルDLできるようにしておきました。

今日も一つ気づきがあった、アザマス!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?