スレイ・ヘルダルフ

はいどうも、守屋日和です。
今回はドラクエではなくテイルズ考察。
お題はゼスティリアの主人公スレイとラスボスのヘルダルフ。
ゼスティリア及びベルセリアのストーリーや設定に関するネタバレを含みますのでご注意下さい。
スレイ×ヘルダルフではありませんよ?

主人公のスレイは導師。
ゼスティリア世界の導師は、穢れを浄化し人々を救う英雄であり救世主。
ドラクエで言えば勇者的な存在です。
一方のヘルダルフは災禍の顕主。
穢れを撒き散らし、世界を災厄の時代に陥らせた張本人。
世にいわゆる魔王的な存在ですね。
そんな二人が、実は親子なのではないかと言う話です。
未読のコミック版ではそれを匂わせる描写が増えているらしいのですが…原作ゲームだけでも十分そうした考察が可能になっています。

導師と災禍の顕主は相いれない存在です。
しかし、ヘルダルフはスレイを味方に引き入れようと勧誘してきます。
ドラゴンクエストの竜王の様に。
ストーリー的にもゲーム的にも誘いに乗る事はありませんが。
災禍の顕主が導師を仲間に引き入れ、穢れさせてその身に宿る天族毎慿魔化させようと言うのは、脅威の排除と戦力の増強を同時に図れるので特段おかしな話ではありませんが、個人的な感情によるものである可能性もありますよね。

昔、先代導師ミケルは火の天族ライラと契約を交わし共に旅をしていました。
2人が旅の途中ローランスの神殿を訪れた際、五大神の頂点とされるマオテラスと出会います。
戦争に巻き込まれてマオテラスが穢れてしまう事を危惧したミケルは、別の場所に移すことにしました。
ライラの薦めもあって移転先に選ばれたのがカムランの地です。
マオテラスの先代五大神カノヌシの神殿であったアルトリウスの玉座のお膝元ですね。
ミケルは導師の役を辞して、志を同じくする仲間と共にカムランの地に村を拓いて、マオテラスを祀る事にしました。
ここまでは順調だったのですが、問題はカムランの地が二国間の戦争においても重要な地で有った事。

当時ローランス騎士だったゲオルグ・ヘルダルフ将軍率いるローランス軍がカムランの地を接収しました。
村のリーダーであったミケルは、ヘルダルフと交流しそれなりにうまくやってはいたものの、そうした平和も長くは続きませんでした。
ローランス兵がカムランに来てからおよそ半年がたった頃、マルトラン率いるハイランド軍がカムランを急襲しました。
その際、ヘルダルフはカムランをあっさりと見捨て撤退してしまいます。
当然、カムランは壊滅。
ヘルダルフの行動に激昂したミケルは、戦闘に巻き込まれて瀕死の状態になった甥っ子、妹ミューズの息子にあたる赤ん坊のミクリオをマオテラスへの生贄に捧げ、ヘルダルフに永遠の孤独の呪いをかけてしまいます。
カムランの危機に駆け付けたのがジイジ。
早産の為未熟児だったスレイは、息絶えた母親セレンに抱かれた状態で発見、保護されます。
一方ミクリオは生贄に捧げられた結果天族に転生していました。
わが子ミクリオをジイジに託し、ミューズは自らの命を懸けて穢れてしまったマオテラスをカムランの地毎封印します。
ヘルダルフは永遠の孤独の呪いが災いして家族を亡くし、立場を追われ、挙句の果てに災禍の顕主になってしまいました。

そして、十数年の月日が流れます。

ジイジの加護の元ミクリオと共に育てられたスレイ。
天族のみが暮らすイズチの村で育った影響か、強い霊応力を宿す事になります。
天遺見聞録を読み込み、歴史の勉強をしたり、遺跡の探索をしたり、ウリボアを狩って日々の糧としたりと、心身ともに健やかに成長しました。
スレイはいつもの遺跡探索の最中ハイランドの王女アリーシャと出会い、王都レディレイクへと誘われ、そこでライラと出会って新たなる導師となります。
ゲームの物語はここからが本番ですが、まあそこは製品版をお楽しみいただくとして。
ここから先は親子の可能性についての話です。

スレイの母親はセレンと言う名のカムランの住人です。
父親について明言はなされません。
セレンはミューズと親友同士だったそうです。
ミューズは先代導師ミケルの妹であり、ミクリオの母親です。
実はミクリオの父親も不明なんですが、それは置いておきます。
スレイの誕生に関しての問題は二つ、ミューズがセレンの妊娠を知らなかった事と、スレイの出産が早産だった事です。

セレンが親友にも妊娠を隠していた事からすると、その相手には交際を隠しておきたい何らかの事情があったと推察されますね。
また早産、未熟児と言った点から、セレンが妊娠した時期はローランス軍がカムランを接収して以降の可能性が高くなります。
ヘルダルフは妻子のある身ですし、敵対関係にあるローランス軍の責任者なので、条件は合致します。
もちろんヘルダルフ以外のローランス兵も合致し得ますが、ヘルダルフがスレイを勧誘する理由がここにあると考えると辻褄は合いますね。

また、ローランスの将軍時代のヘルダルフの肖像画を見たスレイが、俺たちの父親くらいかなと言うスキットがあります。
ヘルダルフ将軍が災禍の顕主の正体、かつての姿であると知った上でそう言った感想を持つ辺りも、匂わせの一つと言えると思います。

はっきり親子と言い切るには少々弱いですが、主な根拠はその辺りですね。
ゼスティリアの世界では獅子戦吼は騎士団時代のヘルダルフが編み出した技と言う設定になっていて、セルゲイを経由してスレイに継承されます。
最終決戦時はスレイとヘルダルフが獅子戦吼を打ち合ったり、ヘルダルフの秘奥義が真・獅子戦吼だったりと、単なる敵同士と言う以上の強い繋がりを示唆する演出が用意されています。
もし本当に二人が親子なら、スレイ・ヘルダルフ少年が、父ゲオルグ将軍や先輩騎士セルゲイの元で見習い騎士として奮闘し、直接獅子戦吼を伝授される、そんな世界線もあり得たかも知れませんね。

続編にして過去編であるベルセリアでは、主人公のベルベットとラスボスのアルトリウスが義兄妹かつ師弟関係ですし、こちらは逆に主人公が災禍の顕主でラスボスが導師と逆転はしているものの、あえて構図を被せています。
ヘルダルフとスレイが密かに親子と言うのも、結構ありそうだなと思えて来ませんか?
もしかしたら親子かも、と言う事を念頭に置いて遊んでみるのも中々楽しいと思います。
アライズの前にゼスティリアの復習がてら、もう一周いかがでしょうか?

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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また次のnoteでお会いしましょう。

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