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わたしやっぱり、自分で何かしたい。

年末に自分の周りで拡散されていたこの記事を、遅ればせながら読みました。

わたしも大好きでよく見ている、「北欧暮らしの道具店」の経営者の一人である、店長・佐藤友子さんのインタビュー。

もう本当に素晴らしいインタビューで、読みながらわたしも泣きそうになってしまったくらい。ぞわぞわっと身震いしました。

ここでは、華やかに見える北欧暮らしの道具店を経営していく中での苦悩や、お兄さんである社長の青木さんとの関係性なども語られています。

佐藤さんは悩みの一つとして、こんなことを挙げています。

会社って生き物で、止まらないんですよね。そして止まらないようにしているのは、他でもない自分たちなんです。私もその加担者で、責任者なわけで。でもその……何だろう。大きくなっていく組織の先頭を走る者として、毎日キャパシティが試されているんですよ。本当に、毎日、毎日。これから先も、自分がそれを担い続けられるだろうかというのは、思いますよね。

わたしなんぞがいうのはおこがましいんですが、この気持ちは少しだけわかって。自分事としてサービスをとらえているからこそ、起業したり経営を始めたらきっと、ずっとそのサービスのことを考えて、そのサービスをよくするために寝ても覚めても考えてしまう。

しかもサービスの質を向上させるためにはきっと、自分の好きや得意なこと以外のことにも触れないと絶対に良くならなかったりするんですよね。どんなにいいコンテンツをつくっていても、それが結果につながらないと会社はつぶれてしまうから、売上などにも貢献できているかをみないといけない。「わたしは売上とかよくわかりません」じゃあ、たぶん経営者としてはだめなわけで。

たとえて言うなら、文章を書くことが好きだから記事の作成はできるけど、動画とかは自分もあんまり見ないからよくわかりません、ではいけない。世の中の流れが動画になっているんだったら、そこに踏み込まないといけない。

この先死ぬまでずっと、前に進むために興味を横展開していかないとやっていられないのは、経営者の悩みだろうなぁと、共感しました。

「ああ、自分のサービスをもって、事業としてお金をいただいて、仲間を雇ってさらに大きくしていくって、なんて果てしないことなんだろう。考えただけで大変そう」って、この記事を読んで改めて思ったんです。

ただ、同時に思ったのは、
わたし、やっぱり自分で行動してなにかやりたいな、ということ。

前職を辞めた理由にもつながるのかもしれないけれど、やっぱり会社の中でやらせていただくサービスは、自分が一番の責任者であり、当事者であるけれど、決して「わたしのもの」ではない。

どこかで会社が守ってくれるし、どこかで会社の意向が反映される。それが当たり前。でもそれがもどかしかった。

だから改めて、自分自身が楽しいと思えること、やれること、それを突き詰めていき、できることなら周りの人の少し役に立つような、そんなことを生業としていきたい。

失敗するかもしれないけれど、今度は正真正銘、自分の意向で、やっていきたい。

そんなことを思いました。

やっぱり、「やりたいからやる」っていう、シンプルな意思を持てているうちは、まだ心は死んでなくて元気なんだろうし、そういう声が体内から出てきているんだったら、その声に従ってあげたい。自分をもう少し信じてあげたい。

そのためにやるべきことは、まず今頭の中にあることを行動に起こしていくだけですね。有言実行できるように、がんばります。

余談なんだけれど、北欧暮らしの道具店がyoutubeコンテンツを作って話題になりましたよね。

さっきあげた例は私のことのようなもんで、「毎日youtube見る人の気持ちがわからない」とまだ思っている側の人間なんです。

でも、北欧さんがこの動画を作られたとき、私、見たんですよね。しかも、第2話いつかな、なんて心待ちにしていた自分がいました。

その背景には、読者やユーザーさんに絶対にうそをつかない「佐藤さんの好き」と「北欧暮らしの道具店らしさ」を掛け合わせたものがあったからなのかな、なんて思います。

手段である「動画なんて」じゃなくて、「どうやったら自分と同じようなタイプの人が見ていて楽しいと思えるかな」って考えると、いいのかもしれない。

個人的に、北欧暮らしの道具店さんって、メディアとしても素晴らしいんですが、こうして中の人が適宜外に出てきてくださるところがいいですよね。親しみがもてるし、経営やコンテンツ作りなどが大変勉強になるので、そういった意味でも大好きな会社です。

最後に、盛りだくさんの気づきを与えてくれた、インタビューアーである、ライターの土門蘭さんに感謝します。


ホステルやゲストハウスなどの「地域コミュニティ」を創っている方々に会いに行って、勉強させてもらい、タバタバーに持ち帰ります!