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優れたリーダーはチームにペースを生み出せる人である。

今日はAmazonのPrime Videoでみた2つのドキュメンタリーから、感じたことを書きます。

このALL OR NOTHINGシリーズとてもオススメなので、ぜひ見てみてください。

簡単に紹介すると、1つめは、ペップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティの1年を追いかけたドキュメンタリー。ペップ監督は、過去にバルセロナやバイエルなど、サッカーをあまり知らない人でも知っている有名チームを率いて、10年間で8回も優勝を経験している監督。サッカー界の名将です。

2つめは元イングランド代表でもあり、リバプールの英雄であるジェラードを追いかけたドキュメンタリー。間違いなくどこのクラブでも活躍できるテクニックとメンタリティを持ち合わせていたが、子供の頃から地元のリバプールに所属し続け、チームをチャンピオンズリーグの優勝にまで導いた素晴らしいサッカー選手。

どちらも世界トップレベルに結果を出す個人であり、共に監督・キャプテンという立場からチームを引っ張る姿が印象的でした。

すぐれた選手は自らペースを生み出すことができる

強い個人やチームには、明確に世界最高峰のペースが存在する。今回の2つに共通する点でした。

例えば、マンチェスター・シティでは毎試合・毎試合が、ワールドカップのような緊張感。ペップは試合前・練習・ミーティングで、大きく体を揺さぶらせながらチームを鼓舞し、ペースを生み出します。

自分の中のペップ監督は、するどい戦術・戦略眼を持った監督というイメージだったが、映像の中ではまるで違う。そして話の内容は、細かい戦術以上に個人のメンタリティや準備、チームの士気に関してが多い。
いかに世界レベルにおいては、技術以上にメンタルで差が生まれるかを感じました。

そして最も感銘を受けたのは、目の前の試合の位置づけを常に特別なものにするコミュニケーション。1つの試合をただの試合と捉えずに、長期的な目標から逆算した1試合だということを伝える。

ジェラードも、個人のプレーヤーとしては勿論ながらキャプテンとしてチームにペースを生み出す。有名なACミランとのCL決勝で、3点先制された後、誰よりも自らが前線に立ってゴールを取り、チームにペースを生み出した。

時には、計り知れないプレッシャーと重圧を感じながら、薬でごまかしてでも、チームやファンのために戦う姿勢は、言葉では表せない意思とリーダーシップが見えた。

あなたはペースを生み出す人?合わせる人?乱す人?

色々なチームを見ていると、ペースを生み出す人だけではなく、ペースを乱す人もいる。良い雰囲気を心無い行動で踏みにじることも、あえて逆らうような人もいる。

チームには3つのタイプが存在しています。

・チームにペースを生み出す人
・チームのペースを守る人
・チームのペースを乱す人

あなたは自らペースを生み出す人でしょうか?それとも他人のペースに合わせながら進んでいく人でしょうか?

あなたが自分や周りのペースメーカーになれているのかどうかで、あなた自身の価値は大きく異なると感じています。

そのペースは、目標に沿っているだろうか?

とても有名な数式。101%か99%か、そのたった2%は継続すると圧倒的な差になる。すぐれた選手は間違いなく、101%に到達し続けている。

イーロンマスクのように、鬼のように働く姿勢や、ザッカーバーグのように広い業界に関わりながら理想を追求する姿勢、SHOWROOMの前田さんや、武井壮のように自分を高めるためのノート術や手法を編み出すのもすごい。

一見聞くと、普通じゃないな・・・と思うことを、ペースを生み出しながら継続し、真似できないレベルに到達する。

そしてどのペースも、自分たちの目標やスピードに合わせて作られている。なんとなく続けていたら・・・ではなく、何が必要なのか、どれくらいのレベルを求められているのかから逆算している。

ペースを最初に制することができるか

去年、1つ上の世代で圧倒的にイノベーションを起こしている、ザッカーバーグをベンチマークにして、年間50冊以上の読書を目標においた。(ザッカーバーグは2wで1冊を掲げていたので僕は1wに1冊で目標をおいた)

もちろん読書に振り切ったのは別の理由もあったが、目標値だけみると厳しいな〜というのが正直でした。

・目的を失わないこと
・楽しむこと

を意識しつつ、とにかく初速を意識した。結局最初のペースがその後のペースメーカーになり目標値はクリアした。

僕でできたんだから、本を80冊読むことなんて誰にでもできる。大事なことは、目的・意味を持ち続けること、楽しむこと、最初にペースを生み出せるかどうか。

長距離走をやったことある人は分かると思うが、最初の集団のペースに合わせてしまうと、全く結果が出ない時がある。一度合わせたものを上げるのはとても難しい。

最初から、そのペースで目標にたどり着くのかを考え、逆算してペースを生み出せるかが重要である。

優れたリーダーはペースを生み出せる人

そして優れたリーダーは、個人だけでなくチームにもペースを生み出す。

ただ「やれ!」とメンバーに言ってペースが生み出されるほど甘くない。ペップ監督やジェラードのように、自らが最も重圧や苦しさを受けながら、ファーストランナーになる。管理ではなく、行動で巻き込んでいく。

前にペースメーカーがいるときは、後ろをついていけば良いので、精神的にも楽だが、自分がファーストランナーになると途端に後ろからのプレッシャーや、自分がどれくらいのペースで走るべきかがわからず、精神的に辛い。

それをも乗り越えて、チームにペースを生み出すのが、真のリーダーだと2つのドキュメンタリーを見て感じた。

また強いチームは間違いなく、ペースを生み出す人がたくさんいる。これは監督だから、キャプテンだから、という役割やポジションに関係なく、それぞれのポジションや得意領域から、自分の発信や振る舞い、姿勢でチームにペースを生み出している。

優れたリーダーは、

・自らの手で目標から逆算したペースを生み出し、
・それをチームに伝播し、
・チームのメンバーそれぞれがペースを生み出すような文化を作る

人だと、今回のドキュメンタリーを通して感じました。


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