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音楽プロデューサー亀田誠治さんに学んだ夢の捉え方

GW2日目。平成の締めくくりにふさわしい、平成のヒットメーカー亀田誠治さんの母校 武蔵高校での講演を聞きに行った。

講演は13時30分からだったが、10時過ぎにはチケットが完売。

亀田さんといえば、東京事変やミスチル櫻井さんのbank bandなどベースを担当するだけでなく、数々のヒット曲を世に出してきた。

その凄さは、平井堅の瞳を閉じてから、椎名林檎の丸の内サディステックまで、曲の幅がとにかく広い。

そして講演のタイトルは、『夢を叶えるための3つの鍵』。
今日の話を聞いて、非常に思うところがあったので、そのことに絞って書きたい。

亀田さんの夢を叶えるための3つの鍵

1つは好奇心。『好き』という感情が、どんどん自分を突き動かす。
2つは『準備』全ては準備で決まるという話。

そしてもう1つが振り幅。

何に熱中しているのか?なぜそこまで熱中できるのか?

どれも非常に学びの多い内容であったが、この振り幅がとても新鮮で、かつ自分にとっては非常に考えさせられる内容であった。

話を聞いていると、

なぜ亀田さんは、ここまで音楽を好きでいられるのか?
何にそこまで熱量を燃やせるのか?

これがシンプルに自分の疑問であった。一方で、今の自分は亀田さんに負けないくらい、仕事に熱量を持っているつもりだが、『何に自分は熱量を持っているんだろう・・・?』と話を聞きながら考えていた。

亀田さんの言っている音楽は自分がイメージする小さな音楽とは違うのか・・・?

優秀な人は夢やビジョンの幅が広い

例えば、『将来サッカー選手になって活躍するんだ!』『バンドで一旗あげるぞ!』という言葉が持つ、暗黙の夢に対する定義は異常に狭い。

例えば、サッカー選手になって活躍する状態をイメージしたときに、おそらくサッカーだけをひたすら練習して、ゴールを量産できるプレイヤーになって、ワールドカップに出るぞ!みたいなイメージが出来上がる。

結果、サッカー以外のことは夢にとって不要なものになる。
そしてこの選択が視野を狭めて、成長する機会をどんどん無駄にしてしまう。

しかし今日の亀田さんの話を聞いて、活躍している方々は、夢に対する幅が広い。

例えば、『なぜ自分はサッカー選手になって活躍したいのか?』それは『サッカーを通して、自分が走っている姿を見せて、世の中を元気にしたい』と捉えると、『いかなるときも諦めない姿勢を心がけよう』とか『海外でサッカーを通して人を元気にしている事例はあるのか』とか『発信することも大事だな』とか、色々な要素が見えてくる。

有名なsteve jobsのスピーチで、コネクティング・ドッツについてはご存知の方も多いと思うが、コネクティング・ドッツを起こしている人は、おそらく夢の捉え方が異なるんだろう。

『広義の意味で自分のやりたいことだし、挑戦してみよう!』みたいな形で、物事の捉え方が変わる。結果、経験や人としての成長する機会が多く、プレイヤーとしての能力も機会と共に向上する。

サッカーの本田さんがすごいのも、ここか。と勝手ながら納得した。

ペースを環境から創る力

もう1つ。亀田さんの好きな言葉で、『Just fake it.』という言葉がある。
絶対に自分からギブアップをしないという精神を持たれているようで、明らかに自分の能力より大きな仕事でも、できるふりをして仕事を取れと。

以前noteに書いた、優れたリーダーはペースを生み出すという話に付随してくるが、優れたリーダーは、環境からペースを創り出すことがうまい。

例えば、本田さんであれば、自らミランの10番を背負うことで、自分が持っていないペースで走ろうとしているし、亀田さんも、冷静に考えると自分には厳しい仕事でも、積極的に取りにいく。有言・宣言することで、自分に求められるペースを上げる人もいる。

思い起こすと、周りにいた優秀な人は、

・宣言することで、圧倒的に自分にプレッシャーをかける → やりきる
・最もプレッシャーのかかるところに、自分の身を起く → やりきる
・できると言って機会を取ってから、猛勉強をする → できるようになる

・・・まさにFake it精神がある人が多い。そして必ずやりきっている。
その時のベストを尽くして、仮にボコボコにされても、またその経験を活かして次のチャレンジをする。原理は瀕死を経験したほうが強くなるスーパーサイヤ人と同じだ。

そう考えるとドラゴンボールって奥が深い・・・

あなたの夢はなんだろうか?

幅を持つ、定義を広げる。とても良い言葉だなと感じた。
さすが曲を創る人は言葉選びがうまい。

夢を大きく持てという話は良く聞くが、ここでの大きくは高い目標を持てということではなく、広い幅を持てという事かもしれない。

夢は大きく、広く持とう!

大型連休に是非自分の夢の定義も広げてみようと感じた機会でした!


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