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「多様な価値観、生き方を知る」の前に(と同時に?)必要なこと→軸を作る

長年、「多様な価値観、生き方を知る」ことが、自分にとって必要だと考えてきた。

そうすれば、

・人生の選択肢が増える→より自分に合う選択肢を選べる
・合わない価値観にとらわれなくてすむ→むだにくるしまず、ストレスを抱え込まなくてすむ→より合う価値観を大事にできるし、異なる価値観もそれはそれでありと思える(むだに攻撃しない)
・自分がとらわれていたものが、実は自分が望んでいたものではなく、すりこみにすぎず、選ばなくてもいいものだと理解できる→より広い視野で考えられるようになる

というようなさまざまないいことがあり、よって、よりたのしく、自由に生きることにつながると考えていた。

で、実際にそれはそのとおりなんだけれども、先日ヒビノケイコさんの講座を受けて、ヒビノさんが「自分軸を作る」ことの大事さを強調しているのを聞いて、すとんときた。

ああ、多様な価値観に触れるだけでは足りなくて、まず自分の軸をしっかり定めることが必要なんだ、と。

そこで、人生の大事な折り目にいつも必要な言葉をくれる友人の言葉を思い出した。

あれは、韓国から帰国して、これからなにをやろうとあれこれ模索して、通訳案内士をやってみようと思い始めた頃のこと。通訳案内士のほかにも、いくつかの選択肢がまだ残っていて、迷っている気持ちも含めて、そのときの現状をその友人に話して、彼の意見を聞いてみた。

「何をやってもいいと思うよ。同時にいくつものことができるなら、やっててもいいんじゃない?」
「大事なのは、⚪︎⚪︎(わたしの名前)が最終的にどんな世界観を描いているかだよね。どんな世界が理想だと思っていて、どうやったらその世界を作れるか。そこに通じている選択肢なら、なんでもいいと思うよ」
「でも、そうじゃなくて、ひとつずつばらばらなものをやっていると、それはただ細切れにいろいろな種類のことをしているだけで、単にいそがしくなっちゃう。それはあんまりよくないと思う」

はあちゅうさんも、あるエッセイで、

「仕事とは、世界を自分の住みやすい場所に変える」ためにするもので、
彼女が理想とする世界は、「わくわくする活字に溢れている世界」、
だから、「『書くことで誰かの気持ちを動かす』ことに人生を捧げたい

と、書いていた(もとのエッセイはこちら)。

というような意見を聞いたあとでわたしが理解したのは、

まずは自分にとっての理想の世界を考える→その世界を実現するために、自分になにができるかを考える→その考え方のヒントとして、多様な価値観や生き方に触れて、自分の幅を広げていく

という順番なのかな、と。ヒビノケイコさんがいうところの「軸」っていうのは、この1〜2番目あたりのことなんだろうと、理解。

まず大きなところを決めてから、細部に落としていくっていうのは、何も生き方みたいな大きなものだけじゃなくて、たとえば旅行の行程づくりとか準備とかにも有効。

ということで、この順番での思考方法を繰り返して、身につけていきたいと思います。

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