作家エージェントコルク経営者佐渡島氏と予防医学研究者石川氏の対談がものすごく面白かった

作家エージェントコルク経営者佐渡島氏と予防医学研究者石川氏の対談、ものすごく面白かったです!衝撃的なトピックが次から次へと飛び出してくる。

消化しきってないので、、特に面白かった箇所をちょこちょこ引用。引用内の太字はわたしが勝手につけてます。
(まず何より東大卒業→ニート→ハーバードっていう経歴も面白い)

「「許されていない」って、みんなが勝手に思い込んでいて、許されていることっていっぱいある」

石川 みなさんもそうだと思うんですけど、メール返すときとかに、「いつも大変お世話になっています」みたいな、あれがストレスなのね。
佐渡島 もしかして、善樹のメールは「いつも大変お世話しています」で始まるとか(笑)。
石川 だから、ちょっと前から「毎度!」とか「どうも!」みたいな、すごいカジュアルにメールをしてくる人なんだっていうので、我慢してもらってる感じかなあ。
佐渡島 善樹って、ちょっと第2の猪子(寿之)さん狙っている感じかな(笑)。でも、時間とか守るよね。
石川 守ります、遅刻はしない(笑)。でも、自分がなるべく生きやすいように、自分の流義を通しつつ、それを周りにも認めてもらえるようにというのをやっていて。
これ、参考にしている人がいて、研究者は総じて変な人が多いんですよ。森田先生という先生がいて、その先生はメールの返事とかが誤字脱字だらけで、メチャクチャな人なのね。
でも、「それでも許されているんだな」ということを見て、自分もそれやっていいんだって。だから、基本的にはこのテンション。「あざーす!」って言って。
佐渡島 その「許されてない」って、みんなが勝手に自分で思っていて、許されていることって、いっぱいあるよね。
石川 あると思う。だから、仮説というのはそうだと思うんだけど、「いつも大変お世話になっています」という、そういうふうにして返さないといけないっていう仮説を持っている。
佐渡島 意識してないけどね。
http://logmi.jp/157294
石川 これもハーバードで教わったことなんだけど、仮説を持つための前提条件としてなにが大事かっていうと、喜怒哀楽の激しさと言われているんだよね。自分の感情がものすごく豊かに動いてないと、結局その感情からしか生まれないのね。
感情から仮説だったり決めつけというのが生まれて、そこからだんだんブラッシュアップしてロジカルなものにしていくっていうのが研究のプロセスなんだよ。

「よい問い、よい仮説の条件は「解ける」ことと「おもしろい」こと」

佐渡島 (解ける問いを立てる重要性という話のあとで)それはかなり本質的だよね。昔、心理学の本を読んで、目標の立て方っていうのも、「達成できる目標を立ている」というのがすごく重要だって、学んだ。達成できない目標を立てて「自分はどうせダメだ」とかいうサイクルに入る人は、けっこういて。「自分が立てている目標が達成できるものなのかどうか」ということを考えるっていうのは、すごく重要。
石川 仮説もそうだし目標っていってもそうかもしれないけど、結局、よい問いとかよい仮説の条件は、いろいろ考えて2つしかないなって思ったんだよ。1個は「解ける」っていうことと、もう1個は「おもしろい」ということに尽きるなって。おもしろくて解けるなという、そういう仮説とか問いとか目標を見つけられる人って、すげぇ少ないなと思って。
佐渡島 日常会話だと、なんとなくの形容詞ってけっこういいんだけど、目標とかだとダメで、例えば「いい人になる」っていう目標。「いい人」って定義されていないから、一生なれないの。だから、達成できない目標なんだよね。
石川 そこに向かっているかどうかも、よくわからないよね。
佐渡島 そうそう。だから、確認できるように目標をつくるっていうのがすごく重要。
http://logmi.jp/157646

「100歳まで生きる時代の人生設計」

石川 昔は人生50年だったんですよ。その時代から比べると、だいたいのことは2回あると思ってもらったほうがいいですね。1回きりの人生じゃなくて、昔の人からすると2回人生があるようなものなんですよ。
だから、1回やっていたことがだいたい2回やると思ってもらったほうがよくて、結婚も当然2回するだろうと。
石川 スポーツ系も。100年の人生を設計するときに、50歳っていうのがたぶん1個の切れ目で、20代から50歳くらいまでの1つのキャリアと、50歳から75歳までの第2のキャリアみたいなのをマジでちゃんと設計したほうがいいのね。
60歳までとか働いちゃってファーストキャリアが伸びちゃって、60歳からなにか新しいことやろうと思うと、もう遅い。
スポーツ選手が30代くらいで引退して、「やっべ。次、なにするんだっけ?」というのが困るのと同じように、僕らも60歳から「やっべ、なにするんだっけ?」となっていると、完全に遅くて。
1回、今、みなさんがやられている仕事は50歳でケリをつけるって考える時代になってるんじゃないですかね。
http://logmi.jp/157683
(石川)100年を生きるってなったときに、健康づくりで一番大事なのが、「長時間働く」というパラダイムから、「長期間働く」というパラダイムに大きく変えなきゃいけないですね。
(石川)長期間働くためになにをしたらいいか、なにが一番大事かというと、リカバリーなんですよ。毎日のリカバリー。
最初にやられ始めたのがスポーツの世界。スポーツの世界で、今どうなっているかというと、疲れっていうものを3つに分類しているのね。脳、認知的な疲れなのか、感情的な心の疲れなのか、体の(疲れなのか)。脳と体と心で疲れをうまく分解して。
http://logmi.jp/157833
石川 梅原さんみたいな人は、勝ち続けるってことに対してすごいこだわり持っている人なんですよ。彼は「目標のバーをめちゃくちゃ下げるってことが大事だ」と気づいたって言っているんですね。
で、「これぐらいだったら毎日超えられるぞ」という目標のバーを設定しておくことがすごく大事で、「おいそれとは目標は上げないぞ!」と思っているんだって。
http://logmi.jp/158067


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