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「BOOX Tab Ultra」レビュー

究極の電子ペーパー搭載タブレット。そう言うべき端末がOnyxより発売されました。どこが「究極」なのか。Twitterに投稿したツイートをまとめておきます。

高速表示が可能

まずこれに注目。そもそもYouTubeなど動画サイトを見るための端末ではないので、動画表示性能を取り上げても仕方ないのだが、以前の端末よりはずっと高速になった。細部は判別できないので、映画鑑賞は無理だが、とりあえず我慢できるレベル。

また、Webサイトを表示するときにスクロールが速くなり、使えると言ってもいいだろう。


スタイラスペンはワコムのEMR

ワコムのEMRは非常に紛らわしいのだが、Kindle Scribeやクアデルノ Gen.2と同じペンが使える。また、Twitterには書いていないが、「ノート」アプリの機能は非常に豊富で、「このアプリを使わないと、この端末の真価はわからない」と言っても過言ではない。


手書き文字認識機能が素晴らしい

「ノート」アプリ(ツイートでは「メモ」としているが、これは誤り)の文字認識機能は素晴らしい。

簡体字っぽい崩し方の漢字は、かなり正確に読んでくれそう。一方で、ひらがなは微妙かも。中国メーカーなので、当たり前といえば当たり前。

スキャン用のカメラを搭載

電子ペーパー搭載タブレットとしては珍しく、1600万画素のカメラを搭載する。スマホのようにカラー写真が撮れない訳ではないが、モノクロなので、ピントが合っているかどうかがほとんどわからない。むしろ、文書を撮影してテキストに変換するOCR機能の一部として使うのが一般的だろう。

縦書きもOCRでテキスト化できる。

なお、手書き文字をカメラで撮影してOCRできたりするのだが、こちらはひらがなの精度が低め。実用的ではない。

キーボード付きケースがいい

長文の文章を入力をするなら、どうしてもキーボードが必要になる。専用キーボードとして提供されているケースは悪くなく、そこそこのスピードで入力できる。

なお、Bluetoothキーボードも接続できるので、HHKB Professional HYBRIDなどを繋げば、かなりいい感じで使える。高速に入力すると表示は追いつかないのだが、入力そのものは受け付けてくれる。タイパーは知らん(笑)。

テザリングによる通信速度は普通

どこかで「テザリングで繋がらない」という話を聞いた気がしたので、ちょっと調べてみた。手元のiPhoneとAndroidでWi-FiテザリングとBluetoothテザリングを調べてみた結果、問題なく接続できた。

細かい話

バッテリー容量は6300mAhで、かなり長持ちしそう。通常の使い方なら、少なくとも数日はもつのでは。

表面には硬質なガラスが配置してあり、ペン先と表示との間にはわずかな隙間がある。クアデルノのように、ペン先と表示がほぼ接している訳ではない。

「ノート」アプリは多機能だが、ショートカットキーが使えないし、ロングタッチして選択などの操作に対応しない。文字入力するなら、Googleドキュメントをエディタ代わりにするといいかも。

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