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#003 -バンドをはじめた頃

TAKAHIRO MORIYAMA
"MADE IN HEPBURN/BOAT"

時を遡ることで改められる自分が見つかるかも知れん。。。

今日は現在地点までどういう理屈で自分達がこうなったのかを、あくまでも自分目線で書き溜めることにする。

僕は2008年頃に進学を理由に福岡に住みついて、そこで現在のメンバーでもあるgoe君とjeff the beatsに出会う事になる。
専門学校を卒業したと同時にバンド活動を開始した。(当時のバンドの事は調べれば出てくる事もあるので気になる方はどうぞ)

それから何年経っただろうかなあ。メンバーは勿論なのかも知れないが僕はライブやツアー、リリースをしながら突然気が付くことになる。

"まるで…まるでおれたちは成長していない"

と、
当時世間は所謂ロキノン系のロックバンドが隆盛し、後にも先にも自分達もその中の括りの一部に過ぎない!と、
そして同時に奇しくもそんな同じ思考に辿り着いたバンドマンが全国に同時多発的に産まれていたはずだろう。と、
変わらずに格好の良い音楽をやれてたら変わらずに済んでいたのかも知れないんだけど、自分たちは何となくの好奇心でそのバンドの活動をやらなくなってしまった。きっと自信もクソも摩耗し尽くして無くなっていたんだと思う。

ここの時期ではここの時期で本当に沢山の人と出会い、良くしてもらい、幸い僕達はそんなにヤバい程に辛いガチで売れないバンドマン生活をしなくて済んでいたのだった。

沢山の人に感謝しまくっています。この気持ちが無いと今音楽を続けていないと思います。

それから特に印象の無い日々が半年くらい過ぎた時に、
特に理由は思い出せないんだけど、結局僕ら3人と、当時のメンバーとでMADE IN HEPBURNを結成する事になる。(多分諸説はある)



最初はメンバーも増えたり、Jeffがシンセサイザーを買ってきたり、goe君がこんな音楽やってみたいよねってな感じで提案したりと、セッションしながら曲を作っていって、それが何となく楽しくてそしたらそれをCDではなく配信リリースして自分達の音楽を知ってもらおうと!そう思うようになっていったのだった。
今となっては殆どが配信リリースの世の中だけど、僕達がリリースする頃はまだSpotifyもApple Musicもみんながマストで入れてるアプリじゃなかった気がする。

はじめてリリースした楽曲は"Now and then"という曲。(サブスクからは完全に自分のルーズさで消えてしまいました)
これは当時友達がやっていたNowandthen Recordsという、通販レーベル的なところの名前からタイトルとして拝借した。

色々と実験的にみんなで作曲をした思い出の曲だ。

それからメンバーが抜けたりしながらもライブ活動や制作活動を続けていると不思議なもので、いつしかライフワークの一つして自分の中で音楽が形成されていく感覚が出て来たのだった。

このライフワーク的な形での活動って心地良いなと思っていると、カルチャーとかこういう環境そのものを根付かせる形で活動がしたくなってきて
"Saturday Sundae"というイベントを開催することになる。

このイベントが奇跡みたいな感じで今に結びついてる。
今でいうBOATのメンバー達のその殆どがこの開催したイベントで巡り会ったからである。

それからこのイベントを機にメンバーにショーダイとヤンタオさんが加入する。(確か)

ショーダイはドラムのグルーヴが一番バンドにマッチしていた事と、パチンコで大勝ちしてタトゥーを入れたというエピソードが加入の決め手になり。
ヤンタオさんはそもそもDJといえばDJで、楽器は経験が無くイベントや楽曲の流通の諸々を相談しているうちに、もう一緒にバンドしよう!と呼びかけてしまったのがきっかけであった。
それから元メンバーのgorilla君がこのバンドを抜けるまで6人体制で活動が進む。

MADE IN HEPBURNになってからもフェスに出たりCDを出せたり、都度都度リリースした楽曲がプレイリストにインしたりと、
もしかしたら僕達が何年か前に

"まるで…まるで成長していない"

と嘆いた時期からは変われたんじゃないかな?と思うようになっていた。
それが一番良かった。その思いこそがなんとなく自分の中では活動の正当化として納得がいくものだった。

(リリースした楽曲のことに関しては全てに改めて触れたいほどに愛しているのでまた書く)

僕達がこの街で音楽活動をはじめて何年経つんだろうかなあ、曖昧ではあるけれどいわゆる若手組ではなくなって来ているのは確かで
そんな中で同じ様な気持ちでいた連中とこれから尽く出会うのであった。
そこからBOATになるまでは時間がかからなかった気がする。

そこからの事はまた思い立った時にでも…



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