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「スマートEX」で注意すべきたった1つのこと

東海道・山陽・九州新幹線にスマホで簡単予約・乗車できる「スマートEX」は大変便利だが、絶対に忘れてはいけない点が1つだけある。

例えば、東京-新大阪間を往復するだけなら、スマートEXで問題ない。しかし、新幹線を途中下車する場合は注意しなければならない。これを知らなかったために、改札口でUターンし、みどりの窓口で紙の切符を買い直すという手間をかけてしまった(みどりの窓口に並んだのは、何年振りか思い出せない)。なお、スマートEXを紹介しているブログは多数存在するが、これについてキチンと書かれているブログを見つけられなかった。

写真ACより。本文とは関係ありません

注意点とは、これだ。

スマートEXでは特急券だけを購入できない。
必ず乗車券とセットで購入する。

「何を馬鹿な。常識だろ」と仰る人も多いだろうが、私は知らなかった。いや、昔、調べた時におそらくこれを知って、使わないことに決めたのだと思う。それを忘れて、今回はスマートEXを使うつもりで、いろいろと準備して全て無駄になった。

ごくごく初歩的なことだが、これを知らないとちょっと面倒なことになる。 例として、行きは東京から新大阪に新幹線で直行し、帰りは名古屋で途中下車して観光するルートを考える。

行き)東京→新大阪
帰り)新大阪→名古屋→東京

写真ACより。本文とは関係ありません。

紙の切符なら、券売機で

行き)東京→新大阪の乗車券・特急券
帰り)新大阪→東京の乗車券

を購入すればよい(この距離だと、乗車券を往復でまとめて購入しても安くならない)。新大阪→名古屋、名古屋→新大阪の特急券はそれぞれ乗車前に単独で購入する。

スマートEXを使うと、乗車券・特急券がセットになるので、購入する切符は

行き)東京→新大阪の乗車券・特急券
帰り)新大阪→名古屋の乗車券・特急券
帰り)名古屋→東京の乗車券・特急券

となり、これらを別々に購入することになる。

この場合、スマートEXでは、乗車券が分割購入になるため、紙の切符を購入するより若干高くなる。

これを避けたいなら、スマートEXではなく、エクスプレス予約を利用する必要がある。こちらは乗車券と別に特急券(エクスプレス予約では、名称はe特急券)を購入・利用できる。

エクスプレス予約は年会費が1100円で、EX-ICカードが発行される。その後は、設定すればスマホで新幹線に乗車できる。ただし、使用できるクレカに制限がある。詳しくは、以下のブログなどを参照のこと。

https://matsunosuke.jp/express-reservation-mobile-suica/

なお、年会費は、年に1回でも新幹線に乗車すれば元が取れるので、年に1回必ず乗るならエクスプレス予約を申し込んでもいいだろう。

写真ACより。本文とは関係ありません。

まとめると、紙の切符で乗車券を購入しておき、エクスプレス予約で「e-特急券」を購入すれば、乗車券を分割しなくて済む。これにより数百円程度、乗車券が安くなる。もし早割などを利用すれば、さらに安くなる。指定席とほぼ同額でグリーン席にも乗れそうだ。

正直、数百円程度節約するためだけなら、ここまで面倒なことをする気にはなれないが、スマートEXやエクスプレス予約には新幹線発車数分前までスマホで指定席が購入できるというメリットがある。券売機や窓口よりギリギリまで席を選べるし、慣れれば券売機よりも素早く購入できる。何より、券売機の前に並ぶ必要がない。次は、エクスプレス予約にしようかと思っている。


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